「原作を凌駕する出来映え!」麒麟の翼 劇場版・新参者 こまじぇさんの映画レビュー(感想・評価)
原作を凌駕する出来映え!
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東野圭吾原作による前作映画「容疑者Xの献身」が原作の魅力を引き出す事が出来なかったのに比べて、本作は結果的に原作を凌駕する出来栄えと考える。そもそも原作がキャッチコピーにある「傑作」とはほど遠い出来であったことが映画化に際し幸いしている。
犯人の動機の弱さ、被疑者の言動の?、題名のこじつけ等々原作には隠し難い欠陥があり、前作の「新参者」「赤い指」と比較しても凡作と言わざるを得ない。ところが映画はそういった細部にお構いなくグイグイ引っ張っていって強引にラストまで到達させてしまう。なんとなく納得させられるのは東野圭吾のプロットが良く出来ているからだと思う。
映画が原作を上回った珍しい例だと思う。
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