「脚本の美しさに惚れました。」ミッドナイト・イン・パリ 幸ぴこリンさんの映画レビュー(感想・評価)
脚本の美しさに惚れました。
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ウッディ・アレン監督作品はクセがあってなかなか好まれないようですが、
この作品だけは万人にウケる気がする…!!
全てが美しき都市、パリの今と昔(1890年代)とを行き来する主人公。
過去で出会った女性に一目惚れをし、今付き合っている女性とは婚約を結ぶもグダグダな関係。
昔のパリの景観、ことば、目に映る全てが美しく感じ興奮の連続だけれど、主人公が選ぶ道は意外な結末。
主人公は婚約者に対してとても不誠実なんですが、それは婚約者も同じ。
ラストにスカッとお別れしてくれる様が爽やかです。
前半を観ていると、ああもう主人公はすぐに過去のパリに居座りたくて仕方がなくなるんじゃないだろうかと思わされますが、中盤にくると主人公の中に生まれてくる疑問にどこか共感し始めてしまいます。憧れは、あくまでも憧れ。今を生きる自分を大切にしよう というラストに微笑みたくなりました。
昔のパリの調度品の美しいことよ!映像だけでも楽しめるのに、ストーリーも奥深く、キャラクター性も深く掘り下げた名作だと思います。
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