ロボジーのレビュー・感想・評価
全65件中、61~65件目を表示
このユニークなロボット映画、ハリウッドにも見せてやりたい
何年か前の某老舗映画誌で矢口監督の事を“どんなバカも許される得な監督”と書いてあったが、思わず納得。
前作「ハッピーフライト」では少し大人になったような作品雰囲気だったが、この新作「ロボジー」では、子供心全開の矢口ワールドがまた帰って来た。
ロボット物の定番と言えば、最近ではVFX満載の変形ロボット・アクションやロボット版「ロッキー」、古くはロボット警官なんてのもあったし、日本では少年たちが巨大ロボットに乗り込んで戦う物がほとんどだが、爺さんがロボットの中に入ってロボットのフリをするというこの異色のアイデア(奇抜?おバカ?)、アナログ感いっぱいで、まるでアンチハイテクやアンチハリウッドVFXみたいで、アイデア勝ち!と思わずにいられない。
ストーリーはベタな展開とギャグで進んで行くのだが、まあ、それが矢口ワールド。安心して見れる。
ちゃんとヒラ社員の悲哀や企業の捏造もやんわりと描き(深読みし過ぎか?)、頑固爺さんの不器用な家族愛も描き、最後はきちんとオチをつけ、老若男女楽しめる娯楽映画にまとめている。
ミッキー・カーティス改め五十嵐信次郎の愛嬌たっぷりの存在感(エンディングの歌声はさすが!)、吉高由里子のキュート&アブナイ怪演、ダメダメ社員3人のズッコケぶり(チャンカワイ、好演!)、楽しませてくれた。
矢口監督、次はどんなユニークな映画を作ってくれるのだろう?
年の始めに、楽しい映画を。
『ウォーターボーイズ』で男子シンクロを、『スウィングガールズ』でビッグバンドジャズを、そして『ハッピーフライト』で航空業界を描いた矢口史靖監督の最新作品。今回は、ロボット業界にメスを入れています(笑)。
何と言っても、主演の『新人』五十嵐信次郎が話題ですね。新人といっても、その実は、ロック界の大御所ミッキー・カーチス。でもねぇ、ミッキー・カーチスとは思えないほど、鈴木重光を演じる五十嵐信次郎は枯れていますよ。背中の猫背具合とか、鼻眼鏡具合とかね。
ロボットを描いた作品なので、実際のロボットも多数出ています。村田製作所のムラタセイサク君とか、テムザックのロボットとか。他にも、産総研などのロボットも出ていたみたいです。でも残念ながら、ロボット界一有名な、アシモは出ていませんでしたね。ムラタセイサク君が出ていたんで、アシモも出ても良かったのでは無いかと思いますがね。
門司港駅のレトロ駅舎が映っているので、舞台は北九州ということで良いのでしょうか?そういえば、矢口史靖監督の作品って、『ハッピーフライト』は、その設定上、東京なのは仕方ないとして、『ウォーターボーイズ』は静岡県、『スウィングガールズ』は山形県と、地方を舞台にしますね。何か、東京で描かないというポリシーでも有るのでしょうか?
それと、これはテレビを見て知ったのですが、『ウォーターボーイズ』は鈴木智、『スウィングガールズ』は鈴木友子、『ハッピーフライト』は鈴木和博、そしてこの『ロボジー』も鈴木重光と、主人公が全て鈴木性なんですね。これも、矢口史靖監督のこだわりなんでしょうか?
どういう結末を迎えるのは、考えながら見ていたんですが、なるほどねぇ。そう言う終わり方ですが。考えてみると、ああいう終わり方しか無いかも。と言う事は、吉高由里子演じる佐々木葉子は、ミイラ取りがミイラになったみたいなものなのかもね(笑)。
楽しい映画です。年の始にこう言う楽しい作品は、良いと思います。
気持ちの良いコメディ
矢口史靖監督の着眼点て面白いですよね。視点というか発想が柔軟つーか。
『ハッピーフライト』からコッチに来ちゃうんだ!?ていうw
いやね、最初ロボットの顔をドアップにしたポスター見た時ゃ「SF?ロボットモノ?あそ」ぐらいにしか思ってなかったんスよ。あんま興味惹かれないというかね。
中身ジイさんかよ!ていうw
ロボ+ジーだからロボジーなのかよ!ていう。
それを知ってからは、もう無視のできない映画になってしまった。
ニクいなー矢口監督w
いやー笑った笑った!
おじいちゃんロボ最高!イカした爺さんと認識してたミッキー・カーチスのここまでの変貌ぶり!普通の爺さん!
吉高由里子のイッちゃってる女子大生もイイ!ポワンポワンしたイメージしかなかった(失礼w)んだけど、こんなネジ外れた役も出来るんだ!というw
チャンカワイもちゃんと演技してたし!役者としてやっていけるよ!
『ウォーターボーイズ』や『スウィングガールズ』でもそうなんだけど、かなりムチャな展開をやんわりと、でも強引にねじ伏せる作風は健在ですね。
伏線もアチコチ用意周到に張ってて、それもしっかり回収してたし。
騒動の顛末、一体どうやってオトすんだろう?と適度にハラハラもさせてくれて、そんであのラスト!
ストンとオトしてくれました!文字通り!
気持ちの良いコメディでした!
お正月映画の締めは、是非この映画で笑って、元気で楽しい新年を送ろう!
日本の正月を飾る・門松
その門松の前を、獅子舞いが通り過ぎる!すると福が巡り入って来る!!!
今年は同じ被りものでも、こちらは獅子が転じて、ロボットのロボジーとなる!!!
その昔、日本の正月には福笑いといって、人を笑わせ、楽しませる習慣があったよね。特に初笑いと言う年頭に大笑いし、楽しむ事で、新しい年の縁起をかつぐ。笑う門に福来ると言う訳である。その今の季節にベストマッチする映画がこの『ロボジー』
寅さんが、今20代30代の女性の話題となり、映画館で、寅さんを観た事が無かった世代の人達の中で、静かなブームを呼んでいると言う。必ずお正月と言えば寅さんを観て、初笑いして、ちょっとだけ、ほろり泣けるような人情にふれ、新年のやる気、活力を得て来たのが、我が国の映画でのお正月の楽しみ方だった。
その一方で、洋画は派手目な大作がズラリと上映されていた。
2,012年のお正月映画は、洋画・邦画共に目玉作品が少ないので寂しい気がする。
昨年の日本は、311に始まり、ヨーロッパ経済の低迷から、我が国の経済の回復にも大きく暗い陰を落としていた。
でも、新年を迎えた今、やはり今日を楽しめる、笑いの空間作りは、精神衛生上不可欠の大問題!!!
『ミッション:インポッシブル・ゴーストプロトコル』を観て派手なアクションに手に汗をしながら楽しんだ映画ファンのお次のお楽しみは、この『ロボジー』で決まりです!!!
低予算、しかもロボット工学知識ゼロな町の電気屋さんの様な小さい下町工場のワンマン社長が、思いつきでロボット開発に着手!さあ大変!鶴の一声で、ロボット博に展示するロボットの開発をしなければならないと言う本当には有り得ない全くのバカ話なですが、濱田岳、川合正悟、川島潤哉扮する、その町工場の落ちこぼれ三人衆と、3人衆が繰り広げる数々の困難に笑いが止まらないのです!私は、横から失礼ですが、他人の不幸は蜜の味的に映画を面白がって観ているのですが、普通のホームドラマにありがちな、誰か人を傷つける事を決してこの3人はしません。
その3人組の受難の原因とは、ロボジーの中に入るおじいちゃんの尽きる事無き、我がまま放題勝手放題の振る舞いの数々。宿敵を好演するのがミッキー・カーチス=五十嵐信次郎
この4人衆の珍道中の成り行きを、横から笑って楽しもうと言うロードムービーなのだ。
しかしそれだけでは色気も何もない!落ちこぼれ+おじいちゃんだけでは、花もないどころか、枯れすすき!
そこで、紅1点、吉高由里子の笑顔がまたとても良く活かされて、巧く演じられているところもこの映画の見どころの一つだ!話しの中盤、彼女に変化が起こる辺りも、観ものですよ!
やはり、お正月には、思いきり笑って、ほろりと泣けて、スカッと気分一新して映画館を出られる映画が一番だとは思いませんか?
さすが矢口史靖監督だけあって、笑いのツボを良く知っていると言う感じが全編から溢れ出している様に思いました。私は個人的には『ウォーターボーイズ』で爆笑しまくりでした!
是非、気分が落ち込んだり、笑いのチャージの必要を感じた時や、希望や、夢に向かう時に、思いっ切り笑って元気をチャージしたい時こそ、この映画観てくださいね!!!
全65件中、61~65件目を表示