「脇役の魅力」ブリッツ kalichan88さんの映画レビュー(感想・評価)
脇役の魅力
暴力沙汰で数々の問題を起こしている刑事のブラント。彼の街で、警察を狙っての連続殺人が発生。ブラントは最近転勤してきたナッシュと犯人を追う…。
今回のステイサムを観ていて、昔のブルース・ウィリスを思い出した。何にも動じない、ニヒルでタフな男。これまで色んなステイサム映画を観てきて、この映画の特徴としては、側に一緒に捜査をする仲間が居るということだと思った。過去に問題を起こし飛ばされてきたゲイのナッシュ(パディ・コンシダイン)だ。ブラントとのコントラストが良かった。
連続殺人犯ブリッツ役には、『ゲーム・オブ・スローンズ』で怖い頭脳戦略を見せる“リトルフィンガー”役のエイダン・ギレン。プリッツから殺人予告電話を受け取る記者ダンロップ役は、『ウォーキング・デッド』で街を支配し視聴者を怖がらせたガバナー役のデヴィッド・モリッシー。TVドラマで観られるキャラが、ゴリゴリのイギリス映画(しかも汚げな下町という設定)で観られるのは、なかなか面白いと思った。
アメリカの刑事映画とは違った、法律とかシステムとかがまだまだ行き届かない、未完成な世界が見られる映画。イギリスに疎い私は、きっと色んな事を知らないままこの映画を観てしまっているんだろうなぁと思った。スラングとか言い回しとか土地勘とか警察の実態とか。お茶とトーストやらお茶とビスケット(クッキー?)が出てくるのもイギリスっぽいなぁと思った。あの高層住宅街も独特だ。
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