50/50 フィフティ・フィフティのレビュー・感想・評価
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【”僕が癌を告知された時に、周りに居た人たちの本質が見えたんだ・・。”貴方の姿を見るのが辛いの・・、と去った恋人。変わらずに接してくれる親友。難病モノながら、爽やかなトーンが素敵な映画である。】
■突然、癌を宣告された27歳のアダム・ラーナー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)。 体に気を遣い健康的な生活を送っていたにもかかわらず、5年後の生存率は50%だと医者から重々しく告げられる。 そんなアダムに対し周りにいた恋人レイチェル(ブライス・ダラス・ハワード)や両親は過剰なまでに心配し、レイチェルに至っては、新しい恋人を作り去って行く。 そんな中、おバカな友人のカイル(セス・ローゲン)だけはいつもと変わらない態度で、アダムに接してくれる・・。 ◆感想<Caution! 内容に触れています。> ・ジョセフ・ゴードン=レヴィットが主演だからか、癌にかかった主人公を描きながらも、ありがちな重いトーンになっていない事が良い。 ー 病院で、知り合いになった高齢の男性達の一人が亡くなっても、昨日まで彼と話していた男は”心臓が止まっただけさ・・。”と答える。哀しいに違いないのに、過剰に哀しさを出さない作風が良い。- ・アダムのおバカな友人カイルを演じたセス・ローゲンが、今作の作風を引き立てている。 ー 普段と変わらず、アダムに接する姿。癌なのに、一緒に女の子をナンパしに行ったり・・。けれど、彼は隠れた所で、癌について本を読んでいる事が一瞬分かるシーン。アダムがそれに気づきつつ、彼もカイルと今まで通りに付き合う。 真の親友とは、カイルの様な人を言うのだろうなあ、と思う。- ・アダムと彼のセラピストになったアナ・ケンドリック演じるキャサリンとの関係性の描き方も良い。最初は、キャサリンが駆けだしと言う事もあり、ぎこちないが徐々に打ち解けて行く二人。 ー 恋人が去った、アダムを支えるキャサリン。 そりゃあ、アダムにとっては大切な存在になるよな。- <病気になった時に、自分の周囲に居る人の本性が分かるとは、よく言われる事だが、今作は正にその点を、敢えて明るいトーンで描き出している。 難病モノにありがちな、暗い雰囲気を敢えて払拭した映画の作りも良いと思った作品である。>
好き嫌いはあるでしょうが、素敵な映画です
この映画、主人公アダムが、ガンと闘って、克服するのか、どうかというテーマではないのですね。 人は病気になった時に、「一人ではない、一人では生きていけない。」と思い知るのだと思います。 自分がそうなったときに、何を考え、想い、どう行動するのか、それを上手に見せてくれた映画だと思います。 主演のジョセフ・ゴードン=レヴィットは、相変わらず飄々と、ペーソスたっぷりに共感を誘う芝居をしてくれます。 必要以上にベタベタしていなくて、ウェットでもなく、染み込むように嬉しかったり、悲しかったり、そしてちょっぴりほろっと来たり、そんな映画。 そんなテイストが好きな人におすすめの映画です。 2014.6.25
絶妙なバランスの仕上がり
余命宣告を受けた主人公と周りの人々を、時に重く、時にライトなタッチで描く恋愛コメディ…いや、ヒューマンドラマとも言える仕上がりかも。 脚本的には好物のお涙系なのだけど、演出に嫌味も感じもなく好みでした。親友の存在を際立たせた脚色もグッとくる。
そばにいるよ
難病モノ、というとあまり見た事ないですが、 主演が卑屈になって周りが励ましてという葛藤があり、 最終的に主演は周りと打ち解け病気と闘う決意をする、 という流れだと思いますが、 この作品もほぼそういう流れです。 しかし概ね笑って観られる作品です。 ガンになったアダムから彼女は離れていき、 心配な母親は電話魔になり、 病院で「ガン友」やセラピストの先生と仲良くなったが、 そのガン友も亡くなり、治療の経過も宜しくなく、 いつもリラックスでサイコーなアダムも遂に荒れだす。 そこで、セラピストのキャサリンに救われますが、 ずっとアダムをリラックスさせていたのは、 悪友のカイルだった事が判明。 カイルのおかげで、別れた彼女も笑い飛ばせたし、 ウザい母親の事も思いやれたし、 ガン友との“ハイ”な時間も過ごせた。 何よりキャサリンに電話したのもカイルの車の中だし。 でもその気遣いを語らないカイルこそサイコーだ。 ラスト出来過ぎだけど、 あーゆー始まりの日のドキドキ感は大好き。
生きたからには生きてやれ
この世に生きていることは数多の奇跡と偶然とそして事故のようなもの もうそれだけでかなりラッキーな事だと最近特に思うようになりました 死とは無ではない 無は最初から何もなかったことなんだから 50/50、とてもいい数字結局のところ明日は何があるのかは誰にもわからないって事でしょ
良作
恋愛コメディといえば、そうだけど 結構いい映画でした。 キスシーンが少ないのも好感触で 見ていて不快感のないいい映画でした。 しかしながら、特徴がないというも事実。 もう少し、映画っぽい偶然や表現があってもよかったかな でもそれがありすぎるとB級になってしまうのでバランスが難しいかな。 本作はコメディとも恋愛とも闘病ともバランスが良く組み合わされているがゆえに、特徴がなくなってしまったのかもしれませんが、飽きることなく飛ばすことなく見れたということを評価すれば良作だったと思います。 相棒の存在感のおかげかもしれません。 女優がきれいです。 見て損はない映画だと思いました
嫌じゃないな、この雰囲気
結構潔癖な男子が癌にかかり闘病していく話。 告知されたその時には、女好きで下品な親友、奉仕してくれない彼女、認知症の父親、鬱陶しい母親。 闘病が続くにつれて徐々に嘘の関係は清算されていく。 嘘でなくても微妙にアジャストされていく。 そして新たな関係が生み出されていく。 人間万事塞翁が馬とは言うけれど、その通り。
ジョセフ・ゴードン好きであれば
個人評価:3.8 こういった余命宣告を受けた主人公の作品は見ないようにしている。作品の良し悪し以前に、見る側の人間としての弱い部分に訴えかけ、どうやっても感動させてしまうズルさがあるからだ。 今回はジョセフ・ゴードンが好きなので見てみましたが、案の定、涙腺も緩み、なかなか良作と感じてしまう。 邦画でもこの手の作品は多く、軽薄な感動ストーリーにしてしまうが、本作は各キャラクターとの交流ををしっかり描き、お涙頂戴の一辺倒ではない。欲を言えばアルツハイマーの父親との1コマがあってもと思うし、またその夫の看病と、ガンを患った息子を気遣う母親の苦労は半端ないと思うが、その母親の影のたくましさと悲しみは描かれていない。 心に突き刺さる表現やテーマは感じられないが、ジョセフ・ゴードン好きであれば、あの線の細い自然な演技だけで見応えはある。
まぁこんなもんか。
ガン宣告を受けて、生存率は50%。 シビアなテーマだけどけっこう軽めにまとまった印象。 病気になった本人、家族、恋人、そして友人。 それぞれの苦悩を描いてはいるけど、なんだかキレイすぎるというか…。 まぁ生々しさみたいのは目指してないだろうからOKなんだけど。 演技は良いんだけど現実感がないというか、 どこか表面的な感じが否めなかった。 ともあれ、生きることはそれ自体が希望に満ちている っていうメッセージには勇気づけられるし、ハートウォーミングでもある。 個人的にはラストシーンが非常に気に入らないので、 それで評価が落ちちゃったのかも。
ガンになった本人より、周りの人間のほうがずっとキツい。ガンになるこ...
ガンになった本人より、周りの人間のほうがずっとキツい。ガンになること自体は、本人にとっては決して悪いことばかりじゃない。良い方に転がればこの作品のような展開になるんだし。悪い方に転がると最悪だけど…。それも、本人の生き方しだいなんだろう。
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