あなたの初恋探しますのレビュー・感想・評価
全8件を表示
縁は不思議なもの。
主役の二人がかわいい
初恋のキム・ジョンウクを探す過程で別の恋が見つかる話。
主人公のジウは初恋の人との約束から逃げてしまった過去のある女性ですが、相手のキム・ジョンウクが気の毒に思えてしまった。
ジウには共感できなかったですが、ジウを演じたイム・スジョンは良かったです。
ほとんどスッピンでボサボサ頭にラフな格好なのにどんどんかわいく見えてくる。
二役演じたコン・ユも安定のキュートさでした。
ハン・ギジュンは途中からメガネをしなくなったけどなぜなんだろう?
メガネがあった方が私は好きでしたが…
イム・スジュンが良い味をだしてる
別段、プロットに工夫があったり珍しい設定であったりはしないので、登場キャラにピンと来ない人にはつまらないかもしれませんが、登場キャラが肌に合えば楽しい時間になる、そんな映画ではないかと思います。自分はとても楽しめました。
思いっきり、私情
あの人の瞳に映った俺が、好きだったのさ
本作が劇場映画デビュー作となるチャン・ユジョン監督が、「ハピネス」などの作品で知られるイム・スジョンを主演に迎えて描く、ラブストーリー。
初恋の人に、再会したいか。不意にそんな話を始めた時に、知人が語った言葉が印象深く残っている。「俺は、初恋の人が今どうしているかに興味はないんだ。今、思い返してみれば、初恋の人が愛を持って見つめてくれた自分の姿が、俺は好きだったんだよ」
ともすれば「おめでたい事ですね」と鼻で笑ってしまうところだが、実の所真理を突いていないと断言も出来ない。初恋という特別な出来事自体が、相手ありきの恋愛とは違い、極めて個人的な感情で完結する特異な「愛」の世界。「じゃあ、会いに行けば?」と短絡的に解決できない心の葛藤は、ここから生まれるのかもしれない。
さて、本作である。長身の男女、マシンガンの如き会話の応酬、昭和人情、「おいらはフーテンの〇さんよ」のドタバタギャク、そしてひたすらに甘いラブ描写と、まさに韓国印を地で行く軽妙ラブストーリーである。
初恋の相手を、本気で探す。そんな突拍子も無いテーマを軸に描きながらも、どこか内向きに、前に進む勇気を持てない現代女性の弱さ、可愛らしさ、繊細な心の葛藤をアクティブな笑いの要素に絡め、娯楽色豊かに描き出す演出の確かさが光る。
主演のイム・スジョンをいかに魅力的に描くかに腐心したために、物語の流れが散漫になってしまった弱さは多分にあるが、その多彩な要求に無理なく、無駄なく応えきったイムのキュートな味わいが機能し、破綻を巧妙に交わしている。
相手役を演じるコン・ユの恥ずかしげもない壊れっぷりも嫌味を感じさせず、安心して観客を笑わせてくれる確かな表現力を表出。役者の力量と可能性を遺憾なく発揮し、初恋の甘酸っぱさと難しさ、それでも恋愛へと突き進む人間の輝きが楽しめる一品である。
「あの人の瞳に映った俺が、好きだったのさ」・・・こんなアンニュイな台詞をアンニュイに語る知人が、私はそれほど嫌いではない。彼は、誰よりも秋が似合う男である。
全8件を表示