秒速5センチメートル(2007)のレビュー・感想・評価
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秒速5センチメートルの成長
1話
中学の頃の他県に行く不安感に共感。
電車の開閉ボタン式という地元ネタが嬉しい
中学生男女のロマンティックな話だけど、
卒業&引越し間近で雪の日にその日に帰ってこないって、親がめっちゃ心配するよ。
そっちが気になってしかたなかった。
行ったことのない地へ向かう不安感と
待っててくれた愛しい人の安堵感に
舞い落ちる桜のように、心が激しく揺さぶられた。
2話
好きって言えないもどかしさ。青春だね。
あったね〜
中学から高卒までずっと1人の人を思っていて、結局言えず、、、
相手は自分と同じ位置でなく、
ロケットのように進んでいるように感じる。
恋愛にもサーフィンにも納得いくことができず、
サーフィンを恋愛と重ねるかのように没頭して目標を果たすが、、結局言えず。
わかるな〜切ないな。
3話
小学生からの出会いと中学生という多感な時期に、あんなドラマティックな経験をして、
そりゃ、忘れられなくなるな。
社会人になっても、思いは変わらず。
人と心の距離を縮めることができない。
思春期の思い出が印象的すぎたね。
あれを超える経験はなかなかできないよ。
早熟しすぎたのよ。
結局、秒速5センチしか進んでない主人公と
婚約までしてロケットのように進んでいた初恋相手。
2話では主人公がロケットのような存在だったのに。
人から見える自分と、自分から見えてる自分って、こう差がでるのね。
なんか恋愛したくなくなる。
こんなドギマギとか切ない感とかで、人生送るの嫌よ。
それが人なんだけど。
恋愛という感情でなく、
人と素直に向き合いたいと思った。
美しい映像美と切なさのギャップが、また切ない。
地名がはっきりと出てくるところが好印象。
3部構成の新海誠アニメーション映画。
新海誠監督作は「君の名は。」を途中まで観たことがある程度で、実質初めてでした。
監督の映像美だったり、作風はなんとなく知っていたので、初めてながら新海誠らしいなぁといった感じです。
まあ、映像の美しいこと。
ストーリーも泣ける切ない男女のすれ違いを描いています。
確かに好き嫌いに二極化するのもわかる感じがしました。
桜、雪、星、雨、日差しなどが降る自然美と、少年少女のなんとも言えない心情がとても上手くマッチしており、壮大な自然だけれど、どこか身近に思えます。
個人的には桜花抄>コスモナウト>秒速5センチメートルです。
桜花抄が1番切なく、良かったです。
山崎まさよしさんの歌を、今回まではあまり良いと思ったことはなかったのですが、映像とよく合っていて、One more time, One more chanceの流れるエンディングは凄く良かったと思います。
その時の気分に左右される
青いなぁ~(遠い目)
嫌いじゃない、十代でこの作品を観ていたらハマっていたかも。
言えない、伝えられない、すれ違う・・・
でももうオバサンなんでね(^^;)
後悔しない、引きずらないためには行動しかないよね。
連絡が取れなくなった(メールが来なくなった?)時点で
会いに行くなり(高校生には遠い距離だけど)せめて電話で直接話したりしていれば
ちゃんと別れられて(付き合っていたかも微妙だけど)
もっと早くお互いが前に進めたのに。
そしたら明るくて元気な花苗ちゃんとの恋も始まったのに。
あ、別にそういうことを描きたいんじゃないよね(汗)
まーでも、簡単に付き合って別れて、またすぐ別の人とくっついたり、ちょっと浮気しちゃったり
そんなインスタントでジャンクな恋愛より
一人の人を思い続けるって方が私は好きだけど。
恋の難しさ、儚い物語
桜の花びらは秒速5センチ、ロケットは時速5キロ。
わずかな命を終え、平等な速度で地に向かう植物もあれば果てしない目的に向けて少しずつでも歩みを進める物体もある。
そんな世の中で人間の心は一センチも近寄ることができないこともあるし、恋は実らず散ってしまう。
それでも歩の進む勢いや方向などはそれぞれなのだから人の心と心が縮まらなかったり、失敗したりすることは決して悪いことではなく、普通だと感じることができた。
たかきが最後にみせた笑顔も、まぁ仕方ないだろということだと、考察する。
心が弱ってるときは見ない方がいい…
せつなさに心が耐えきれず捌け口レビュー
アニメしか見てないうえでの想像ですが
貴樹の心情はこうだった?
雪と距離の障害に現実を思い知らされ、明里を守れる力が欲しいと願うが無力なままの第1話
明里の気持ちがわからなくなって…なにがあったか知らないけど、メールを書いては送れずに消して迷う第2話
明里を好きだったという過去+心配だという義務感が心に穴を明けていた第3話
最後、踏み切りで笑ったのは向こうはもう踏ん切ってることへの安心なのか、自分への自嘲か…
ただ、貴樹も前に進もうとしている描写ではあったのでそこは希望なのかな、と。
思うに、貴樹という人は真面目過ぎた…
明里とは親の都合で…なんて理由の別れ方さえしてなければ、
もっとちゃんとお互い時間を使って青春できていれば…
もしくは最初に出会ったのが2話の花苗ちゃんや3話の水野さんって人だったなら…
それなりに彼女ら3人だれでも幸せにできた人材だったのでは、と。
あー、書いたらもやもやが晴れました。
青春…心を誰かと通わせる機会を失った彼の、
残りの人生がちょっとでもマシになりますように!
シンプルに面白かった。共感できないだとか気持ち悪いだとか理解できな...
切ない恋物語!リアルなインサイト!
ロミオ
終わった恋を何度も反芻して、あの時はああだった、あのときああしたのはこんな理由があったからだ、彼女はこんな気持ちだったんだ、あの時の経験が自分を形作っているんだ…と妄想し続ける…
わかる、わかるよ。すごく好きな人と別れたあとってそうだよね。
でもね、自分に酔いすぎ。気持ち悪い。
最後に会ったのが13才で、大学まで出てたと考えると第三部で仕事辞めるまでに軽く10年近く経ってるんだよね?
10年、同じ女の終わった思い出の中でぼんやり生きてるの?ほかの女の子と付き合ってるのに?
何でアカリちゃんのことをそんなに強く思うことになったのかも分からないからこっちも思い入れをもてないのかもなぁ。
第一部が完全に男目線だから、そもそも二人が思い合ってるのかも謎。第二部以降の男の自分に酔った妄想万歳な思考回路を見るにつけ、「彼女と強く惹かれあってる」ってとこから彼の思いこみなのでは?女の子はただちょっといい感じだった男子程度にしか思っていないのでは?と思う。
新海誠の恋愛観って微妙だな…この映画は、気持ち悪くて子供っぽい男が妄想垂れ流しながら特になんのきっかけもないけど立ち直る映画なの?
映画なんだから、せめて何らかのきっかけはほしいよなぁ。起承転結の転がない。
タイトルのセンスと風景描写に★を2つ。最後の山崎まさよしで細かくカットを挟み、途中で曲がタメを作るところで映像も止めるという演出、しつこくてしらけたのでそこで-0.5です。
主人公のあらゆる行動が気持ち悪いけど、もっとも痛々しいのは「宛先のないメールを打ってる」ってとこ。しかもそれをちょっとかっこいいことみたいに言ってるとこ。まぁ高校生だからね…痛めの高校生ってそういうことするよね……と思って許すしかないけど。
桜の花びらが舞い落ちる速度が表すもの☆新海誠監督のアニメ映画
~ポケモントレーナーみゆきは、82点の経験値をもらった!~
2007年に上映された新海誠監督が手掛けるアニメ映画。
上映時間約60分間のコンパクトな物語になっています。
男女2人の学生時代から社会人にいたるまでの関係を描いています。
各コンセプトごとに3つの話に分かれた映画構成は、2人の人生を時間や成長と共に追っていく分かりやすい展開がなされていて、さすがは新海誠監督です。
子供の頃に焦がれた初恋、物理的な別れと心理的な動き、大人になってどう生きていくのか。
ポケモントレーナーみゆきにも初恋がありましたが、残念ながら成就はしませんでした。
この映画ではよくアニメにありそうな順風満帆な恋愛が描かれるのかと思いきや、その展開はもしかしたら身近に感じられるものかもしれません。
新海誠監督の美しい映像と、少し懐かしい雰囲気に浸りながらあの頃感じていた気持ちを60分間で味わってください。
ぜひ観てみてください。
★大好きなポケモンに例えると★
ヒメンカ
桜の花びらが舞い落ちる速度に自分の心が揺れ動く感覚を覚えます。進化することで得るものも失うものもあるのかも。
思い通りにならないのが人生。
貴樹と明里が、あんなにお互いを思っているのに、何で結ばれないのかなって思うけど、思い通りにならないのが人生なのかなって、そう思いました。
うらやましい人も世の中にはたくさんいるけど、大勢の人は、思い通りにならない人生で、つらい思いをしながら生きていくのだと、この映画を通して、感じました。
だから、今、なかなかうまくいかない自分のことも、ある意味、人生では普通のことではないのかと、そう楽に考えることもできました!
けっこうよかった
中学校、高校、社会人でパートが分かれている二人の男女の物語。高校生で鹿児島に行った彼が、誰にも向けないメールを常に打っているのが、あまりに思わせぶりな態度だし、スカしすぎでしゃらくさい。その時点でメールのやりとりしろよ。会社員になるとうつ病みたいになっていて、気の毒だった。最後は山崎まさよしの歌が感動的で涙が出た。
「好き」その一言が言えない…もどかしさ
ただただ感傷的なだけな作品。けどそれでもいいと思った
かわりゆく季節の中で、巡り行く時間の中で。
見終わって、「君の名は。」の様にスッキリした気分ではなく、少しどんよりした気分になったがそこがまた良いのかもしれない。
それは「君の名は。」とは違った現実に起こりうることを描いており、「人と別れる傷み」や「桜がキレイだね。と共感できる幸せ」がこの世界に生きる人ひとりひとりに息ずいておりナチュラルに体験できるからだろう。
また誰もが見たことのある風景や感じた事のある風の強さ、電車の雰囲気、コンビニの店内等が美しく描かれており新海監督らしさが素晴らしい。
新海監督らしさといえばSF要素(それで種子島なのね、、、)も若干ではあるがきちんと入っていた。
人物描写もやストーリー、構成も緻密であり、「君の名は。」でも描かれていた「会えない辛さ」を 1話で、「会えるからの辛さ」を2話で描かれていた。
恋愛をある程度経験した人にはどちらも共感でき、また手紙でやり取りしたことのある人間や、すぐに連絡できない不便さを味わった年代にはたまらないと思う。
そういう意味では今のLINEでしか意思疎通出来ない人たちは可哀想でもある。
タイトルも秀逸でいつか誰かが言ったふとしたフレーズは今もその情景を見れば思い出すし、季節が来ると思い出す。
日本人の我々はそういうかわりゆく季節の中で、巡り行く時間の中で生きられている幸福を再確認できる素敵な作品だった。
「君の名は。」の世界につながる
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