「染谷と二階堂の組み合わせだけで映画としては勝ち」ヒミズ mimiccuさんの映画レビュー(感想・評価)
染谷と二階堂の組み合わせだけで映画としては勝ち
紙一重の狂気という点で古谷実の世界は漫画が最も味わえるというのを再確認。ストリートミュージシャン(西島隆弘)とバス内でおばさん(木野花)が襲われるシーンの臨場感はさすが。金銭強盗に入った二人(窪塚と渡辺哲)のもとに家主が帰ってきて一悶着あるシーンが恐怖の中の笑いが表現できてて一番古谷実らしかった。ラストが拳銃自殺せずに走り出す改変(すみだがんばれー!)はいいと思った。製作途中に震災が起きてしまったゆえ、瓦礫の映像を入れざるを得ない監督の意図は伝わるが、物語とは関係ない印象を持ってしまった。
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