「皮肉の効いた、一風変わったパリ観光映画」ミッドナイト・イン・パリ あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
皮肉の効いた、一風変わったパリ観光映画
ウッディアレン一流の皮肉が効いている
芸術通ぶっている俗物たる自分たちを盛大に皮肉っている
パリに行ったら見たいものを全て見せてくれる
現代のパリを冒頭から観光名所をどんどん見せる
それだけでなく、君たちの憧れはベルエボックや狂乱の時代の頃のパリなんだろ
見せてあげよう
その時代の有名人、芸術家、作家達をどれだけ知ってるかい?とばかりに次々に登場させる
もちろん主人公は芸術好きの観客の投影
ウッディアレン自身でもある
イネスは芸術に興味の無い観客
ポールは芸術好きの観客の鏡でもある
次々に画面に登場する当時の有名人の講釈をドヤ顔で垂れ流してしてたんじゃないの?
知ったかぶりして蘊蓄を語ってみせるが、生半可な間違った知識ばかりじゃないかと
しかし、終盤でウッディアレンは結論を提示する
それでも、芸術が好きなんだから別に良いじゃないか
パリに憧れたって別に良いじゃないか
芸術通ぶらず、教養や知識をひけらかさず
自分の好きなものを観ている分なら別にどうでもいいことだ、害はない
人の勝手、自分の人生はそれで豊かになるのだから
パリ観光にだってどんどん行くべきだ
だから、主人公はイネスと別れパリに残ったのだ
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