「深く考えないで」ミッドナイト・イン・パリ xtc4241さんの映画レビュー(感想・評価)
深く考えないで
ウッディ・アレンの映画は、決して深く考えちゃいけない。
まあ、コメディだからというのもあるけど、
それだけじゃなく、なんか弛緩させてみるのがいいと思う。
あんまりマジに考えすぎると、どうしても変なことが多すぎて、
ちょっと、それはないだろうとなっちゃう。
ウッディ・アレンの好き嫌いもそんなとこにあるんじゃないか。
そうだな、頭の深度70%くらいを使うのがちょうどいい。
頭脳深度70%に、ぴったり合ったのがこの映画。
全然、気の合わないフィアンセ
(なんで彼女とくっついたんだと思ってはダメ)
突然、20年代にワープ
(なんでだ、おかしいよなんて考えてはダメ)
当然、現れるパリの作家や画家、音楽家
(ややステレオタイプだが、似ている。笑わせる)
悠然、と現れるパリの恋人
(マリオン・コティアールが小粋なパリジェンヌです)
夢と現実を行きかうパリのミッドナイト。
「曖昧模糊」を洒落て、魅せた映画といえるだろう。
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