「地味だが真摯な造りで好印象。」聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実 AKIRAさんの映画レビュー(感想・評価)
地味だが真摯な造りで好印象。
郷土愛を背骨とした山本五十六の生真面目を,
人間味でもって体現した役所広司が巧い。
訃報のたびに人間が大きくなっていく姿が印象的。
新聞社・居酒屋・海軍の構成バランスが悪くて,
ドラマが断片的で緊迫感にも欠けたが,
地味に真摯に反戦を静かに訴え続けた世界感は好き。
軍人,メディアも含めて,
戦争加担者はすべからく責任が大きい。
戦時下の情報統制と煽動を教訓にして,
”きな臭い”を広い視野で注視し続けることこそ平和への道。
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