「ジュリアの娘のサラが生きる時代は平和であって欲しいと願わずには…」サラの鍵 KENZO一級建築士事務所さんの映画レビュー(感想・評価)
ジュリアの娘のサラが生きる時代は平和であって欲しいと願わずには…
少し前、ナチス関連の映画を紹介する本で、
この作品のことを知ったが、
キネマ旬報で第38位との評価には
納得出来ない素晴らしい感動作だった。
中盤まで、なかなかそれぞれの登場人物の
関係が分からず、理解に苦労したが、
徐々に「ソフィーの選択」に似た匂いが
感じられてきて、
弟を死に至らせた十字架を背負い続けた
女性と、
彼女に関わりのあった沢山の人々の人生模様
が見えてきた。
中盤以降は、彼女の周辺に登場してくる
心優しい人々に護られながらも、
トラウマに支配され続けたサラの人生を
推理劇のように徐々に解き明かす演出に
引き込まれると共に、
その影響を受けたジュリアが、
夫に反対されながらも出産を決意する心の
変遷にも感動を覚えた。
そして、出産後のジュリアが
「娘の名前はサラ」と、
サラの息子に告げた場面では
涙をこらえられなかっただけにとどまらず、
このシーンを思い出して
こうして投稿文を書いているだけでも
更なる涙が溢れてきた。
窓の外を見つめる娘の
後ろ姿のラストシーンに、
ジュリアの娘のサラが生きる時代は
平和であって欲しいと
願わずにはいられなかった。
4/19・24と2度の再鑑賞。
それまで、同じ作品を二日連続で
劇場鑑賞したことはあったが、
ビデオレンタル期間内とはいえ、
1週間で同じ作品を3度観たのは初めて。
そして、その度に号泣してしまった。
ジュリアの出産への思索の変遷には
やや不充分さを感じるものの、
“全ての希望は真実の上にあるべき”との
テーマ性が私の心をわしづかみする
見事な演出には、
評価を満点するしかないと
🌟5つに変更させて頂きました。
おはようございます😃
解説しか見ていませんが、
収容所に連れられて行く時に弟を
入れて鍵をかけて‥‥
是非観たいと思います。
教えていただきましてありがとうございました😊
返信いいですので。☘️
こんにちは
「イエスタデイ」に共感ありがとうございます。
レビューの中に「サラの鍵」との共通点が書かれていましたので、
こちらにお邪魔します。
私も、かなり以前に観ました(レビューはありません)
忘れられない映画のひとつです。
私は、クローゼットの中に鍵を掛けてきてしまった弟のこと。
悔やみ続けるサラが不憫でならなかったです。
KENZOさんは、とても前向きにとらえてらして、
とても参考になりました。
私はかなり悲しかったです。
(弟を後年に、クローゼットを開けたとき・・・)
KENZO一級建築士事務所さん
コメントへの返信を頂き有難うございます。
「 ソフィーの選択 」未だ観ていません。。原作より『 映画の方が圧倒的に良かった印象 』、そうなのですね ✨
機会がありましたら観てみたいと思います。
戦争を描いた作品には、心に響く作品が多いですが、敢えてひとつ作品名を上げるなら、「 戦場のピアニスト 」でしょうか。今も尚、戦争が行われている事が本当に残念でなりません。