劇場公開日 2011年8月27日

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「設定の緩さが余計な考察を誘発する」ゴーストライター あらP★さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5設定の緩さが余計な考察を誘発する

2023年10月25日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

面白かったけど、色んな点が気になる作品だった。
主人公は、嘘を書きたくないから、元首相が政治を目指すようになった本当の理由を明らかにしたい、と調べ始めた。
本人が言うように、自叙伝のゴーストライターであって、事件記者ではないのだから、前任者の不審死の真相を明らかにするつもりはなかった。
元首相夫人と関係を持った翌朝、ホテルに帰る途中まではそうだったのだろう。教授に会った帰りに尾行されて一気に風向きが変わった。
観ているこっちは、冒頭から不穏な空気を感じてたから、主人公の無防備さにハラハラする。身の危険を感じてからも無防備過ぎないか?終始手の内を見せるし、初対面の相手にも不用意に合うし。
結局、縦読みで謎が解けるけど、英国元首相の自叙伝の章アタマに「CIA」が出てくることある?前任のゴーストライターが「隠した」メッセージのはずが、全然隠れてないじゃん。
教授が「出て右に行け。左に行くと深い森だ」と言った点、出版記念パーティーの会場の壁に大きく、夫人が飲んでいたワインのメーカーのロゴがあった点は謎。
最大の謎は、CIAがエージェントであることを隠すためにここまでするか?という点。ネットに噂は出てるのに。
設定のアラのためにいろいろ考察させられちゃうのはどうかと。

あらP★