ラルジャンのレビュー・感想・評価
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難解
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こんな難解な作品がカンヌの監督賞だなんて・・・ブレッソンの経歴を見ても80歳を過ぎてからの作品だし、評論家にはウケが良くても普通に映画を楽しむ者にとっては苦痛でしかない。町の雑踏とかの自然の音にはこだわりがあるようだし、冷たい空気感にはアンゲロプス風なところもあるんだけど、カットが一つ一つ短く、俳優の動きも絵画的だし表情も乏しいことから物足りない。
ストーリーが動くのはイヴォンが出所してから。安ホテルに泊まり夫婦を殺し、はした金を奪う。ここで『罪と罰』が原作なのかと気づくのだけど、そんな雰囲気なんて感じられない。さすがに老婆やピアノ教師を惨殺する(とはいっても、斧を振り上げるシーンのみ)ところで青年の狂気を知るのだが・・・
やはり「罪と罰」を読了してないせいか・・・読んでおいたほうがいいですね。
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