「かなり厳しい船出の新シリーズ」ボーン・レガシー 伊藤 貴大さんの映画レビュー(感想・評価)
かなり厳しい船出の新シリーズ
これまでのシリーズは誰にでもお勧めできる良作中の良作であったが、さすがに期待が大きすぎた所もあるかもしれない。ともかく一言で言えば残念な仕上がりになっていた。
見所は「アクション」と言うが・・・そりゃこのシリーズはアクション映画かもしれないが、そこにこれまでのスタイリッシュさが無い。
アクション監督は同じなはずなのに、なぜこんなにも違うのか。
またシナリオも思わず「うぅむ」とうなってしまうこれまでのシリーズの知的さが無い。一本調子のただのハリウッドアクション映画に成り下がってしまっている。
これまでのシリーズの脚本を担当していたトニー・ギルロイが監督と脚本を担当しているのに、やはり監督が違うと別の作品になってしまう。
ポール・グリーングラスが監督から降板することが決まったとき、マット・デイモンが「彼無しではありえない」といって同じく降板した。今思うとマット・デイモンの判断は間違っていなかったのかも。
思いっきり「続きますよ」という終わり方でした。
今後デイモンとグリーングラスが復帰し、新旧のキャストが再び出てくるようであれば・・・という期待値がなければ、点数はもっと低い。
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