ハードロマンチッカーのレビュー・感想・評価
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[過去鑑賞作品] 映像化される以前、原作が出た時に面白そうだと思い...
[過去鑑賞作品]
映像化される以前、原作が出た時に面白そうだと思い小説を購入したのですが、読む機会を逸してしまい、未だに積んだままになっています。
そんなわけで取り敢えず映画の方を先に観てみました。
容赦無い暴力描写は"ディストラクション・ベイビー“を彷彿させるもので(実際には作られたのは逆ですが、僕が観た順番は逆だったもので…すみません)
大好物でした(*´艸`)
どうも僕はバイオレンス描写がある作品が好きみたいです(*´д`*)ハァハァ
自伝だから終わり方がどうだとか、いろいろ言われていますが、元になる小説からして"自伝的小説"で完全なノンフィクションじゃないんですよね。
で、映画化するにあたり、時代も現代にしたみたいですしね。
“自伝的小説“=自伝的要素とフィクションの要素が混じり合っている小説の形態の事ですね。
そんなわけで、面白くするために話を盛ってはいると思うのですが、そのわりには、終盤のやり取りや登場人物の行動理由など、描写が足りないのか僕の理解力が足りないせいなのか、よくわからない点がいくつかあったのが残念。
ただ、主演を務める松田翔太さんは好きな俳優さんですし、グのキャラクターもストーリーとしても面白かったのです。
それを補うためにも原作を読んでから、また観てみたいとます。
結局、原作未読のまま再鑑賞しましたw
主人公のグーを含め登場人物には在日韓国人が何人かいるのですが、その心の内を吐露するシーンの台詞がさりげないのが良いですね。
変に湿っぽくせず、行動という形で表現されているためにより一層重く心に響いてきました。
このような一面もある作品ですが、エンターテイメントとして楽しめる作品ですね。
終わり方は微妙ですし、暴力シーンが結構あるので苦手な方も多いかもしれませんが、キャストは豪華ですし(中でも中村獅童さんの怪演が光っていました)松田翔太さんが何と言っても格好良かったですね。
2度目でも楽しめましたよ。
エンドロールで グー消息不明って出たけど自伝なんだからこれはないだ...
エンドロールで グー消息不明って出たけど自伝なんだからこれはないだろう。
真木よう子が真木蔵人滅多刺しするのはなんとなく想像できるけど、生き死にする理由が不明だったり、なぜ殺さない?の場面が結構ある。
ばーちゃんはカッコいい。
面白い!
面白かった。配役が素晴らしかったし、ただの暴力映画かと思ったら、物語もしっかりしてて見応えありました。
暴力の連載、閉塞感に息が詰まるけど、ギリギリの中を生きてる感じが嫌いになれない。
全くこいつらの価値観を相容れないけど、ただでは死なんぞ!俺は俺の生を生きると言う生命力にたぶん僕の中の男の部分が憧れを感じているのだと思う。
友情、絆、愛、美しいと思われてるものは嘘っぱちで己が感じた物が全て。と彼らを見て思った。
普通の映画。
暴力のカリスマ的な主人公でありながら、未来が見えない、もどかしさが伝わってくる作品でした。
タイトルだけ見て借りた為、途中で在日韓国人の話しだったんかい!とちょっとビックリした。その辺の要素は低く、一人の喧嘩好きの話しでした。
先の見えない破滅へと向かう半グレ者の物語
今まではその端正なルックスからかっこいい役が多かった松田翔太。でもこの作品は全然違う。彼のファンの女性は観ない方が良い。この作品はバイオレンスが溢れている。喧嘩、乱闘、リンチ、事故とにかく、血が多い。次にあけっぴろげな性の描写もある。ヤンキーにヤリマンはつきものだが多くの女が道具の様に扱われている。イメージが変わった。彼の端正なマスクは金髪も似合っていて、その低い声とともにカッコよさがにじみ出ている、良い役者になったなあ。とまあここまでは良かったのですが結局、この映画のテーマは何だったのでしょうか?自分の自伝の映画化で自己満足(こんな世界があってそれを映像化したんだぜ)って所しか見えてこない。非日常だから面白いでしょって感じが、だからどうしたの?って考えてしまう。主人公、朝鮮3世で無くても良いし・・・。やくざの下で北九州で働くシーンも唐突すぎる。この手の作品は暴力、性、金が一貫して描かれています。その描写が生々し過ぎるだけで昔のビーバップと中身は同じです。世代が違うからわからないかなあ。
独りで種蒔いて、独りで暴れて、独りで倒れて、画に描いたような見事な墓穴の掘り方の美学
原作は監督自身の経験を基にムチャに書きなぐった自伝的小説で、『GO』や『パッチギ!』に通ずる傷だらけの情景を感じた。
だが、大きく違うのは主人公の精神構造だろうか。
『GO』の窪塚洋介にしろ、『パッチギ!』の高岡蒼甫にしろ、『ガキ帝国』の趙方豪にしろ、四六時中、喧嘩に明け暮れながらも、ネエちゃんとの恋や差別、出生のルーツ、家族愛etc.に悩み、優先順位がコロコロと入れ替わって、それがヤンキーの青春じゃねぇかと論じてメデタシ、メデタシといくのがオキマリなんだが、今作の松田翔太に至っては、一貫して喧嘩、喧嘩、喧嘩である。
愛なんざぁ知ったこっちゃ無ぇやと殴って、蹴って、バット振り回しての毎日。
セックスや友情や生き甲斐は延長上の道草に過ぎない。
つまり独りで種蒔いて、独りで暴れて、独りで倒れて、画に描いたような見事な墓穴の掘り方である。
サバサバと冷めた狂気がここまで突き抜けると、潔くて共感が持てた。
『血と骨』の北野武を彷彿とさせる自業自得の人生だが、金には執着心は無く自分なりの仁義は背負って生きている。
そして、どんなに凶暴でもオバアチャンには頭が上がらないのも人間臭くて可愛い。
そういう意味では、龍平兄貴よりお父っつあんの血を濃く受け継いでいる役者なのかもしれない。
最後に短歌を一首
『月に飛び 蹴散らす傘の 血の雨や 被りて舐めりゃ 夜をこじ開け』
by全竜
暴力描写の意図が見えず [スコア修正]
ネタバレは無いが酷評に近いので、読みたくない方は読み飛ばしてください。
もし「松田翔太のファンだから」という理由で鑑賞を考えている方が居られたら、注意してほしい。
まず、暴力描写に慣れていない方には勧めない。
拳や鉄パイプ等での殴打・流血シーンが10分ごとに登場する。
また、女性への暴力に敏感な方にも、勧めない。
この映画に登場する女性の殆どは、相当に悲惨な暴力に遭う。
これらが当てはまらないという方なら観てみるのも良いかも知れない。
暴力描写があーだこーだと書いたが、僕は別に暴力描写が苦手な人間じゃない。
問題はその描写に“意図があるか”だと思う。
理不尽な暴力を描く意図が見えれば何も文句は無い。
(北野武とかミヒャエル・ハネケとか)
だが本作の場合、僕にはその意図が見えなかった。
己の境遇に対する怒りが暴力に繋がっていると匂わせる台詞はあるものの
(「俺達が生きる場所はここには無いけぇ」)、
“匂わせる”だけで説得力のある描写がある訳でも無い。
それどころか、同じ境遇の人間からも「狂っとる」と言われた時点で
もう誰にも理解できない存在になってしまってる気がする。
あー、なんつーかな、僕にとって、
この映画の暴力は結局単なるファッションにしか映らんのですわ。
切実なものに見えんのですわ。
単純な話、口に合わんのですわ。
ワルに憧れる諸兄の心には響くものがあるのかもだが、ワタクシにゃ共感し難いです。
それとも皆は主人公の心が理解できたのか……僕だけズレてんのか……
うう、なんか不安になってきた。
あとロマンチッカーという言葉はロマンチストと同じ意味で取っていいのかな。
どの辺りにロマンチシズムを感じれば良かったんかな。
まあ、僕が本作を気に入らなかった理由を煎じ詰めると
「埋めがたい価値観の相違」という離婚の常套句みたいな理由でしか無いのだろう。
だから、頭でっかちのつまらんレビュー書きやがってと一蹴してくれて構わない。
僕は、この映画は好きじゃない。
役者はみな頑張ってるし、撮り方の面白い箇所もある。
だがプロットに凝ってる訳でなく、むしろかなりテンポが鈍い。
最後まで寝る事は無かったのと、厳格なバアちゃんのキャラと、
東京スカパラダイスオーケストラの演奏にスコア0.5プラス。
[スコア修正:最初の判定は幾ら何でも低過ぎた。修正します]
<2011/11/26鑑賞>
男たちのマトモでマトモじゃない日常
人間臭くて男たちのマトモでマトモじゃない日常。
正直、見終わった後ここまで深く人間の生き様とは何かと考えたのは初めてかもしれません。
松田翔太さんの大ファンでしたが、役にもぴったりで独特な雰囲気を醸し出しています。
迫力もすごく、本当におすすめです!
試写会行ってきました!
やたら喧嘩が強い人がたくさん人を倒していく系「ではない」不良映画って珍しいなーと思って気になっていました。
期待通り、松田翔太さんが演じる主人公は強くてクールでかっこいいのですが、人間味あふれてちょっと古臭いような、奥深い映画でした。
単なる喧嘩ものっていうのとは違って、見終わっていろいろ考えてしまうような作品。深いもの観たいときはおすすめ。
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