「壮大なスケールの子供のケンカ」アウトレイジ ビヨンド shinさんの映画レビュー(感想・評価)
壮大なスケールの子供のケンカ
前回よりも抗争の構図がスケールアップして、更に俳優陣も豪華になり、それぞれがドスを効かせて迫力も増しているけど、争っている内容は、オレが偉いんだ、とかあいつが気に入らない、とか子供のケンカみたいな内容。加瀬亮の小心者丸出し感の演技がとても良く、この子供のケンカみたいな争いを大人がやっていることの滑稽さを表しているなあ、と個人的に好きです。
前作から出ている俳優陣は更に個性や巧さが出て、三浦友和はダサい(セコい)悪さが滲み出ていて、本当に上手い俳優さんだなぁと感心した次第です。
今作から出ている俳優陣は、前作のムード、雰囲気を壊すことなく、それどころか更に凄みを増すことができて、豪華俳優陣を使いこなせた北野武監督の手腕はさすが、と思わずにいられませんでした。
前作、本作の楽しみかたはもちろん人それぞれですが、普段あまり悪役を演じない人たちが、ああこんな悪役も出来るんだなあ、と鑑賞するのもひとつの楽しみかたなのかな。
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