「肩すかし、物足りない、あっけない」ジャックと天空の巨人 gsacraさんの映画レビュー(感想・評価)
肩すかし、物足りない、あっけない
良かったところを考えると、王様や精鋭の騎士などが毅然としていて、考え方・行動に人間味と責任感が備わっていて「格好良いな」と感じられたこと。
主人公のジャックも決して劣っているわけではないのだけど、主役・ヒーローとしてのステレオタイプな感が強いためか感情移入の対象とはなってくれませんでした。
見ていて一番「なるほど!」と思ったシーンは、映画冒頭から流れる呪文のような言葉「フィーファイフォーファム」の意味が分かった時ですし・・・厳しい評価になってしまいますね。
もっとも気になったのは、全編通して描かれる「唐突さ」と「物足りなさ」
話の展開上「え~、今このタイミングでやられちゃうの?あんた何もやってないじゃん!」
と激しく2回ほど思ってしまえるので、どうにもクライマックスが盛り上がりません。
あまりに間抜けなやられっぷりのあとにどんなに頑張ってくれても緊張感が出ないんですよね。
ファンタジー分野なのできちんと創造してほしい「天空の巨人の国」は、「巨人がいる」以外フツーなのも肩すかし。
地面に落ちてる豆なんて人間ですら見逃しそうなのに、あんなに高いところから見ている巨人が見つけるなんて・・・どれだけ目が良いんだろう、と都合良過ぎな展開も興奮度を下げてくれます。
さらに3D向きの場面をムリヤリ入れ込もうとした無意味にグロテスクな破壊シーンもげんなり。
なんとな~く最後まで見られたことだけを評価してちょうど真ん中の点数にしておきます。
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