劇場公開日 2011年12月23日

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「SF映画愛の小ギャグ満載」宇宙人ポール harizoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5SF映画愛の小ギャグ満載

2012年1月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

「ショーン・オブ・ザ・デッド」ではゾンビ映画・愛
「ホット・ファズ」では刑事ドラマ・愛
そして今回は、SF映画・愛♪とやってくれたね今回もw

SFヲタク二人組がUFOスポット巡りの旅の最中
突如、宇宙人ポールと出会っての珍道中。
ロズウェル、エリア51、スピルバーグ映画、
その他のSF映画と、これでもかと小ネタ満載の
ロードムービーコメディに仕上がっております♪

内容は結構ざっくりしたインディーズくさい小品なんだけど、
細かいディティールやこだわりには豪華さを感じる小気味よさ。

主演のコンビ(サイモン・ペッグ)&(ニック・フロスト)
私生活から仲良しなこの二人が、演技も雰囲気も無理なく
自然に溶け込んでるのが観ている方も入りやすく良い所。
(この二人“タンタン”でも仲良く双子の刑事さんやってます)

宇宙人ポールの声は(セス・ローゲン)
ここんとこ、彼の作品によく遭遇するせいかすっかり
馴染みのある声。下ネタが流暢な低い声が特徴。
グレイの姿でプレデターのマネとかしておちゃめだけどw
ポール自体は、ちょっと年長の仙人っぽいキャラで
ヒーリングを発揮する時の気合いの入れ方が微笑ましいw
(オヤジが一拍しながらいっちょやったるか!という感じ)

60年前から地球に来ているせいか、のっけから
地球生活の溶け込み具合がフランクすぎるがw
その辺はロズウェル事件の裏付けから、スピルバーグが
カメオ出演するに至まで、しっくりクスクスw

途中から旅に参加するガチガチのキリスト信者女性
(クリステン・ウィグ)彼女の登場シーンで着てた
キリストvsダーウィンのTシャツがウケる。
アメリカ人曰く宇宙人の発表をなかなかしないのは
宗教観が崩れるというのがひとつの理由らしいけど
そこにやんわり触れているトコはある意味今作の肝♪
SFファンとしては夢じゃないと主張したいトコw

宇宙人を追いかける黒スーツ男(ジェイソン・ベイトマン)
ちょっとトボケたコンビ捜査官(ビル・ヘイダー)と
(ジョー・ロー・トゥルーグリオ)もなんだかんだ
やっぱりヲタクで解説してくれたりw

あと宇宙人を追跡する捜査官のボス“ビッグ・ガイ”に
エイリアンの敵と言えば…のあのお方w
60歳超えても鉄の女健在ですwww

Gleeのスー先生が出てたのもちょっと嬉しかったかな。

小ネタの細かさや単調な逃走劇のわりに飽きない完成度。
オマージュ作品については誰かと話したくなるし、
映画ファンでもそうでなくても楽しめる。
やはりこの主演二人のセンスやバランスは絶妙w

harizo