るろうに剣心のレビュー・感想・評価
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3次元から2次元への答え
先行上映を観て来ました。
漫画原作でアニメもあり、初の実写映画化…絶対賛否両論ですね(苦笑)
自分は原作もアニメも好きでこの実写版も期待していました。
結論から言うと「おみごとで、ござるよ」ですね!
アメリカではMARVELコミックを映画として成り立たせて興行収入をあげています。
これはコミックスをそのまま映像化するのではなく映画としての脚本・演出に置き換えてプロデューサーが相応なスタッフと俳優を集めて製作されているからだと自分は考えます。
今までも日本の漫画を原作とした実写映画は何本も作られています(海猿も宇宙兄弟も…)。
ヒットしてる日本の漫画原作映画も映画としての脚本・演出を行っています。
漫画は小説よりも絵と云う表現母体を持っている為にイメージが固定され易くハードルが高いモノとなってますから、スタッフや俳優の力量が低く安易にTVドラマや映画にすると叩かれまくりますからね(笑)
で…本題の剣心ですが、当然めちゃくちゃハードルが高い原作にもかかわらず見事に映画として作り上げている。
これは「龍馬伝」で幕末の動乱を描きあげた大友啓史監督の原作を組入れながら多彩なキャラクターに命を吹込み絡み合わせた脚本と演出、漫画やアニメも取り入れながら実写映画としての映像表現の力。
また、それに答える剣心・佐藤健の演技。
龍馬伝で幕末の優しき人斬り・以蔵を演じた事は気持ちや殺陣の役作りでも活かされていると思う…でも佐藤健の役者としての基礎を作り上げたのは1年以上も演じた仮面ライダー電王(野上良太郎)での多面的演技が今回一番活かされていたんじゃないかな?
勿論漫画やアニメの剣心は出来ない、でも実写として限りなく近づき実写として…いや、映画の命ある人として見事に剣心を表現されてました。
他のクセのあるキャラクター達も各々の俳優陣が表現しきている(斉藤一・江口洋介の牙突の構えは良かったなぁ)。
先に云った通り賛否両論あるでしょう、勿論自分も気になる部分もあったりしました。
でも自分は実写の「るろうに剣心」は今後も「MARVELコミック映画」のようにパート2・パート3と続けて欲しいスピーディーな剣客映画でした。
※京都編とか観たいなぁ~
佐藤健がとってもいいです。
仮面ライダー電王以来、佐藤健さんのファンです。
でも、るろうに剣心も好きで、最初にキャストを聞いた時は微妙でした。
でも見事にハマっててびっくり。「おろ?」を除いてですが…。
あれは漫画だけに許された表現で、無理に演技させる必要無いと思いました。
この映画は原作に対するイメージの差が、評価の分かれ目かと思いました。
良くできた邦画の時代劇アクションですが、原作の再現性で嫌悪感を抱く人も多いのではないでしょうか。
私の場合、斉藤の江口洋介さんはなかったです。
江口は好きですが、斉藤のニヒルなイメージとはかけ離れて、もはや別人でした。
ただし、一緒に行った友人は原作を知らないので、斉藤も素直にかっこいいって言ってました。
知らない方が楽しめるかもしれません。
悪くはないが消化不良。
拭えない人斬りの過去を背負っている緋村剣心を演じる佐藤健が,
穏やかな好青年オーラを纏いながらも悲哀を滲ませ適役。
吉川晃司の鵜堂刃衛が,貫禄の凄みを発散していて存在感。
乱戦の疾走感,
個人戦の緊張感,
緩急巧みなアクション演出が素晴らしく,
そこはかなり面白いが,
人間ドラマは感情描写が浅くて中身が薄くて消化不良。
原作好きを満足させる部分と,
そうでもないところが入り乱れて複雑な余韻。。
殺陣シーンは、どれも最高
プレミア試写会にて。
出演者の登壇と、フェンシングのメダリスト太田雄貴がサプライズ登場。
ちょっと得した感がありました。
作品評価となれば・・
正直、作品自体は有名なので、存在は知っていましたが、
ストーリー等は知らなかったので、真っ白状態。
コミックやアニメファンだと、いろいろ思う事もあると思いますが、
個人的には、無駄なシーンなどは無く、素直に面白かった。
特に、殺陣は、どのシーンも迫力が有り、興奮しました。
以前、『BECK』という作品で、佐藤健という俳優を見直し、
この作品も、ほわっとした剣心、そして一瞬の凄んだ剣心と
本当に素晴らしかった。
武井咲は、正直「ド素人」演技だと思っていましたが、
『Wの悲劇』では、意外とよかったし、この作品でも
凛とした可憐な花のような薫で、よかったと思う。
そして、香川照之。
この人は、本当に凄い役者さんです。
見事にイケ好かない観柳役がハマっていた。
また、蒼井優、吉川晃司、江口洋介もよかったと思います。
是非、大画面で迫力のある殺陣シーンをご覧下さい。
“佐藤剣心"は…奇跡!!
まさかこんなにカッコイイなんて…。
原作の剣心にはお世辞にも似てはいない。
しかし、文句なしに圧倒的にカッコイイ!!
リアルタイム原作ファンのボクにとっては予想外のサプライズだった!!
・スピーディー&アクロバティックな迫力のアクション!
・確かな演技力による緋村剣心の見事な二面性!
・そこはかとない色気とカリスマ性!
佐藤健という役者に圧倒され魅了され続けた2時間だった。
アクションだけに限れば彼にも負けない役者はいるかもしれない。
しかし、彼の魅力は何とも表現し難いその色気ではないだろうか。
その容姿からは想像出来ない何とも艶のある「声」がいい!
セクシーだ!
彼の作品を観るのは初めてだか一気にファンになった。
「佐藤剣心」に再び会えるのを楽しみにしている。
肝心のストーリだが原作を小気味よくアレンジしているので
原作ファンでも楽しめるのではないだろうか。
演出もさすが映画だなぁと思わせるものが随所にあって魅せられた。
そして最後に役者の方々にはたいへん失礼ながら
一原作ファンとして主観的に評価させてもらう。
似ている似ていないではなくて
キャラクターの特性を表現していたかどうかが評価基準である。
①佐藤健(緋村剣心):120/100
文句なしにカッコイイ!色気がある!
そして見事に剣心の相反する二面性を表現していた!
②武井咲(神谷薫):90/100
とにかくカワイイ♪そして純粋な透明感が魅力的!最高のヒロイン!
③吉川晃司(鵜堂刃衛):80/100
鬼気迫る迫力があった。ソードアクションもスゴ味がある。
④蒼井優(高荷恵):50/100
映画の尺のせいもあるかもしれないが恵の魅力が今ひとつ物足りなかった。
⑤青木崇高(相楽左之助):30/100
ただ暑苦しいだけの男にしか見えなかった。
もっとカリスマ性のあるイケメン希望。
ラストのエピソードでは剣心だけにしていない方がいいと思ったくらいだ。
⑥江口洋介(斉藤一):30/100
江口さんは素晴らしい役者であることは間違いないけれど
こと、この「斉藤一」役に関しては最低だった。
新撰組隊長としての鬼気迫るようなオーラは微塵もない。
致命的なのはアクションに全く迫力がなく強そうに見えなかったことだ。
⑦香川照之(武田観柳):80/100
本当に見事に嫌なヤツを演じてくれていた。
⑧田中偉登(明神弥彦):50/100
出番少なく評価しづらいが正直魅力がなかった。残念。
⑨綾野剛(般若):80/100
妖しい魅力が素敵だ。アクションもちょースピーディー!スゴし!
エモーショナルで超高速な殺陣に痺れました。よく長大な原作をまとめてもいて傑作です
『龍馬伝』のチーフ演出を手がけた大友啓史監督がどんな話をするのか関心があったので、『最強のふたり』の試写会をやめて、こちらのプレミア試写会に参加しました。結局大友監督は多くを語りませんでしたが唯一見どころとして、「アクション俳優でなく演技派の俳優を起用し、アクションをやらせたので、エモーションたっぷりのアクションシーンに注目して欲しいと紹介しました。
その言葉通り、素晴らしい殺陣シーンの連続で、今までにないチャンバラシーンを見た思いです。斬り合う登場人物の殺気や渡世離れした厭世感といった感情表現も気合いがこもっていて凄いのですが、殺陣がめちゃくちゃ高速なのです。時代劇で「目にも捉えられぬ早業で」という表現が台詞としてよく語られてきました。本作は、その言葉をまんま映像として完璧に映し出してしまったのです。特に主人公の剣心の殺陣は、超高速&アクロバット。10人20人は一瞬で流れるように倒してしまうのです。その間の動作の速いこと!まるで日本刀がヒュウヒュウと風を切り裂きながら、軽々と相手を突き刺すところは、フェンシングのようです。実は試写会のゲストに、原作漫画の大ファンだという銀メダルを獲得した太田雄貴選手がスペシャルゲストとして登壇。「正直、中途半端な内容なら許せないと思ってたんですが、中途半端どころか本物の剣心を上回るんじゃないかってくらい素晴らしかった。」と語った太田選手は、剣心とだけは闘いたくないとも。メダリストの太田選手ですら恐れを成すほどの高速剣さばきだったのです。
特に冒頭の戊辰戦争のシーンと、ラストの250人の浪人護衛軍団との対決は痛快です。
アクションばかりでなく、大友監督が拘ったエモーショナルな感情表現も魅力たっぷりです。特に素晴らしいのは、剣心の表情の変化のメリハリ。無用な争いを好まない剣心のオフモードの惚けた表情から、戦闘モードのときの闘志溢れる表情の変化。さらに怒りがマックスに達したとき「不殺」の自戒を破って放つ、必殺の抜刀モードの殺気が凄かったのです。
剣心の「殺さず」の誓いについても、時間の制約で少々描きたりないものの、僅かなシーンで、なぜ「殺さず」の誓いを立てたのか、原作にはない独自の解釈で説明しきっていました。たとえ維新に向けての必要悪であっても、人を斬殺すれば、その遺恨は残り、修羅は永遠に連鎖していくことになる。そんな虚しさを剣心は味わっていたのですね。本作のアクションと並ぶもう一つのポイントとなる剣心の隠された過去とそれに引きつられる不殺へのこだわり。他の剣客たちは剣心の不殺を小馬鹿にして、挑発を重ねるます。剣心も最後の最後には怒りが爆発して、不殺の誓いを破ろうとします。馬鹿の一つ覚えに不殺を振り回すのでなく、剣心の人間としての弱い点もきちっと描けていました。そんな剣心を救ったのが、人を殺さず活かす剣を標榜している神谷道場の薫との出会いでした。薫のひと言で、剣心は自分の原点を取り戻し、非道な相手も許してしまうのです。「殺さず」の誓いを立てたはずの剣心ではあったものの、事件に巻き込まれるなかで、許すことができない非道が横行するとき、彼の義の心がその誓いを揺るがしてしまうのですね。流浪の身分なれど決して新しい国作りへの夢を捨て切れていなかった剣心の、こころの中で呻吟する理想と過去への慚愧の念いが良く演出されていたと思います。
物語は戊辰戦争からはじまり、戦場でも最強の人斬りとして居合わせた兵士を震撼させた凄腕の剣客が、戦いに虚しさを感じ剣を捨てるところから始まります。その男は、新時代「明治」の幕開けとともに歴史の表舞台から忽然と姿を消し、その名は「人斬り抜刀斎」と呼ばれて伝説と化していきました。
それから10年。東京では、人斬り抜刀斎を名乗る男が誰かれ構わず斬りつける事件が発生。無謀にも、その男に亡父から神谷道場を継承した神谷薫が立ち向かおうとしたところを通りすがりの若い男が助けます。緋村剣心と名乗るこの男こそ、忽然と消えた抜刀斎人斬り抜刀斎本人でした。
人を斬ることを自らに堅く禁じた抜刀斎は、その刀を決して人を斬ることのできない「逆刃刀」に持ち変え、流浪人・緋村剣心と名乗り、弱い立場の者を救い本当の意味での維新を成し遂げるため、東京の下町に現れたのです。
剣心は、薫が師範代を務める神谷道場にそのま居候することになります。
一方抜刀斎を名乗ったニセモノの正体は、業家の武田観柳に用心棒として雇われた鵜堂刃衛でした。鵜堂は戊辰戦争で剣心が多くの人を斬殺してきた剣を拾得。その剣から怨念と修羅の波動を身に宿して人心を操る特殊な能力を身につけたのでした。観柳と悪事はやがて明るみになり、警察も動き始めます。しかし護衛の鵜堂の強さに次々と警官が犠牲になるなかで、元新撰組で今や警察幹部となった斎藤一は、剣心を呼び出し、かつて幕末に要人暗殺を命じていた山県有朋に引き合わせます。けれども剣心は過去に戻りたくないと山県の申し出を断ってしまいます。
けれども断ったことから、観柳の災いは神谷道場一帯の人達と薫の身の上にまで及ぶことに。薫が人質としてさらわれて、剣心の怒りは爆発。熱血ケンカ屋相楽左之助も助っ人に名乗り出て、薫の救出のため観柳の館に殴り込んでいきます。
そんな剣心を、途中から加勢に入った斎藤一は、「殺さず」の誓いという青臭いことを抜かしているからこんなことになるのだと皮肉ります。
果たして剣心は「殺さず」の誓いを破ることなく、仲間を守りながら生き抜いて行けるのだろうか…。
剣心役の佐藤健は、自らも原作のファンということで、ファンである自分が見て恥ずかしくない演技に努めたと言っているのに相応しい佐藤健流の剣心を情熱たっぷりに作り上げていたと思います。『龍馬伝』で大友監督と出会い岡田以蔵を演じてから、役者として開眼したのではないでしょうか。仮面ライダーでイケメンとして売っていた頃とは、大違いです。
神谷薫役の武井咲は、激しい立ち回りにも初挑戦で立派にこなし、剣心に人を活かす剣を気付かせる重要な役どころをこなしました。小地蔵は、決して武井咲を大根役者だとは思えません。
鵜堂刃衛役の吉川晃司は、異能の悪役としての怖さもたっぷりでしたが、時代に取り残された剣客としてのぶつけようがない疎外感を漂わせる虚ろさもあって、奥の深いキャラを演じていたと思います。
また出演陣最年少の弥彦役を任された田中偉登くんも著名俳優陣を向こうに回して、物怖じせずにハキハキとした演技を見せていたと思います。
そして今回も抜群の存在感を発揮したのが何と言っても香川照之ですね。『龍馬伝』でも晩年の岩崎弥太郎の守銭奴ぶりは際だっていましたが、本作の観柳のそれは、さらに磨きがかかった感じです。喜々としてあくどさを演じている感じがよく出ていて、剣心の不殺のこだわりを思いっきり揺さぶっていたと思います。
最後に、大友作品の陰の主役を担っているのが、音楽担当の佐藤直紀。本作でも冒頭から『龍馬伝』でなじみのあるアップテンポのサントラを流し、ドラマの高揚感をもり立ててくれました。
凄い迫力
るろうに剣心についての予備知識ゼロ!そんな人間でも楽しめる映画になっております。
とにかくアクションの迫力の凄い事、凄い事。目が回る位の早さです。
香川照之さんの怪演にも注目!目立っていたと思います。最後にちょっと
笑わせたりして…
興行成績によっては、part2、3迄の構想も有るとか…。
これは有りだと思いますね…。
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