「成島監督が日本軍人としての矜持を貫いた男の生き様を骨太に描いた物語」聯合艦隊司令長官 山本五十六 太平洋戦争70年目の真実 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
成島監督が日本軍人としての矜持を貫いた男の生き様を骨太に描いた物語
実在の日本軍人の戦時の姿を描いているので、その方の人となりと結末をどう描き切るのか(不遜ながら)興味を持った。
役所さんが演じた歴史に名を遺す軍人が、常日頃は温かみのある人間味溢れる人物として描かれており(幾つかの本でこの方の事はある程度、知っているつもりでいたので)安堵した。
最後まで非戦論の立場に立っていたこの方が、時流に抗えず、戦中非業の死を迎えるまでの経緯を淡々と描くことで、私にはそれが却って戦争についての制作陣の想いを痛切に感じた作品である。
<2012年1月4日 劇場にて鑑賞>
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