「次作へのつなぎなのかもしれないけど、中途半端な壮大さがちょっとひっかかった。」劇場版 SPEC 天 Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
次作へのつなぎなのかもしれないけど、中途半端な壮大さがちょっとひっかかった。
「スペック」の最初の放送は知らなかったけれど、映画化すると聞いてテレビの再放送見てみたら、面白くてはまった。
フレームというか、外枠的ものは、小ネタを多用するストーリーと演出、ふざけた感じのヒロインが犯人と対決して事件を解決するという「ケイゾク」や「トリック」とほぼ同じものだった。
他の二つと比べて「スペック」のいいところは、特殊能力がからんでくること。
だけれども王道の特殊能力によるバトルではなくて、犯人だけが持っていて、その能力に頭脳で対抗して解決するパターンだった。
TVスペシャル版で、当麻が左手のスペック(死んだスペックホルダーを蘇らせ、そのスペックを使う能力)を出したので、映画版では特殊能力による王道バトル物になるのか?と思っていたが、ファテマ第三の予言だなんだと話が壮大になった割には左手のスペックを使わない従来のパターンだった。
ドラマを見てない人は「X-MEN」的なものを期待して見にいくのだろうから、なんだこれ?ということになるだろうし、見ていた人は中途半端な壮大さと、新登場の敵キャラの大掛かりだけど変なスペックに違和感を覚えそうな気がする。
もし次があるなら、「X-MENファイナルディシジョン」的な方にいくのか?それとも従来のパターンを煮詰めていくのか?方向性をはっきりさせた方がいいと思う。
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