劇場公開日 2011年11月26日

「先の見えない破滅へと向かう半グレ者の物語」ハードロマンチッカー としぱぱさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5先の見えない破滅へと向かう半グレ者の物語

2013年9月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

今まではその端正なルックスからかっこいい役が多かった松田翔太。でもこの作品は全然違う。彼のファンの女性は観ない方が良い。この作品はバイオレンスが溢れている。喧嘩、乱闘、リンチ、事故とにかく、血が多い。次にあけっぴろげな性の描写もある。ヤンキーにヤリマンはつきものだが多くの女が道具の様に扱われている。イメージが変わった。彼の端正なマスクは金髪も似合っていて、その低い声とともにカッコよさがにじみ出ている、良い役者になったなあ。とまあここまでは良かったのですが結局、この映画のテーマは何だったのでしょうか?自分の自伝の映画化で自己満足(こんな世界があってそれを映像化したんだぜ)って所しか見えてこない。非日常だから面白いでしょって感じが、だからどうしたの?って考えてしまう。主人公、朝鮮3世で無くても良いし・・・。やくざの下で北九州で働くシーンも唐突すぎる。この手の作品は暴力、性、金が一貫して描かれています。その描写が生々し過ぎるだけで昔のビーバップと中身は同じです。世代が違うからわからないかなあ。

としぱぱ