劇場公開日 2012年10月6日

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「続編としての意味」アウトレイジ ビヨンド パースィさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0続編としての意味

2013年6月24日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

北野はきっちりと把握していた。物語の続編を作るという事は、前作をふまえたものを作るという事。それは当然の事だと思われるだろうが、実際これができてない物語が多い。
さすがギャング映画を得意としているだけあって、本当に、面白かった。

前作のアウトレイジは、極道をテーマにした圧倒的「暴力」映画。
今回は、「暴力」と「人間模様」「下克上」「復讐」
1であまり余った鬱憤をビヨンドで全て洗い流してくれたようなものだ。

1しかみてないあなた、大友はもちろん、帰ってくる。
是非、観てほしい。

いやあ、役といえば加藤がねwww
すっかり小物に見えるところが多分今作で一番ギャグ線高い所、笑いが止まらない笑
殺し方も相変わらずユニークだなぁ。
極道を使って、組織の面白さを丁寧に描く。
北野が描くブラックユーモアってなんでこう、ひぃってなるけど面白いんだろう。役者がね、この人死ぬ訳なかろうと思う人をあっさり切り捨てたりして、そっちのユーモアもあるね。笑

そして、話題にもなっているが、ラストの観客の突き放しっぷりは凄まじい。
それから流れるエンドロールで、最初に名前の上がってくる「ビートたけし」の名前を観た時、お前は一体何者なのだ、と思った。
それほど、圧巻。

北野監督は、洋画を意識した心象的な方面を描くより、純粋に油っぽいこっちの方面の方が、観客としても見やすく、そして面白い。好きだよ!

パースィ