「無限に広がる宇宙なような距離を彷徨う少年少女」秒速5センチメートル(2007) 苦笑する大学生さんの映画レビュー(感想・評価)
無限に広がる宇宙なような距離を彷徨う少年少女
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交わした思いの年月だけ別れとは辛いものである。
文通でやり取りをし続け、あんなに遅れた遠野をまってしまった明里、それなのに、明里は別の人と結婚してしまう。初恋に囚われていた遠野を置いて。これは男女の恋愛観の違いのリアルさというか、なんというか。「君の名は」から続いた3作のどんでん返し的な展開は一切なく、ただ静かに現実を描ききった作品。けっして届く事ない遠野への想いを抱く花苗、同じく明里に思いを寄せる遠野をコスモナウト(宇宙飛行士)と題するセンスに脱帽である。
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