「がんばれ継母!」スノーホワイト じゅんぢさんの映画レビュー(感想・評価)
がんばれ継母!
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この映画の最大の魅力は、欠点と背中合わせにある。それはシャーリーズ・セロン演じる継母が魅力的過ぎること。
お陰で白雪姫とその周りに人たちが幼稚に見えるばかりか感情移入も出来ないので、最後の継母が白雪姫のナイフで倒されるシーンでは、「負けるなセロン!」とさえ心の中で呟いてしまう。
それは監督さんも同じだったのだろう。
セロンのシーンはアップを多用し、実に丹念に撮っているのに対して、白雪姫を始めとする正義の仲間たちの方は、興味無いよと言う感じで実にあっさり。
幼女の時から幽閉されているのに武術に長けているは、狩人や小人たちとの絆も描写不足。
白雪姫が継母に立ち向かう理由は民のためではなく、個人的恨みから来るように感じてしまう。
CGアクションは迫力あるが、肝心の合戦シーンはチャンバラごっこに毛が生えた程度で、「クローンの攻撃」より酷い。クライマックスに至っては敵を打ち破った描写が全くないまま、兵力の劣る白雪姫の軍が勝っているのである。
でもやはりこの映画はシャーリーズ・セロン様の魅力で最後までグイグイ楽しめちゃうのだ。
ビックリしたことにヒットしたせいか、続編決定のニュースが飛び込んできた。白雪姫に続きの話なんてあるのか?それにしてもハリウッドの題材不足は深刻だなあ。
シャーリーズ・セロンが生き返るバカバカしい話なら観たいが。
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