「斬新な切り口で高齢化社会を描くイイネ♪d('∀'o)」ロボジー 初台験さんの映画レビュー(感想・評価)
斬新な切り口で高齢化社会を描くイイネ♪d('∀'o)
まずミッキー・カーチスを主役に据えるという快挙を成し遂げたことでもうこの映画は勝ちΣd(゚∀゚d)イカス!
今の最先端技術の象徴であるロボットと、古い時代を生き抜いてきた老人という「水と油」な組み合わせ。
ところがロボットの動きは老人の動きと瓜二つという、正に灯台下暗しな事実を目の当たりにすることで、この両者が見事な形でフュージョンしてる(・∀・)イイ!!
2足歩行のロボットを開発するよう社長から命じられた3人のエンジニアは、一応曲がりなりにもロボット「ニュー潮風」を作るが発表1週間前に大破。
そこで発表に間に合わせるようにロボットの中に入る人を募集して、72才のおじいちゃん鈴木さんが選ばれる。
当然人間が入ってるわけだから、とてもロボットとは思えないような見事な動きをするわけで、それが日本中で評判になるΣ(゚Д゚ノ)ノオオォッ
吉高由里子扮するロボットおたくの女子大生は、その発表会に来てて転倒したことろニュー潮風に助けてもらってニュー潮風に恋をする(;・∀・)
鈴木さんは奥さんに先立たれ、息子夫婦や孫はたまにしか訪ねて来ないし、寂しい老後を送っていたが、この仕事をやるようになって途端に大忙し(゚∀゚)アヒャ
後に引けなくなった3人は、ことあるごとにニュー潮風に入る鈴木さんに依頼をするが、どんどん鈴木さんの要求はエスカレートして、どんどん勝手な行動を取るように・・・
日本中でイベントを行い、ニュー潮風はどんどん有名になってく。
しかしマスコミも怪しいと思い始め、尾行して鈴木さんの家を突き止め、吉高由里子も騙されたと分かって怒り心頭に達する!!!
もう極端から極端に走る狂気染みた演技力はさすが!!Σd(゚∀゚d)イカス!
ニュー潮風に恋をして、ニュー潮風が行くところ全てについて行ってたのが、人間が中に入ってたと分かってからは自分の恋心を弄ばれた復讐に燃えて目を血走らせながら真相を暴こうとするガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル
でもカメラを家の前の道路に仕込んでる際に転倒してしまい、たまたまそこを歩いてた鈴木さんに再度助けてもらって、人間の温かさや優しさを知る。
この流れも正直安直過ぎるとは思うけど、ニュー潮風に手を引っ張られて助けてもらったシーンと対比になってて(・∀・)イイネ!!
あと孫を喜ばせようと思って、鈴木さんはニュー潮風に入ったまま息子夫婦の家に行くけど・・・ちょっとこれは無理があるしやり過ぎじゃないかと(;´∀`)
それでも孫も「ニュー潮風が来た~ワァ──o(。´・∀・`。)o──ィ♪」なんて両手話で喜ぶか????
お母さんだっておかしいと思うだろ~ヾ(゚Д゚ )ォィォィ
馬鹿みたいに一家そろって小躍りして喜んでる工工工エエェェ(゚Д゚)ェェエエ工工工
一方で3人のエンジニアは、学生とロボット技術について話し合ったり色々自分たちなりに研究、勉強していくことでいつまでもこんなの続かないと思い、鈴木さんをイベントに連れて行く傍らでロボット開発に勤しむようになる。
そして鈴木さんもそれに気が付いてて、いつまでもこの生活は続かないと達観している。
そしてマスコミを前にしたニュー潮風のお披露目で、マスコミ側はインチキであることを暴露しようとするが、直前に改心した吉高由里子が邪魔をして間一髪のところでばれずに済む。
鈴木さんは元の生活に戻り、吉高はその木村電器に就職してニュー潮風を作った3人のエンジニアと一緒に新しくロボットを開発する仕事をする。
・・・と思いきや
またもや発表直前にロボットが大破してしまい、再度鈴木さんのところへ(ノ∀`)アチャー
「鈴木さん、助けてください。」
( ̄ー ̄)ニヤリ
(゚д゚)イーヨイイヨー
単なるコメディー映画と侮るなかれ!!!
確かにロボット技術は素晴らしいが、ロボットを作るのも使うのも人間であって、使い方を間違ったら恐ろしい兵器にも成り得るわけで、全ては人間次第であるという教訓があると思う。
鈴木さんは癖のあるじいさんだけど、ロボットの中に入っておいしい思いをすることはいつまでも続けられないことは分かってるし、それにじたばたすることなく流れに任せて現実を受け入れる達観した立場も、どうせならできるうちにたっぷり甘い汁を吸っておこうという老獪さ、狡猾さもあるあたりイイネ♪d('∀'o)
人間年齢を重ねることで、世の中のことや人間同士の思惑なんて予想がつくわけですな。
そして見苦しい姿も見せないのも潔いと思う。
この映画はロボット並びに最先端技術を扱ってはいるけど、その根底には人間あってこそという哲学がある。
最先端技術は素晴らしいが、それは全て人間が人間のために発展させるものだということを忘れてないけない(`・д・´)9m ビシッ!!
エンドロールに流れる「五十嵐信次郎とシルバー人材センター」が歌う『Mr. Robot』、そしてそのエンドロールに映るニュー潮風のイラストも味があって(・∀・)イイネ!!
とにかくミッキー・カーチスの渋さと、そこから語られる人間賛歌は素晴らしいもんですわ(*´・д・)*´。_。)ゥミュ
是非見て欲しい映画(゚∀゚)アヒャ