「多少もたつきがあり、編集が疑問なところもあるけれども、良いところは今までと変わらず圧倒的に競合作品よりも優れています」ボーン・レガシー あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
多少もたつきがあり、編集が疑問なところもあるけれども、良いところは今までと変わらず圧倒的に競合作品よりも優れています
ボーンレガシー
ボーンシリーズ第4作
前作で一旦完結したので、本作は第5作へのブリッジになるスピンアウトのお話
とは言え前作と同時進行する程密接した内容なので、前作までを観ていないと意味不明になります
主人公はジェイソン・ボーンではなく新キャラクターです
なのでマット・デイモンは過去作の映像でチラホラ登場するだけです
新キャラの主人公アーロン・クロスは、ジェレミー・レナー
競合シリーズのミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコルの新メンバーで本作の前年2011年に出演しています
悪い役者ではなく、ラストシーンでは彼のいい笑顔に魅了されていると思います
それでもやっぱりマット・デイモンがいかに人気スターなのかが分かるのは致し方ありません
彼はトレッドストーン、ブラックブライアーとは別のアウトカム計画で養成された工作員
トレッドストーンは暗殺者養成に特化、アウトカムは潜入に特化しているようです
本作でシリーズの背景がよりあかされており、なぜジェイソン・ボーン達があれほど頭抜けて超人なのかが分かり始めます
監督脚本はトニー・ギルロイ
脚本は第1作から彼が書いているので世界観は変わりません
監督がポール・グリーングラスでないので、多少もたつきがあり、編集が疑問なところもあるけれども、良いところは今までと変わらず圧倒的に競合作品よりも優れています
リアリティはものすごいです
序盤の無人機の攻撃シーンの迫真さには目を見張ります
マニラの食肉工場内部は、東南アジア某国で見たことのある某食肉工場内部とそっくりそのまんまでした
東京の下町にも似たマニラの路地でのアクションシーンも強烈なリアリィがあります
十分星5つ分の満足感は得られます
ラストシーンは海は、フィリピンのパラワン島の北端にあるエルニドという観光地
でもなにか007黄金銃を持つ男のラストシーンを思い出してしまうシーンでした
あれはタイのプーケットに近いパンガー湾ですが似ています
きっとオマージュだったと思います