「孝行したい時に親はナイ」麒麟の翼 劇場版・新参者 トコマトマトさんの映画レビュー(感想・評価)
孝行したい時に親はナイ
東野圭吾の小説は、「容疑者Xの献身」くらいしか読んでないし、ドラマ、映画も容疑者-の他は1,2本見たかな、という程度。
ドラマ・新参者も1、2回見たくらいで、この作品のバックグラウンドはあまり知らない…。
妻(46歳、パート)、長男(私立中1年)の家族3人で、封切り2日めに錦糸町で鑑賞。
東野作品はだいたい見たり、読んだりしている妻は、見終わって開口一番、「ダメだねー」。
続けて、「原作をそのままほとんどなぞっただけ。あれならテレビで十分って感じ」と言った。
僕は、そこそこおもしろいかな、と思ったのだが、妻の指摘が正しいと思う。
監督はドラマ版の演出も手がけたTBSの社員ディレクター。
確かに、過不足ない演出で問題はない、とも思えるが、やはり映画に必要なスケール感と映像、そして芝居の深み、奥行きが足りないのだ。
具体的にどこに問題があるか、とは説明しにくいが、全体に薄味なんだよね。
確かにテレビで見ればコト足りる内容。
映画的な感動を味わえるまでには至らない、とは言えるだろう。
ただ、阿部チャン演じる主人公の父親(山崎努)の最期を巡るエピソードの部分は、親に孝行できなかった自分にはちょっと泣けたね。
映像化で原作本がバカ売れの東野先生は、ウハウハかな。
※ただし、麒麟の翼の原作本の印税の一部は震災被災地に寄付してるらしいけどね。
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