「そうか、大河ドラマでも。。」ゴーストライター ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
そうか、大河ドラマでも。。
鑑賞後に、このタイトルを、なるほどね~と納得した^^;
まぁなんとなく、想像がつく展開ではあるものの、
さすがはポランスキー、抜かりなく語り尽くしてくれる。
とにかく、政治サスペンス?スリラー?テイストの中に
ユーモアを織り交ぜた飽きさせない語り口、不甲斐ない
主人公(似合い過ぎユアン^^;)が、遂に真相に近づく辺り、
よーし、よーし!と期待を持たせてくれるのだが…。
自分の前任者であるゴーストライターが海で不審死、
後を継いだ自分も何かされるんじゃ!?と危機恐々の
ユアンがなぜかドツボに嵌っていくその様子…が面白い。
こういう巻き込まれ型サスペンス、本人がやる気を出して(爆)
調査追及、さらに真相にたどり着く頃には知りすぎていた…^^;
って、あ~なんかまるでヒチコックの世界が垣間見れるのだ。
まぁ誰が犯人で?なぜそういうことに?というのは、
ラストのおぉ!という暗号解読でバンザ~イ!を迎えるので、
そこまでは存分にスクリーンに観入ってもらうとして、
そもそもみんな怪しいもんだから^^;何なんだよ~なおかしさが
初めからつきまとう。とりあえず元首相の過去、謎の写真、
すぐ散歩に出かける妻、全てをおかしいぞ、なんかおかしいぞ、
というスタンスで、ジリジリ観ていくのが正しいのかも。
それにしても運の弱い主人公だが、そもそもゴーストライター
なんて職業を名乗っている自体、表舞台に踊り出られない身分。
でも考えれば、自分がゴーストとして描く自叙伝の本人について、
いちばん肝心なことまで知り得ちゃう立場な訳だから、幾らでも
探りようがあるわけで。。
ヤバい!と思ったらそこで退くか、更にのめり込むか…でしょう。
のめり込めばそれこそ危険が迫るのはお決まり~、とはいえ、
そのくだりが観たいんだもの観客は!突き進んで貰いませんと。
期待通りに推理と謎解きは進み、緊張感もピーク!に達した後の
あのラスト…。
だからこのタイトルなんでしょ?と素直に思えたのは私くらいか。
(怖いですねぇ…組織って。監督は入国審査が堂に入ってたな^^;)