「現在に生きるためのファンタジー。」ミッドナイト・イン・パリ りりーさんの映画レビュー(感想・評価)
現在に生きるためのファンタジー。
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ウディ・アレン監督作品は、どちらかと言うと私は苦手。
でも、この作品は、ロマンチックなファンタジー要素が程良く、とても居心地の良い作品だった。
婚約者のイネズと心のすれ違いを感じたギルは、真夜中に一人散歩に出る。
午前0時の鐘の音と共に現れた旧式のプジョーに乗り込むと、そこは何と1920年代。
その1920年代で、ギルの目の前に現れるのは、彼が憧れ続けている著名人達。
フィッツジェラルド夫妻、ヘミングウェイ、コール・ポーター、ガ―トルード・スタイン、ピカソ、ダリ、マン・レイ、ゴーギャン、ロートレック、ベル・エポックたち。
そんな著名人達のそっくりさんぶりが、とても楽しい。
詳しくは知らないけれど、きっと、そんな人だったのだろうな~なんて素直に思える。
ある人には、作品のアイディアを教えたり、
ちゃっかり、美人と淡い恋をしたりしてね。
タイムトリップは、まるで魔法のようで、とても気持ちが良い。
古き良き時代を十分に堪能できる。
絵画を切り取ったかのような映像も綺麗だった。
魔法話のラストもステキだった。
オーウェン・ウイルソンのコメディも良いけれど、こんな作品も良いね。
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