ミッドナイト・イン・パリのレビュー・感想・評価
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ウディ・アレンは苦手ですが・・・。
昔、誰かが書いていたことです。「ウディ・アレンの映画が本当に理解できるのはニューヨークに住んでいるユダヤ人だけだ」。なるほどな、と思いました。やや大袈裟な身振り手振りで台詞を早口にまくしたてる主人公。笑いを観客にせびるような安っぽい演出。皮相的で衒学的な会話が延々と続く・・・。今まで、20本以上、この監督の映画を観てきましたが、劇場内で起こる一部の観客の笑いにいつも違和感を覚えてきました。全然、笑えないのです。「アニー・ホール」も「カイロの紫のバラ」も笑えませんでした。色々なアイディアを持った監督であることは私は認めます。しかし、そのアイディアとは、ごく狭い範囲の人々にしか通じない限定的なものなのです。しかし、今回の作品は娯楽作品としては上々の出来である、と思います。殊にヘミングウェイが争いごとが好きな単純なマッチョな男として、描かれていたことに、この監督とヘミングウェイの微妙な距離感が看てとれます。とにかく、この映画は「ギター弾きの恋」や「マンハッタン」と同様にウディ・アレンを苦手とする人にもお薦めできるものです。公開二日目、渋谷のル・シネマで観てきましたが5割程度の入りでした。もう少し、客が入っていてもいいのではと思いました。最後になりましたが、私が一番、笑った映画はジョン・ランディス監督の「ブルース・ブラザース」です。
文藝好きにはたまらない作品
もし自分が主人公だったらなあ~~!!☆=
と、思わずにはいられない作品です。
たくさんの作家や画家が出てきて、特徴をよくとらえています(笑)
正直を言うと、恋がどうこうの点には、
あまり魅力を感じませんでした。
やはり、美しいパリや、芸術家を見たい方におすすめです。^-^
蛇足ですが、滝川クリステルさんが写真集で紹介していた、
シェイクスピアの本屋さんの本物(??)が見られたのが
プチおいしさでした。
アレン作品は苦手!という方も、これはいけるのでは??と思います!
うまい!
アメリカで観ました
アレン氏のシナリオはおしゃべりが多くてシンドイのですが
それは
百歩譲って
設定、展開、込められたメッセージ
良く出来ています。
人生のパートナーを選ぶ条件は色々ありますが
最期のシーンは
その一つとして
素敵かもしれません。
ラブコメディーという宣伝ですが
コメディーではないと思います。
造詣がある人には極上の映画ですので
そういう方は是非、ご覧ください。
懐古趣味に浸らず現実に立ち向かっていくメッセージに共感しました。
なんて素敵にパリのエスプリに酔わせてくれる作品なんだろうと思いました。オープンニングからして、パリの町並みを、朝からミッドナイトまで、音楽を交えながら切り取って映し出しています。その美しい映像には監督のパリに憧憬する思いがたっぷり込められているように思えました。
ある意味でフランス映画よりもフランス的。きっと外国の監督の方が、フランスのいい面をよく見ているのかもしれません。それは日本でも日本文化を研究している外国の方の法が感性が研ぎ澄まされているのと一緒です。
そして、本作では主人公のギルが5度もタイムスリップして、フランスの著名芸術家や文人たちと交流するというファンタジーとなっています。なぜタイムスリップするのか全く説明がない中で、毎日決まった時間に迎えが来る古めかしいプジョーに乗車するだけで、1920年代のパリにワープしてしまう設定は、少し間違えば違和感を感じてしまうところでしょう。けれどもポールが立ち寄るカフェやサロンは、ヘミングウェイやフィッツジェラルド、コール・ポーターがそこにいるのが当然という、彼らなりの自然な佇まいで登場するので、ポール同様に観客も監督の用意した設定に引き込まれてしまうのです。まるでアレン監督の魔法にかけられているような感じでした。劇中でもたっぷりと赤ワインやシャンパンがポールに振る舞われます。観客もホールと同様に映像の雰囲気にほろ酔い気分になってしまう作品なのかもしれません。
ところで本作にとても好感が持てたのは、タイムスリップを重ねる中であることに気づき、人生の生き方を変えるギルの心境の変わり方でした。懐古趣味に浸らず。現実に立ち向かっていこうとする本作のメッセージには、多いに前向きに生きていこうと感じさせてくれるものがありました。
とかくタイムスリップものは、過去にどっぷり浸り、ノルタルジックな気分を強調しがちです。ギルも当初は、現代を捨てて、過去の世界に浸ることがことができればと思っていました。過去の世界は、ギルにとって理想郷とも呼べる憧れの時代だったのです。しかし、その時代に生きるピカソの恋人であり、ギルが次第に惹かれていくアドリアナにとっては、当時は2000年代に生きるギルと同様に退屈な日常にしか感じていませんでした。 アドリアナを誘って1890年のパリへタイムスリップしたとき、自分と同じようにこの時代がいいと言い出すアドリアナの物言いに、ギルは過去への憧憬は現実逃避ではなかったかと気付くわけですね。
そして見渡せば、1890年のカフェにいたダリなどの文化人も、もっと昔のルネッサンスの時代がよかったという。懐古に囚われれば、どんどん昔のほうがよかったという現実否定に歯止めがなくなって、きりがないということにギルは気付いたわけなんです。
冷静に考えれば過去がいいばかりではありません。むしろ文明の発達が遅れている時代では、コレラの流行に対処できなかったり、どこに行くにも交通手段の発達がまだで時間のかかることばかり。きっと1890年代に暮らしても、またまた不満が出てしまうだろうとギルはアドリアナに忠告するのです。仏教でいうと「足ることを知る」ということですね。幸せの青い鳥は1920年のパリに住んでいると憧れていたギルが、タイムスリップを重ねる中で、掴んだものは自分のなかで本当にやりたいと願っている現実に立ち向かっていくことでした。
こころが変わると自然と環境が変わるもの。アドリアナと別れたギルは、パリの永住を決済します。あくまでパリの永住は非現実的と退けるイネズと口論になり、婚約解消に。結局は、婚約自体が惰性の産物でしかなく、いつの間にか現実から遊離した関係となっていたのでした。
しかしお話は、ここで終わりではありません。一つの運命の扉が閉じるとき、新たな運命の扉が開きます。ギルが愛してやまなかった光景、ミッドナイトのパリを雨がロマンチックに濡らしていくとき、ギルに新たな出会いが待ち受けていたのでした。
嗚呼「人生万歳!」。
芸術のパリ!!
鑑賞手段DVDって選択しましたけど…実はウィーン行きの飛行機の中で見ました!
どれ選択していいか分からなかったからDVDにしといたけどあってるのかな?
レビュー初心者ですみません!!
いろんな歴史上の人物が、真面目な話を繰り広げるんですが、オーウェン・ウィルソンのテンションと周りの人々とのテンションのギャップが面白かった♪
ウッディ・アレンの映画は好んで見てるんですが、過去作品の中でもすごく見やすい方だったと思います。
これネタバレ無しで書こうと思うと結構、厳しいですねww
とりあえずパリの町並みが綺麗すぎて行き先を変えたくなりました(笑
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