「洋楽全盛期。」ロック・オブ・エイジズ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
洋楽全盛期。
'80年代ロック、と銘打っていたので(トニー賞で観たことあったけど)
大嵌りじゃん!と観に行ったが、そっか、'87年だともう成人してたし
(あ、歳がバレる)もう少し前の方が盛り沢山だったと思える選曲群。
とはいえ、ほぼ知ってる曲ばかりだったし(好き嫌いは置いといても~)
ノレた、歌えた、楽しめた、あー満足!という感じ。
物語の陳腐さなどハナから分かっていたので、どうでもいい(オイオイ)
とりあえずガンガン流してくれぃ!と思ってたんだけど、オリジナル曲も
けっこう流れるので、まぁ~ご愛嬌?という部分も多かった。
主役の二人、いい声してるね~。歌も上手い。うん、上手いんだけど…
なんかロックを聴いてる気がしないんだよなぁ~(ゴメンね)
元ネタがミュージカル、監督が「ヘアスプレー」の人だから仕方ないけど、
すごくポップなのね、全体的に^^; 言い方変えると軽々しい感じ?(爆)
とっても楽しい音楽映画にはなってるんだけど、重いのは歌じゃなくて、
下ネタや舌ベロベロばっかりで、それを歌で表現しろ!っていうところ。
(A・ローズに指導を受けたという)おトム様や、ゼタ姐は堂に入ってる。
あ~やだやだ、ドキュメンタリー映画じゃないのにケチつけちゃったわ^^;
自分がファンだったアーティストの曲が使われるとキャー!!なんだけど、
そうなると必然的に「何でその曲なんだよ?」とか「エェっ!こっちだろが」
みたいなまたも自己中心的な脳内ヒットメドレーが甦ってしまって困った。
(実は今、ジャーニーのアルバムを引っ張り出して聴いている)
あぁ懐かしい…(T_T)
それぞれの世代の、いちばんゾッコンだった頃の名曲はいつ聴いてもいい。
最近じゃもう、'80年代は懐メロなんだそうだが(まぁそうだよね^^;)
でも、こと洋楽に関しては(邦楽はどうだか分からん)いい時代だったぞ~。
名曲が盛り沢山!!(高嶋兄も小林克也も皆そう言ってる)
今作でもいわゆるアイドルグループ(NKOTBだよね、あれ)が台頭し始め、
ラッパーが幅を効かせるようになった'90年代は(もちろん名曲もあるけど)
もうゼンゼン違っちゃったなと思った。そのうちラップも懐メロになるよ(爆)
しかしおトム様、私生活の波乱にも負けず、今作でも大波乱のお役柄^^;
この人がエロい演技をしてもぜんぜんピンとこない自分なんだけど、
あのダブ~っとした筋骨隆々の腹だの背中だのを出しまくり、為りきりで
熱唱してるのが、さすがだと思った。歌も上手かったしね~。
無難に歌いこなすのがロッカーじゃなくて、元々が不良の音楽要素を持つ
反骨精神バリバリのパフォーマンスが、聴くものを痺れさせるんだもんね。
ゴア夫人^^;を連想させるゼタ姐のキレっぷりもバカバカしくて笑えた~。
ある意味「フットルース」がこれに該当しますね。
一応ロックなので、単なる明るいミュージカルに終始してなくて良かった。
これでもかなり明るかった方だけどねぇ。
(ボールドウィンも良かった、笑えた、やるねぇ。D・ギブソンは群衆の中?)