「直球」アウトレイジ ビヨンド U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
直球
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純度が上がってた。
前作に感じた少し風刺の入った作風は一切排除されてた。
一本ぶっとい柱の通った本格的なヤクザ映画に変貌を遂げてた。
前作で感じたように、木村が大友の兄弟分となりいわゆるオトシマエをつける話しだ。
関西の腹の座った組織も絡み、なんとも見応えのある作品となってる。
唯一「野球しようか?」にユーモアを感じるもののその後がエゲツない。
あいも変わらず大友のキャラはぶれず、非道であり人非人であるのだが、その潔さが堪らない。
関西の組織で幹部に怯む事なく噛み付く姿には惚れ惚れとさえしてしまう。
第3作は関西花菱が相手なのだろう。
巨大な象に狂犬がどんな噛みつき方をするのか…これは劇場に行かねば!
幕の引き方が、見事!!
やはり秀逸なのはバランス感覚。
ヤクザの世界に身を置きながらも、その業界をリスペクトなどする事もなく、無情と狂気をガッツリ描き出してる。「共喰い」って言葉がスッと浮かぶ。
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