「年の始めに、楽しい映画を。」ロボジー 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
年の始めに、楽しい映画を。
『ウォーターボーイズ』で男子シンクロを、『スウィングガールズ』でビッグバンドジャズを、そして『ハッピーフライト』で航空業界を描いた矢口史靖監督の最新作品。今回は、ロボット業界にメスを入れています(笑)。
何と言っても、主演の『新人』五十嵐信次郎が話題ですね。新人といっても、その実は、ロック界の大御所ミッキー・カーチス。でもねぇ、ミッキー・カーチスとは思えないほど、鈴木重光を演じる五十嵐信次郎は枯れていますよ。背中の猫背具合とか、鼻眼鏡具合とかね。
ロボットを描いた作品なので、実際のロボットも多数出ています。村田製作所のムラタセイサク君とか、テムザックのロボットとか。他にも、産総研などのロボットも出ていたみたいです。でも残念ながら、ロボット界一有名な、アシモは出ていませんでしたね。ムラタセイサク君が出ていたんで、アシモも出ても良かったのでは無いかと思いますがね。
門司港駅のレトロ駅舎が映っているので、舞台は北九州ということで良いのでしょうか?そういえば、矢口史靖監督の作品って、『ハッピーフライト』は、その設定上、東京なのは仕方ないとして、『ウォーターボーイズ』は静岡県、『スウィングガールズ』は山形県と、地方を舞台にしますね。何か、東京で描かないというポリシーでも有るのでしょうか?
それと、これはテレビを見て知ったのですが、『ウォーターボーイズ』は鈴木智、『スウィングガールズ』は鈴木友子、『ハッピーフライト』は鈴木和博、そしてこの『ロボジー』も鈴木重光と、主人公が全て鈴木性なんですね。これも、矢口史靖監督のこだわりなんでしょうか?
どういう結末を迎えるのは、考えながら見ていたんですが、なるほどねぇ。そう言う終わり方ですが。考えてみると、ああいう終わり方しか無いかも。と言う事は、吉高由里子演じる佐々木葉子は、ミイラ取りがミイラになったみたいなものなのかもね(笑)。
楽しい映画です。年の始にこう言う楽しい作品は、良いと思います。