グラン・ブルー グレート・ブルー完全版のレビュー・感想・評価
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不浄なる俗世を離れ、清浄なる海へと還る…。抗い難い魅力に満ちた怪作!
実在するフリー・ダイバー、ジャック・マイヨールとエンゾ・マイオルカをモデルにした、フリーダイビングに取り憑かれた男たちの姿を描く海洋ロマン。
監督/脚本は『サブウェイ』のリュック・ベッソン。
主人公ジャック・マイヨールのライバル、イタリア人ダイバーのエンゾ・モリナーリを演じたのは、『サブウェイ』にも出演している名優、ジャン・レノ。
フランスで熱狂的な支持を受け、「グラン・ブルー・ジェネラシオン」という言葉が生み出されるほどの人気作。
日本でもカルト的な人気のある本作を初鑑賞!
なるほど、10代の頃にこの作品に出会っていたら、間違いなく人生を狂わされていたであろう、どこまでも美しく、どこまでも哀しく、どこまでも爽やかな一作だった🐬
リュック・ベッソン自身が元々ダイバーだったということもあり、とにかく監督のダイビング&海に対する愛が、映画から溢れ出している。
本作のように、監督のパッションに溢れた作品に出会えるのは稀なことであり、こういう作品を観られた時の幸福感は何物にも変え難い。
まずフリー・ダイビングという題材が良い!この題材を選んだだけで花丸💮
青い空と地中海の青い海。だが、ダイバーたちはそういった表面上の美しさではなく、もっと本質的な深層へと深く深く潜り込んでゆく。
深く潜れば潜るほど太陽の輝きは消え、暗い暗い、孤独な孤独な場所へと彼らの体は導かれる。
そこは否応なく「死」を意識させられる場所である。
生命の源である海の中を、深く深く潜るという行為は、生きることへのメタファーのよう。
愛する恋人も、生まれてくる子供も、突き刺さるように死へと向かって沈んでいく本質的な孤独とは関係がない。
精神の深み、死と隣り合わせの場所へと降りていった時、そこに見えるもの、それこそがその人間の存在意義=ル・グロン・ブルーなのだろう。
この『Le Grand Bleu』という原題も、なにやら詩的な雰囲気がして好き。
フランス語で海といえば「Mer」。「Mer」は女性名詞なので「La mer」となる。しかし、本作の原題の冠詞は男性冠詞の「le」。
これは「Grand」が男性形容詞だからなんだと思うけど(フランス語はわからない💦)、それ以上に男の物語を描いた本作を、冠詞一つで端的に表そうとしているような気概を感じる。
雰囲気もテーマもかなり好きな作品。とはいえ、正直結構不満点がある。
冒頭の、1965年のシークエンスにおける子役の演技はかなりやばい。もう少しなんとかならんかったのか…。
それにジャックの父親が死ぬ場面の、あのわざとらしい死亡フラグと演出とか、結構キツかった💦
出だしから、大丈夫か、この映画!?と思ってしまった。
もう少し『ロッキー』的な、男のバトルの話かと思っていたらそうでもなかった。
個人的にはそういう少年漫画的な展開が好きなので、ちょっと残念。
それでもイタリアで開かれた世界大会までの展開はかなり好み。熱い男のバトルの世界にワクワクします。
しかし、この世界大会が終わってから、しばらくの間は物語の推進力が失われたかのようなグダグダした展開が続く。ここは正直かなりキツい。
自分は尺が30分くらい短い『オリジナル・バージョン』を鑑賞していないのだが、多分このあたりをカットしているんじゃないかと予想。
本当に、次の大会が始まるまでの展開は怠いし長い。
エンゾが死ぬあたりの展開もちょっと無理あるよなぁ、と思いながら観ていた。
勝手に海に沈めたら駄目だろう。マンマに死顔を見させてやってくれや。
というか、実在の人物をモデルにしておきながら、本人が存命にも拘らず映画中で殺すというのも結構思い切ったことやっているなぁ、と思う。ご本人はどう思ったのかしら🙄
まぁ不満点もあるんだけど、映像的な美しさは完璧だし、giftedのみが解することができる孤独というのも上手く描けていたと思う。
何より、エンゾというキャラクターの魅力が最高だった!そりゃあジャン・レノ人気者になるよなぁ。
ジャックは圧倒的な天才。普通の人間がどうこう出来るレベルからは逸脱している。
そんな男に、どこまでも食らい付いて行く漢エンゾ!一番美味しいキャラクター!
ジャック不在の世界選手権で勝ってもしょうがねえ!ジャック探してこい!からの、ジャックが優勝した時には素直に負けを認めてプレゼントまで渡す人間の鑑。
そこから、おそらくは血の滲むような鍛錬を繰り返したのだろう。世界記録を上回る115mという大記録を叩き出し、これでジャックに勝った…!と思ったら…。
うーん、完璧なキャラクター造形。大男なのに愛車がチンクシェントというのも、『カリオストロ』みたいで楽しくなる。1万ドルぼったくったぜー!イェー!のところとか、本当にルパンみたい。
もうあの姿を見ただけで、エンゾが大好きになっちゃった💕
あと、本作を観て感じたのは「なんか北野武の映画みたいだなぁ」ということ。
武よりベッソンの方が映画監督としてのキャリアは上なのだから、武がベッソンっぽいというのが正しいんだけど。
あのイルカを担架で運ぶシーンとか、凄く北野作品っぽい。男2人でえっちらおっちら運んでいる姿を真横から映すという撮り方まで、武っぽかった。
あの日本人選手団のシーンとか、たけし軍団がやっていてもなんの違和感もない。
これは武がベッソンから影響を受けたというのもあるだろうし、この2人が同じような監督から影響を受けているというのもあるんだろう。
北野映画がフランスでバカ受けするという理由が、本作を観てなんとなくわかった気がした。
いや、とにかくいい映画を観た♪
フリー・ダイビングに興味が湧いちゃった。
ジャック・マイヨールが世界で初めて100mの深さに到達したのが1976年。
そこから44年経ち、今では世界記録はなんと214m!!とんでもない進化を遂げている。
因みに、ジャックたちがやっているのはフリー・ダイビングの中でも最も危険と言われるノー・リミッツという競技。あまりに深く潜れすぎて危険なので、現代では公式大会からは外された種目のようです。
現実のジャック・マイヨールも、最期は自ら命を経ってしまった。
海と深く繋がりすぎてしまったからなのだろうか。
生と死、愛と孤独、生きるとはどういうことかを考えるきっかけになる、歴史に残るのも納得の傑作!
【”水中から上がって来る理由が見つからない・・”ジャック・マイヨールをモデルにした海洋ヒューマンドラマ。ジャックがイルカと戯れる幻想的なシーンが印象的な作品でもある。】
■1965年 ギリシア -モノクロー
”イタリア人の体の大きなガキ大将”、エンゾと”フランス人のチビ”、ジャックとの海の中のコインを取る競争から物語は始まる。
ジャックの父も潜水夫だったが、潜水中の事故により息を引き取る・・。
■1988年 シチリア -画面はカラーに切り替わるー
・難破船の捜査に潜った潜水夫が上がって来ない・・。焦る難破船捜査員にエンゾ(ジャン・レノ)の弟ロベルトは”1万ドル”でどうだ・・と言い、エンゾは潜水夫を救助する。
ロベルトの誇らしげなセリフ”兄貴は世界チャンピオンだ!”
エンゾは弟に、”あのフランス人を探せ・・”と言う。
■アンデス山脈の凍り付いた湖 -チチカカ湖か?-
・湖底に沈んだトラックを調査する男。ジャック・マイヨールである。酷寒の中、海水パンツ一つで涼しい顔で、氷が張った湖に潜り調査する姿。
調査に当たる、ローレンス博士が言う。”ジャックの心臓の鼓動は、水中に潜るとドンドン低くなる・・”
そこに現れたニューヨークから来た保険会社調査員ジョアンナはその不思議な爽やかな微笑みを浮かべるジャックに惹かれていく。ジャックは彼女に”イルカに似ているね・・”と言葉を掛け、イルカの玩具をプレゼントする。
■コートダジュール
・20年ぶりにジャックとエンゾは再会。抱き合った後、エンゾは”潜水世界大会に出ろよ!”とジャックに言い、航空券を渡す。
■シチリア
・世界大会が開かれる。ジョアンナは会社にウソを言い、駆け付ける。エンゾは潜水記録95mの新記録を出す。
ー酸素ボンベ無しの潜水競技の方法が面白い・・。-
更に、エンゾは99mまで記録を伸ばすが、ジャック・マイヨールは競技最終日、108mまで潜り、海上に飛び出す。とともに、イルカ達も祝福するかのように海中から空中に飛び出す。
ジャックとジョアンナは結ばれるが、ジャックは夜中に海に出て、イルカたちと遊ぶ・・。朝まで待つジョアンナ。そしてそのままニューヨークへ戻ってしまう。
ー映像のシンクロニシティが美しい。又、月光が降り注ぐ中の、ジャックとイルカたちが一緒に泳ぐ姿が印象的である。
ジョアンナのイルカに嫉妬する姿も可愛い。ー
・エンゾとジャックは潜水作業中、アルコールを持ち込んだことでクビ。ジョアンナもウソの出張がバレて、クビ。
ーそりゃ、そうだろう・・。-
・そして、再び大会。エンゾは115mを記録するが、ジャックは120mを出す。
ー二人とも、潜水病にならないのかな・・。普通の人間ではないなあ・・。-
■ギリシア -二人が幼き頃の冒頭のシーンが蘇る・・-
・”第14回世界選手権大会” 二人の決選の日。
ローレンス博士は大会関係者に”115mは水圧など、人間の限界を超えている”と中止するように伝えるが、エンゾは強行。
そして、エンゾはジャックの腕の中で息を引き取る。エンゾの亡骸を彼の希望通り、海底に連れて行くジャック。彼も意識を失うが、博士たちの努力により、蘇生する・・。
<ジャック・マイヨールをモデルにしているが、リュック・ベッソンが作り出した、”幼き頃からの友情で結ばれた男同士の潜水競争”を、ジャックが父を失ったショックから、イルカを心のよりどころに生きていた時に現れたニューヨークの女性ジョアンナとの恋を絡ませて描き出した作品。>
■蛇足
私は、学生時代から登山(学生時代は少し、先鋭的な登山であった)をしているためか、エンゾとジャックの”より、深みを目指したい・・”と言う気持ちは、分かるような気がした作品である。
映画を好きになるきっかけをくれた
ほぼ初めてフランス映画に触れたのは、「グラン・ブルー」と「ベティ・ブルー」。確か14-15歳だったと思いますが、それがきっかけで本格的に映画が好きになりました。そして、「グラン・ブルー グレート・ブルー完全版」を初鑑賞。
フィルムのブルーも純粋なジャックとイルカの交流も、鑑賞して感じた事は「グラン・ブルー」を観た30年前と全く変わりませんでした。ただただ、巨大水族館の様な作品に圧倒されて自分自身がひとりのダイバーになった感覚。名作はいつまでも名作だし、自分にとって大切な作品はいつまでも大切です。
ジャックの事もエンゾの事も、凡人には全く理解ができないと思います。あるアルピニストが『山に登らないと死んでしまう』と言っていましたが、ジャックもエンゾも海に潜らないと死んでしまうのでしょう。『海に潜る』よりも『海に還る』と言った方が近いですね。動物の感覚で生きる彼らは、やりたいことだけをやるというとてもシンプルな生き方でした。
そして、それをやらないと死んでしまう人という意味では、映画作家も全く同じ。ジャックの魂とベッソンの魂が同じところで繋がったから、奇跡が起きた。
正直、今のベッソンの作品に興味はありませんが、私は多感な時期に今作を鑑賞して映画が大好きになったので、それこそベッソンには感謝しかありません。
ジュリエットに捧ぐ
とにかく、ラスト・シーンも謎だし、この手の映画は高評価できないな。絵の綺麗なところ、音楽が素晴らしいことは評価できるのだが、誰の視点で描かれているのかわからないため、消化不良になりそうだ。以前にもTVで観てるのだが、途中で寝ていたのかもしれない。2回目を見ても釈然としない・・・
最初、英語とフランス語とイタリア語が飛び交うため、ずっと?マーク。英語の質問にフランス語で答えたりしてましたな。でも、完全版は笑いどころが多かった。それだけが救いだ。
魅入られた男たち
海中の美しさには惹かれるし、イルカとの共生も羨ましい。美しい彼女も捨てがたい。でも、人生は懸けられない。
体の限界に挑戦し、神秘の海に魅せられて、全てを懸ける。そんな男たちはハードボイルであるべきだ。女を愛し愛されてはいけないのではないだろうか?
Go and see,my love. 色々な愛があって、それは対...
Go and see,my love.
色々な愛があって、それは対人間だけでなく鳥や海や星へのものもある。
自分以外の他人と、同じ愛を共有する事はきっと奇跡に近い程、難しいのかな。
青色に見える海の色は、海底では青く見えない・・・
スキューバダイビングをやっている現役のダイバーだ。
齢は、ヒ・ミ・ツ。
地球の70%を海、海洋が占める
その海を知らないのは、勿体ない
ダイビングを始めた理由だ
昨年12月のダイビング終了後に、紹介された映画が「ドルフィン・マン(ジャック・マイヨール)」。
チラシを頂き、映画を観るつもりで都内の映画館を探した。
都内映画館での上映は終了しており、見れなかった
(現在は、吉祥寺界隈で上映中らしく、見なければならない、という衝動が、今現在ある)。
年末年始のテレビで放送される映画を探していたら、本映画:グラン・ブルーがNHKBSで1月1日5amより放送される事を知る。
当然、録画・・・
ドルフィン・マンとグラン・ブルーを混同していたのは、ご愛敬として、録画を視た。
幼少のエンゾ(ジャン・レノ)のメガネの男の子は、大人のエンゾ(ジャン・レノ)を彷彿させる。
冒頭は、白黒のモノトーン映像
文字はブルー・・・
海の底を潜ったコトのある人と、海面を泳ぐ人の決定的な違いがある。
水圧だ。
耳が痛くなる
よって「耳抜き(鼻を指で押さえ、空気を送る。唾を飲む)」をする
深度が1m深くなるごとに・・・
ダイブスーツが水圧でつぶれる(空気を入れ、調整する)
この水圧の感覚は、潜らないと分からない。
海底から水面に出る際は、海中の水圧と水面の気圧(1気圧)差ショックを受けない為に、しばらく海底で待機する(映画では、待機しないのが、気になったけどネ)。
血管内の血液が、沸騰(空気で泡立つ、勿論経験はないけど)し、空気が脳に行き、逝く・・・
地上と海底は、別世界です
太陽の光が少なくなり、光が届かない海底30mの世界は、色を失う・・・海の色は勿論だが、魚の色さえも・・・
エンゾとジャックが、水深を競う
108m・・・120m・・・
これから誕生する子供を置いて、海底へ・・・
ジャック曰く「僕は、この世界(地上)では、友達も家族さえもいない・・・」
イルカと会話するジャック・・・
ジャックは、海底でエンゾと人魚に遭っただろう・・・キット。
合掌
海の底を目指す若きふたりの男
NHK BSプレミアム「プレミアムシネマ“年越し映画マラソン”」で「デジタル・レストア・バージョン」を鑑賞。
2020年レビュー一発目!
本年もよろしくお願い致します!!
それはさておき、海が美しかったです。
音楽がそれを引き立てておりました。
静謐の中にどこか恐ろしさがあるような…。
フリーダイビングに全てを懸けるふたりの男、その世界に魅せられていくひとりの女…。一歩間違えれば死が待っている世界で競い合う姿に心揺さ振られました。少し冗長の感はありましたが、濃密なドラマに引き付けられました。
海洋生物を追ったドキュメンタリーと勝手に思ってました。違った。 評...
海洋生物を追ったドキュメンタリーと勝手に思ってました。違った。
評価高いですね。そうか?私的には見入ってしまった中身のない話。日本人として怒らねばならぬシーンもあり。
海洋ロマンス?ヒロイン微妙やし。最後の台詞もまた謎。結局、妊娠までしてもイルカに勝てなかった憐れな女の話だった。
素潜り対決?結論、だいたい読めてたし。主人公は発達◯◯?発言、行動がやばすぎる。
そして何より長い。しかしまあ見ることは見てしまう。そこが名作ということか?そうしとこう(笑)
イルカの表情に心奪われた
海の中の光景とイルカの表情が印象的。イルカと対峙する時のジャックの穏やかな表情といったら!それを眺める自分も同じように相好を崩してしまった。素潜りの記録に挑む気持ちは分からなくもないがそれが次第に狂気のようになっていくのもこの映画の妖しいまでの美しさ。シチリア島、コート・ダジュール、ペルー、他の都市の美しい光景もこの映画の魅力だ。
ジャックとエンゾを偲んで
どちらかというと山が好きです
でも自由に泳げたら
もっと深く潜れたら
そしてイルカと友達になれら
きっと俄然海に行って静かな海底に漂いたい
「大自然」と言われて思い描くのは頂から見る山々の広大さ
今の私には海の底の情景はまるで別世界
今まで経験が無いのです
もしもこの先見てしまったらどうだろう
私にどんな変化が現れるのだろう
知らない場所に行ってみたい
見たことのないものを見てみたい
そんな私の心に「海の底」が増えたことは確かです
一度だけシュノーケリングで南国の海を背中が日焼けするまで見ていたことがあります
でも、記憶に残っているのは海の美しさではなく背中の痛さだけ
心がそれほど弾まなかったのかも
深さよりも高さに魅了されているんでしょうね
高いところが子供の頃から好きでしたからね
そんな私でも海へ連れて行かれるほどに魅力的な映画でした
永遠の名作、誰の心の中にもグランブルーはある
素晴らしい傑作でした
世界素潜り大会は確かに主軸の話ではありますが、幼い頃からの友情と、孤独の中で生きてきた不器用な男と仕事ばかりの日常の中で窒息寸前の女の物語でもありました
深く暗い深海の底に誰も知らない世界
ジャックやエンゾだけしか見ることができない本当の深海
それだけがグランブルーではないと思います
それは誰もが心の中にある奥底の世界
その底の底まで潜れるかどうかはその人次第です
限界を知らず中断して浮上してばかりでは、グランブルーは見ることはできません
真の友情も、真の愛もしかりです
ジョアンナもグランブルーに挑戦していたのです
そして彼女は子供という愛の結晶を得ました
それでいて彼を彼のグランブルーに行かせた愛の姿です
彼女もまたグランブルーを見たのです
心の中のグランブルーは誰もが挑戦できるのです
NYや東京のオフィスで日常を繰り返し色褪せた仕事漬けの毎日に何の意味も見いだせないなら、
ジャックの様に、ジョアンナの様にグランブルーに挑戦する勇気を得たいものです
ジャン・レノの存在感さすがでした
少年時代のエンゾ役の少年が、正にジャン・レノを子供にしたらこんな感じだろうという子役で笑うほどでした
エンゾの正にイタリアのオカンもまたいい味を出しています
こうした脇役陣の造形、演技も最高です
何より美しい映像と、それにマッチした音楽
的確な演出と構成
リュック・ベンソン監督の才能の凄さを改めて確認できる作品でした
永遠の名作でしょう
観たあと色々と思いをめぐらす映画
学生時代に観たが、すっかり忘れていて新鮮な気持ちと感覚で観ることができた。
映像が美しい。
エリック・セラの音楽が良い。
ジョアンナはあれから子供を産んで幸せに暮らしているのだろうか。思うに、ニューヨークに戻って、またキャリアウーマンをしているのではないだろうか。ジャックが居なくなった場所では暮らせないと思う。辛くて生活できないんじゃないだろうか。新たな恋に生きる力を覚え、生まれているであろう子供と新しい恋人と幸せな生活を送っていてほしい。
全体的に青と白を基調にした映像で、爽やかな風を感じる。その中でいくら追っても叶わぬジョアンナの恋(夢)がもどかしく揺らぐ。そして、受け入れ紐を引く。。。
最後のシーン、僕はまだ消化しきれていない。
エンゾのお母さんのパスタを海辺で食べたい。
異様に長い
最後まで異様に長くて退屈でした。最後は良かったのですが。イルカが可愛かったです☆。
海が大好きになる映画!
もともと海好きで、DVDのジャケットに惹かれて見たんですけど何とも言えず切なくて美しい映画でした( ;∀;)
なんかまさかこんな終わり方をするなんて思ってなかったけど、でもジャックという人を考えるとこれが本物の終わり方なんだろうなって、すごく納得がいったというか。
メインテーマもすごく綺麗なんですけど、イルカの声みたいな音が入ってるのがいいなって。最初のシーンでも流れてたけど、その時は何も思わなくて。でも、見ていくうちに、ああこれはイルカの鳴き声なんだなぁって。
登場人物みんな個性的でみんな好きだった!
ジョアンナがマジで最高に可愛かったから幸せになってほしかった・・・あれからジョアンナは幸せになれたかな。ジャックは海に帰ってしまったけど、子供さんがいたらまた幸せに笑えるかなぁ。ジャックのことを自分勝手って思う人もいるかもだけど、何となく色んな意味で察しはついてたと思うし、(最初 I love youじゃなくて『I think I love you』って言ってたし)それでも愛してしまったものは仕方ないからなぁ。だからこそこれからの人生ほんとに幸せになってほしいし、また無邪気に笑えてたらいいなって思います。
でも、ジャックとジョアンナが最初にデートしたとき、風船を全部買ってジョアンナにプレゼントしたところ可愛かったなぁ。ジャック、さりげなくモテることをする男!2人でプールに落ちて笑ってたところも、ほんとにほんとに可愛くて大好きです。
エンゾも超〜〜〜カッコよかった!!もうツボすぎ!陽気で明るくてモテる男マジで好き!!ジャックとエンゾの友情も最高だった。親友でありライバルみたいな、同じように海に生きる男であるジャックだからこそ、エンゾの最後の願いを叶えてくれたのかなって。
ジャックがイルカならエンゾはシャチかな。エンゾの方が人間に近い気はするけど。
最初らへんに出てきた公爵夫人が乗ってる車がロールスロイスの良さげな車で、さすが金持ちはすげえなって思いました。
エンゾが海のことを彼女って表してたのもエンゾらしいなって。『The sea is mine!』からの、海のことをsheって表してしかも『I know when she is ready for me and when she isn't. And today, she is ready.』ってもうマジでモテる。最高。
あと、ジョアンナがジャックのことを好きなことに早々に気づいて、お前のことを愛してるのはイルカだけじゃないぞみたいなことをさりげなくジャックにアドバイスするところもモテる。最高。
『女性が1人去ったら次は10人をモノにしろ』みたいなこと言ったエンゾまじで最高じゃない?超モテる。失恋は時間が過ぎれば忘れるみたいなスタンスもモテ男のソレだし、逆に17歳の頃に経験したっていう大恋愛が気になる。若さゆえのやつなのかもだけど。
ジャックがほんとに・・・そうなるだろうなぁとは思ってたというか、彼は陸での生活にちょっと向いてないのかなとも思ってたというか、海にいる時とかイルカとたわむれてる時がすごく幸せそうに見えたから、(ジョアンナとかエンゾといる時とはまた違うタイプの幸せ)、納得がいったというか。
ジョアンナのことを最初にイルカみたい(=人魚みたい)って言ってたけど、ジョアンナは間違いなく人間で、なんかうまく言えないけど、ジャックは本物の人魚に手を引かれて海に帰っていったんだなぁって思うと、ジャックにとってはハッピーエンドだったのかもしれない。
純粋という言葉では片付けられないくらいピュアな人だったなぁ。物静かで優しくて、でも懐いた人には心を開く、おとなしくて優しいイルカみたいな人だった。すごく魅力的な瞳を持った人だった。
あと映像の話なんですけど、マジで超綺麗!!シチリア島にギリシャに、綺麗な場所がいっぱいあった!!海の中の映像もすごい綺麗だったし、イルカはかわいいし、海が大好きになる映画だなぁって。
最初のモノクロのシーンで出てきた海が、決戦の時にカラーになって出てくるところが良いなって思いました。あの海に色がつくとこうなるのかって。海は色があってもなくても綺麗だった。
音楽も映像も美しい映画だったなー、あとエンゾのママが作ったパスタ食べたいな。あれ日本でも再現できるのかな。
海に行きたくなった!イルカと遊びたい!フリーダイビングをするつもりはないけど、普通のダイビングやって海の中から空を見上げたくなった。その空さえも思い出になるのかな。陸に上がってくる理由を失ったりするんだろうか。
海のように深い愛情の映画
映画で描かれている
深い深い海のように、
深い深い友情、愛情の話。
海の深さとイルカの愛くるしさが
主人公の純粋さを凄まじく表してる。
主人公が序盤で見せる、
友人のために身を引く姿勢、
胸が苦しくなります。
かなり長いんだけど、
しっかり見ることができる。
主人公の心の動きがなんとなく
理解できて共感できるところもあり、
彼女や、ジャンレノの気持ちも分かる。
この3人の物語なんだけど、
よくできてると思う。
最後は、少し難解なんだけど、
ただ、海にしか生きられないのか、
友人を失ったことに耐えられなかったのか。
彼女が可哀想だけど。
彼女可愛い。
しかしイルカ、本物だと思うけど、
すごいなぁ。
全員がいい個性を持ってて みてて飽きなかった 風船を持ったまま プ...
全員がいい個性を持ってて
みてて飽きなかった
風船を持ったまま
プールに飛び込むシーンが
お気に入り
青の世界に魅せられて
初めて観たのは中学生のとき。
ただただ海の青さとイルカに感激して心に焼き付いた。
あれから20年以上経っても色褪せず、何度も観てしまう作品になるとは。
大人になった今なら、ジャックの純粋さもエンゾの友情も、なにより同じ女としてジョアンナの気持ちも理解出来る気がします。
映像、音楽、キャストどれをとっても私にとって生涯No.1の素晴らしい作品。
この時期だからこそ、ギリシャに!
期間限定上映に感謝
すべては、自然に帰る。
この人生のすべては、自然からの贈り物。
最初の、少年時代の回想シーンで、少年達が、ギリシャの海でコインを見つけて、ガキ大将のエンゾが横取りしましたが、その後に、傍にいた神父さんが、ジャックに再び、海にコインがあると教えてくれます。それは、単なるコインではなく金貨でした。ついさっき、貧しい人々に分け与えなさいと言った神父の姿はありません。
ここに、すべては、自然から与えられているので、独占はいけないと言ったメッセージも込められています。
最後に、自分のエゴで妊娠した女性が、ジャックに泣きすがりますが、彼女も、とうとう、観念したのか、ジャックを海に帰します。
すべては、自然からの贈り物。
今のギリシャの方々に見て欲しい最高の作品です。
映画では、ギリシャの海ですが、本当は、日本の九州の海だそうです。エンゾと言う名前が日本ぽく聞こえますし、ジャックも、ジャップとも受け取れますし…。なにはともあれ、今と比べて格段に美しい海や迫力ある自然の美しさ、可愛いイルカ達、すべてに自然の贈り物が詰まった美しい作品です。現代人は、自然を想像以上に汚して来たんですね。
やっぱりすき!
海の男の話。昔見て、また再度見たけど、やっぱりいいね。画も話も…。さすがに話を知ってるから泣くことはないけど。好きな海で沈んでいくという選択がいいのかは分からないけど、かっこいい!
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