「残念だ」ミッドナイト・イン・パリ こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
残念だ
文芸の偉人たちに
時空を超えて会える
まさに夢のような時間の話。
こう言ったオールスター的な映画は
いくつかあって、そりゃ好きな偉人たちなら
ワクワクは止まらないだろうと思う。
しかし過去にウディ・アレンは憧れの映画スターが
スクリーンから出てきて恋に落ちる、
それこそこの手のものの究極ともいえるものを
生み出している。
ここに至って、また?
パリも当時の風俗もオシャレです、でも、また。
老いたのだろうか、ウディ・アレン。
好きな監督だったのだが。
憧れの芸術家たちに出会えて高揚する
純朴な文学青年の目を通しつつも
こういう文化芸術をわかるんだぜ?と言わんばかりな
いやらしさも鼻につく。
昔は良かった、ここではない場所に自分の居場所が
あるんじゃないかと思う気持ちは
若者らしいし、自分だけでなくみんなそうだったというのも
シニカルで自虐的。コミカルでもある。
その点は面白かった。
でもこの手の内容であれば、
アニメの「ディリリとパリの時間旅行」のほうをお勧めする。
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