水曜日のエミリア

劇場公開日:2011年7月2日

解説・あらすじ

ニューヨークで働く新人弁護士のエミリアは、既婚者の上司と恋に落ちる。波乱を乗り越え離婚の成立した上司と晴れて結婚したエミリアだったが、8歳になる夫の連れ子には懐いてもらえず、周囲からは“略奪女”のレッテルを貼られ、さらなる困難が続く。次第に追いつめられていくエミリアだったが、ある時、意外な人物が手を差しのべる……。ナタリー・ポートマンが主演・製作。「偶然の恋人」のドン・ルース監督がメガホンをとる。

2009年製作/102分/G/アメリカ
原題または英題:Love and Other Impossible Pursuits
配給:日活
劇場公開日:2011年7月2日

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映画レビュー

2.5 大切なものへの思いとSIDS

2011年10月11日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

そう。私は、こうなるのがいやだった。
エミリアは、生後三日目の愛娘イザベルを失い、ベビー用品を揃えた部屋やベビーカーを持て余す。…そんなシーンは、様々な映画でさんざん見てきた。例えば、最近では「アジョシ」。ベビーシューズを買ったとたん、悲劇が主人公を襲う。(それにしても、なぜ映画の中の住人は、実用性の低いベビー用品に真っ先に飛び付くのだろう?)
手に入れると、失うのが恐くなる。手に入れたものが大切でかけがえのないものであれば、なおさら。だから私は、一見手に入れたかに思える「それ」は、自分の力ではどうしようもなく失われることがある、と常に自分に言い聞かせていた。ちいさい命が赤ちゃんとして世に生まれるのは、並大抵のことではない。お腹にいるときに不幸にして失われてしまう命は、決して少なくない(…と、妊婦になって得た知識で改めて知った)。また、生まれ出たとしても、この世界は決して安全ではない。思いもよらぬ出来事があちらこちらに潜んでいる。
そんなことばかりが頭をめぐり、私はとてもベビー用品を買い揃える気になれなかった。店に足を踏み入れることさえ恐れていたかもしれない。そんなことをしたら、運命のいたずらが察知して不幸を招くのではないか、そんな気がしていた。生まれてからのことを甘く想像することさえ、頭の中が覗かれるように思えて落ち着かなかった。
幸いにして、小さい命が世に出て数十日。今ではそれは、ではなく「彼は」存在して当たり前、として私の生活は回っている。授乳リズムに基づく一日の動きはもちろん、日々成長し変化していく以上、先々のことを甘く・シビアに考える。買い物では服のサイズを気にかけ、おむつのストックがないと不安になる。今でも、自分ではどうしようもない要素があることに変わりはない(言わずもがなだが、映画にも登場するSIDSだけが危険因子ではない。転倒、衝突、落下、誤飲、病気…等々)。けれども、恐れてばかりではいられないのだ。恐れる以上に、待ったなしのあれこれが日々起こる。その時はその時と、腹をくくっていくしかない。
映画を見ていて、あれっと思ったことがある。イザベルは、生後間もなく自宅で命を落とす。日本では一週間程度入院するのが大半だが、アメリカは退院が早いらしい。産後の母体の衰弱とケアの必要性を考えると、日本のスタイルであれば、彼女の悲劇は防げたかもしれない。そんな気がする。
冷淡、不謹慎と言われないかとひた隠しにしてきたもやもやを、家人に話すきっかけになったこの映画に、感謝する。

ちなみに、乳幼児突然死症候群(SIDS)は、生後3〜4ヶ月の赤ちゃんに多く発生し、脳における呼吸循環調整機能の未発達が原因と考えられているが、はっきりとは解明されていない。防止策として、うつぶせ寝など窒息の危険を回避する、部屋を暖めすぎない、家族は喫煙しないなどがあるが、特に欧米の育児書では「添い寝」の効用がうたわれている。乳幼児の急変をすばやく察知するには、従来の親子別室は不足というだけでなく、文字通りの添い寝=親子でひとつのベッドに眠る素晴らしさ(体温低下による呼吸機能低下を防ぐ、スキンシップが増える、情緒的発育の促進…)を説くものも多い。一方日本の育児書は、添い寝の効用を認めながらも、授乳中に母親が疲労から寝入って窒息する危険を指摘し、生後間もないうちは布団やベッドを並べたスタイルを推奨していることが多い。

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cma

3.5 観てて「せめて、最後にはいい事があってほしい」とパッピーエンドを願...

2025年8月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

観てて「せめて、最後にはいい事があってほしい」とパッピーエンドを願いながら鑑賞してました。でないとエミリアが余りにも可哀想だと、、、
エミリアは万人受けする悲劇のヒロインとして描かれていない。弁護士としての性格なのかズバズバと物を言う。的を得た発言で時々相手を傷つけてしまうのです。そういう性格だから弁護士になったのかも。

しかし8歳になる夫の連れ子も結構思った事をズバズバと言う。男の子と仲良くしたいのに上手くいかない。それでいて周囲からは “略奪女” のレッテルを貼られて苦しむ。

そんな主人公エミリアの物語はラストどうなるか?

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ナイン・わんわん

3.5 ナタリー・ポートマン主演の女の幸せ

2024年7月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

涙もろくメンタルも強いほうではない受け身の女性が主人公。

エミリア(ナタリー・ポートマン)は妻子持ちの弁護士ジャックと恋愛し(性描写あります。)元妻に替わって妻になり(夫婦の営みあります。)ウィリアムの継母になったが、大きな秘密を抱えて悩んでいた。

エミリアとジャックの肉体関係の描写だけでなく、エミリアと少年ウィリアムの心の交流も見どころ。

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Don-chan

2.5 子供のウィリアムが一番大人っぽい

2024年6月29日
PCから投稿

主要人物が皆 短絡的で かんしゃく持ちで 攻撃的
まあ、一番ひどいのは前妻で、そのため 他の者が多少まともに見えるが…。
常に誰かが怒鳴ってる映画なんて、うんざり。
終盤のクライマックスで、ジャックが主人公に自分に近づいたのは何故かと
詰問してたが、部屋まで押しかけていたのはジャックの方。自分勝手な奴だ。
でも一番驚いたのは、死因が自分のせいではないと分かると、
ひどい別れ方をしたジャックの元に、自分が悪くなかったと
胸を張って戻ろうとした主人公。
アメリカはこんな我が強い人達ばかりなのだろうか
最後に繋いだのは子供のウィリアム
隣人になってもやっていけそうなのは、ウィリアムだけだ。

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ビン棒

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