「軽い映画だった」ミッドナイト・イン・パリ 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
軽い映画だった
最近のウッディアレンの地味なサスペンス映画はWOWOWなどで見ていて、けっこう面白かった。今作は町山智浩さんが絶賛していたのでとても楽しみに見に行った。
軽い乗りでタイムスリップしてしまい、過去のセレブと軽く出会って軽く交流するとても軽い映画だなーと思って軽く受け止める事にした。毎週、日曜美術館を見ていた事がこんなところで活きるとは思っておらず、ちょっと得した気分になった。ヘミングウェイは『老人と海』しか読んだことがなくて、重要人物として登場したフィッツジェラルドは全然知らないので、残念だった。
主人公がシナリオの仕事に飽き飽きしていると不満を漏らすのは、仕事があるだけいいじゃないかと腹立たしかった。パリに対する愛情は伝わったけど、パリに行きたい気分には全くならなかった。それと同じく20年代にもあんまり行きたくなかった。オレが行きたいのは日本の70年代の東京です。
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