ロック・オブ・エイジズのレビュー・感想・評価
全45件中、1~20件目を表示
キャサリン・ゼタ・ジョーンズ・イズ・ロック!!!
80年代から90年代にかけてのロサンゼルスのロックシーンを下敷きにしたミュージカルで、傑作ドキュメンタリー『デクライン』三部作の真ん中『ザ・メタルイヤーズ』ともシンクロする部分が多い。さすがにエンタメミュージカルということで、深刻さは薄いが、楽曲の高揚感に脊髄反射的に惹き込まれてしまう。 ロックシンガー志望だった主人公が、気がついたらボーイズグループとしてデビューさせられるくだりは、当時ロックがアイドルに席巻されていった様を知っているだけに笑ってしまうし、そのPVの監督を演じているのがイーライ・ロスなんてお遊びも楽しい。 そしてなによりもMVPを与えたいのがキャサリン・ゼタ・ジョーンズ。ロックの神様っていうのは本当に選ばれた人にしか微笑まず、あの超人トム・クルーズがこれだけがんばってアクセル・ローズ的ロックスターを熱演しても、やはりがんばった俳優に見えてしまう。ところがロックを弾圧するおばさんという役どころのゼタ・ジョーンズが歌い出すと、ものすごくロックを感じてしまうのだ。歌の実力は『シカゴ』で証明済みだったけど、ロックもこれだけイケるとは! そういう演技とロックのせめぎ合いという観点からも、とても興味深い見本市になっている。
やべぇ
トムがマジでロックのカリスマになってて、すごい! ほんとこの人どんな役やっても、きっちりプロの仕事するなー。 歌上手いし! 尊敬するし、面白いし、色んな役観てみたくなるわー。 元々ミュージカルの演題だって知らなくて観たけど、コント混じりのミュージカルって感じで笑ったwwミュージカルは元々そんな得意じゃ無いけど、良かったな。 他のキャストも歌うまくて、普通に楽しかった!
万人受けはしない
シンガーになるためにオクラホマからハリウッドにやってきたシェリー。同じくシンガー志望のドリューに誘われ、ライブハウスであるバーボンルームでウェートレスになる。店では、アーセナルのカリスマボーカルであるステイシーの初ソロライブが行われることに。市長夫人のパトリシアらは、それに反対運動を始める。一方、デビューが決まったドリューだったが。 2012年の作品で設定は1987年。当時のロック中心の曲を数多く取り上げ、ノリに乗って楽しませてもらいました。好きなのはジャーニーの「お気に召すまま」。最後の「ドント・ストップ・ビリービン」の合唱が良い、やっぱりこれは名曲なんだな。ポップ、ラップへ移っていく時代を皮肉っているのも楽しい。 アレック・ボールドウィンが似合わないのも笑えます。いろんな役を一生懸命こなすトム・クルーズが、とても楽しそう。 最近の若いやつは、ロックを聴かないしアルバムも買わないと言ってる人向けで、万人受けはしないか。CD買おう。
めちゃ楽しい!ロックミュージカル!トム最高!
主役のジュリアンの可愛さと歌声も良かったけど、主役より目立つベテラン勢の存在感がスゴイ!キャサリンゼタジョーンズのキレッキレのダンスと振り切ってる感じのキャラ設定と演技も最高!でも一番はやっぱりトム! こんなことまで出来るの?あなたはどこまで出来るの??と思ってしまうくらいの、今まで観たことがないトムがいた。セクシーな伝説のロックスター、ステイシー・ジャクソンを演じていたが、途中からその人物が存在しているとしか、思えないほど完璧に仕上がっていた。4オクターブもの音域を持っているというのも、奇跡だが、5ヶ月にもわたってボイトレをして仕上げ、ロックスターとしてのステージの作り上げ方も素晴らしく!想像出来ないほどの努力があるのだろうと思うと、あらためてスゴイ人だと思いました。 監督やアレックが言っているように、トムがいなければ実現できない作品だったのかもしれない。
懐かしさ全開! 派手なスカッと青春コメディーかな。
ストーリーはこてこてだが、主役カップルのさわやかと、脇を固める大物役者のコメディータッチな演技力がいい具合にマッチしていて、全体を通して楽しく鑑賞できた。 映像も音響も派手でスカッとした。 80年代を題材にした映画の甘酸っぱさはクセになる!
スターたちの壊れっぷり…もとい、弾けっぷりに驚喜満載。癖になりそう。!(≧▽≦)!
コメディミュージカルだったのね、これ(笑)。 トム様が… ゼタさんが…、ボールドウィン氏が…、あんな風になっちゃうなんて(笑)。否、笑わそうとしているわけではないんだよ。皆、ご自分の役柄をきちんと演じてくださっている。いつもと違うお姿を見せてくれる(笑)。だのに、だのに、ぶっ飛びすぎて…つい、笑っちゃうwww。 彼らに対して、主人公たち若人がグリークラブ。しかも笑えない。 主人公たちのパートを消して、トム様・ゼダさん・ボードウィン氏を主軸にして、もっと、もっと、もっと、ロックを炸裂させて欲しかった。 特報にもあるように、ロック命の人々と、排除運動を推進する人々のバトルは、見事に融合されてぐいぐい引き込まれていくのに、 若い二人と、トム様・ゼタさん・ボールドウィン氏達の化学反応は起きない。 だから、映画としては☆1つ。 でも、スターたちのパフォーマンスに☆3つ加点。 かつ、ハリウッドの文字裏から見た夜景に☆0.5加点。 ブロードウェイで人気のミュージカルの映画化だそうな。舞台もコメディ要素が強いそうな(Wikiより)。 舞台は未見。 映画のストーリーとしては今一つ。 ロックスターになることを夢に見ている若い二人。 そんなよくあるサクセスストーリーのサイドストーリーとして、 サクセスのシンボルとして、頂点に立ったロックの神様。だが、人気に陰りが見え始めて…。 そして、ロックのライブハウスとして知る人ぞ知る有名店も立ち退きを迫られ、起死回生の道を探っている。 と、”サクセス”を巡る二つの側面を並行して描き、 さらに、ロックは人々を堕落させるものと決めつける人々による排除運動を絡ませ、 なんだかんだで、これらのストーリーが縒り合されて、「ロック、最高!」と盛り上がって終わるのかと思っていた。 けれど映画は、 それぞれのストーリーはそれなりに描かれているのだが、不協和音。 ステイシーを使って強引に結びつけるので、かえって物語がスカスカに見えてくる。 それでも、スターたちのパフォーマンスは見ごたえある。 ロックの神様(トム様)の存在感は果てしない。 『トップガン』でも歌声披露されていて、歌のうまさは知る人ぞ知る。こういうロックスターもはまり役。見惚れてまう。その熱気に失神しそうだ(一挙手一動見逃したくないから意地でも失神しないけど(笑))。 役作り完璧。 とはいえ、トム様が歌っている様すら、いっちゃっているような演技の隙間からでも、崖っぷちの苦しさ・孤独感がにじみ出ているのに、それが映画に活かされていない。 その底なし沼の山場=雑誌記事のインタビューはコント。笑いをとる方向なのね。 たんたんとこなし、それでいて舞台はパワフル・圧巻。しびれまくってしまう。 そして、ゼタさんのコメディエンヌぶりに脱帽。 この映画では、やりすぎ?力技?というくらいにはじけ飛んでくれる。イタイ(>_<)女がこれほど似あうなんて(笑)。他のレビューでも書かれていたけれど、実はこの映画の中で一番過激なパフォーマンスを披露。 ふだん、クールビューティーの代名詞と思っていたから、のけぞった。 そんなコメディエンヌしていても、ダンスと歌は安定の迫力。さすが、ミュージカルスター。 ボールドウィン氏にもびっくり。こういう役もなさるんだ。 ロックを愛する中年親父のよれよれ感がたまらない。歌もうますぎないところが、かえってデニスのロック愛を感じてじ~んときた。と思っていたら…。あの場面ではびっくりしすぎて息が止まりそうだった(笑))。何度も言うけど、こういう役もなさるんだ。 と、スターたちは最高のパフォーマンスを披露してくれる。 場面場面は超絶おかしいし、うっとりする。何度もリピートしてしまう。 ロックは正直よくわからないけれど、 それでも、ごきげんな音楽とパフォーマンスに酔いしれてしまう。 こんなパフォーマンス堪能できる時代に生まれてよかった。 ☆ ☆ ☆ ボールドウィン氏。 稀有な存在感のある役者。 映画製作上の、不幸な事件に巻き込まれているけれど。PTSD必須の出来事だけれど、できれば、演技することをやめないでほしい。この役みたいに、銃等を扱わない役はたくさんあるのだから。
ちゃんとミュージカルしてる。
舞台で観た人がこの映画を観てがっかりすることはなさそう、って思えたので、ちゃんとミュージカル劇としてストレスフリーで観ることができたことも高評価。 コテコテな役柄を役者が嬉々として演じてるのも観てて楽しかった。
目が合っただけで妊娠しちゃう!
個人評価:3.8 80年代の文化とロックな魂を見事に描いたミュージカル。歌もダンスも素晴らしい。 トム・クルーズが神的にカッコよく、歴代のトム様の役柄で、「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」を凌ぐ、最もカッコよくトム様を演出した作品。目が合っただけで妊娠しちゃうそのキャラクターはまさにロックスター。 主役の2人はトム様の引き立て役にしか過ぎないストーリー構成も、潔ぎよくて良い。 いいミュージカルだ。
【トム・クルーズが、この作品に出演を決めた理由が未だに謎のロック・ミューカルの怪作。】
トム・クルーズ演じるロック・スター ステイシー・ジャックスは誰が観てもガンズ・アンド・ローゼスのアクセル・ローズである。レザー・パンツ姿のトム・クルーズは中々観れるものではない。 この作品自体が、私は観ていないがブロードウェイの大ヒットロックミュージカル「ロック・オブ・エイジス」をベースにしているので、見応えはある。 一番驚いたのは、この作品の前、大ヒットした「ミッション:インポシッブル/ゴースト・プロトコル」を観て余り時間が経っていなかったので、本当にトム・クルーズが主演?と思いながら劇場に足を運んだら、いきなりのガンズの「パラダイス・シティ」を高らかに歌い上げるトムの姿。 吹替だろうと思ったら、違った。トムは4オクターブの音域を持つ男であった。(本当かどうかは定かではないが、トム・クルーズの家系にはオペラ歌手が何人かいるそうである、本当か?) とにかく、トムの圧倒的な声量の歌声は(相当のボイス・トレーニングを積んだそうだが)聴きごたえがある。(但し、歌唱シーンは少ない・・・。) ストーリーも破綻していないし、トムのちょっとびっくりする放尿シーンもあるし(あんなことできるかな、俺)トム・クルーズの華やかな数々の出演作品とは一線を画する作品である(褒めてます) トム・クルーズのワーカ・ホリックぶりを感じさせる作品でもある。 <2012年9月28日 劇場にて鑑賞>
実はトム・クルーズは神であるという話
本来であればこのタイトルでピンとくるべきでした。デフ・レパードの同名曲は劇中でも使われてるし、特に象徴的な意味はないと思っていましたが、そもそもRock of Agesとは賛美歌のタイトルにもなっているイエス・キリストの象徴である「千歳の岩」のこと。これはロック・ミュージカルのふりをしたイエスの死と再生そしてイエスに導かれる使徒の物語、すなわちトム・クルーズ先輩扮するステイシー・ジャックス=イエス・キリスト、ローリング・ストーン誌の記者コンスタンス=マグダラのマリア、シェリーとドリュー以下合計12人の使徒の物語。もちろんステイシー・ジャックスのマネージャーがユダ。 そう考えると冒頭ヒロインのシェリーがオクラホマ発LA行きのバスの中で口ずさむ歌がSister Christianであり、LAに着いたところでカブってくる歌がJust Like Paradiseであることにも意味が出てくる。シェリーの苗字もクリスチャンですし。 劇中におけるロックの殿堂、バーボンクラブを潰そうとする保守勢力はわざわざ教会で会合を開きますが、その言動は実際のキリスト教原理主義のそれほどはエグくはないものの、"ロックの反意語は「照れ」である"という私の持論をも裏付ける風刺に満ちている しかしそんな雑談はあくまでオマケ。”1987年”と題されたパラレルワールドで繰り広げられるパーティはあくまで色鮮やかで美しい。まぁ『涙のフィーリング』とかのエグいシャレもありますが。 個人的には新録部分の演奏にティム・ピアースが参加してる点も高く評価したいです。80’sサウンドのど真ん中にいたのが彼なので。 『フットルース』へのリスペクトも忘れていないちゃんとした青春映画なのに公開規模が小さすぎて残念、客席には私を含めて2人しかいなかったので、大声で一緒に歌えたのがよかったです。
80'sの輝き
青春時代を80'sアメリカに憧れ、過ごした私には最高の映画だった。どの歌も、当時はそんなに好きではなかったのに、今聞くとジーンと来る。思いではなにかと美化されてしまうのだね。一緒に行った人は、音楽も知らなければその当時のアメリカに興味もなかったから、そんなに引かれるものはなかったみたい。自分の記憶とかさねあわせられることは喜びになるのかなー。 それに、あの頃は若かったからか、時代がそうだったのかわからないけど、夢が輝いていたような気がする。情報はないから向こう見ずにがむしゃらにやってやるぞ、という力強さが漂ってた。 シャサリンセタジョーンズも笑わせてくれた。美人がこういう役をするとホントに面白い。
アラフィフにはたまらん!
深夜映画で何の予備知識もなく視聴。豪華メンバーなのでてっきりアニメかと思ったらロックオペラでした。この映画、世代によって評価がかなり違うみたい。。80年代が青春だった私としてはホントは星5つにしたいところだけど、かなりエロいところがマイナス星ひとつの要因。でも音楽は最高にいい!やっぱり80年代のロック、サイコー!!一緒に歌って気持ち良かったー。「お気に召すまま」「Don't stop believing」「we build this city」などなど。「can't fight this feeling」の使い方は爆笑!あなたたちってそうだったの?!て思わず突っ込んでしまった。トムってやっぱりかっこいい。最初はおしりプリンの「ゲッ」って恰好で現れてびっくり!カリスマロックスター予想以上に良かったし、歌も上手い!キャサリン・セタジョーンズもすっごい踊りにリキ入ってて楽しんでるのがわかった。みんなが楽しみながら演じてるのがわかってとてもハッピーな映画。思わぬ拾い物でした。
全45件中、1~20件目を表示