劇場公開日 2011年10月1日

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「タッジオの存在感」ベニスに死す komasaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 タッジオの存在感

2023年4月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

難しい

男性か女性か全くわからない、そんな10代後半の美しい中性的な男性に会ったことがある。同世代だったのだが、目で追ってしまったり、話すときにどぎまぎしたり、そんな自分に戸惑った記憶がある。

ほんの僅かな期間のことで、本人が意図するものではない。しかし、そんな刹那的なアンバランスさが目を引いてしまうのだろうか。

この映画の主人公もも、タッジオに自然と目が吸い寄せられてしまう。彼が主人公に何かしたわけではない。言葉すらかわさない。しかし主人公は狂わされていく。

その流れに、いつの間にか抵抗を感じなくなり、ラストを当然のように受け入れてしまう不思議。まるで主人公の自意識に取り込まれたような感覚だった。


20250530早稲田松竹にて
スクリーンで鑑賞すると、最後の美しさと悲しさが混ざり合ったシーンの残す余韻が凄いなと改めて感じた。

komasa
komasaさんのコメント
2025年7月14日

制作者のプライベートには興味はありません。ストレート同様にゲイだからといって男なら誰でもいい訳ではない。理由は何であれ、作品に深みが出るなら歓迎するのみです。

komasa
ノーキッキングさんのコメント
2025年7月13日

原作、監督、主演2人 すべてゲイ。ボガードとアンドレセンの視線の交換が妖しい!

ノーキッキング
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