「戦火の中の家族愛」ワールド・ウォー Z MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)
戦火の中の家族愛
大ヒットした小説の映画化なのでその辺は安心できる。脚本家が相当気狂いであってもそれなりの筋が通っているはずだからだ。しかし、私は原作を読んでいない。「ダークタワー」に引き続き原作と比較が出来ぬ状態だ。
さて、本作はブラット・ピット主演、3D上映ということでかなりの超大作だ。マニア臭プンプンの「バイオハザード」等とは訳が違う。いたって「真面目」路線のゾンビムービーだった。ゾンビそのものもかなり大衆向けに作られている。グロさもなく、極端に怖いシーンもない。極めて身体能力の高いゾンビは恐怖でしかないが、本作のテーマである「家族」の尊さや愛しさがしっかり伝わるような構成は評価に値するだろう。
序盤に都会の惨劇から始まり、中盤まで一気に駆け上がるようなストーリーだったが、主人公がある施設に入り込んだ所からアクション路線からサスペンス路線へ舵をきる。よって盛り上がるはずの後半が静かに終わってしまったのはやや乗れない部分ではあるが、しっかりとまとまった作品であり、見ごたえは十分だ。
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