ダークナイト ライジングのレビュー・感想・評価
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ゴッサムシティの混乱と幕引きに終始する三作目。
◯作品全体
本作のウィキペディアを読んでいたらノーラン監督が制作前に「皆は映画のシリーズもので出来の良い3作目を思いつきますか?」と話していると書いてあって驚いた。個人的に本作は幕引きの意味しかなしていないように感じて、見せたいものは前二作で終わっているような気がしたから、ノーラン監督自身も制作に不安な船出だったのかな、と思ったりした。
一作目ではブルース・ウェインとゴッサムシティの物語を描き、二作目では正義と悪というバットマンに必ずついて回るテーマが描かれた。三作目はどうするのだろうと思いながら見始めたけれど、大きなテーマ性はあまり感じられず。毎度のように描かれるゴッサムシティの混乱と、ブルース・ウェインの幕引きに終止していたような気がする。
今までは作中一番の強さだったバットマンを軽々と打ち倒すベインやキャットウーマン、ミランダというブルース・ウェインの宿命の相手が登場し、物語に変化はあれど、三作目にして初登場する彼らとの因縁を心の底から楽しめたかというと、微妙だ。ハービーやレイチェルといった、ブルース・ウェインの深く関わる人物たちがいなくなってしまった物足りなさのほうが強い。正直、『ゴッド・ファーザー partⅢ』を見ているような物足りなさが常時あった。
ラストでブルース・ウェインが生き残っていることがわかるが、今まで無謀なことをしてきた人間が崖を登っただけで死への恐怖を持ち、生き延びようとするのだろうか、と思ったりもした。前作ラストからの8年間でブルース・ウェインの心情になにがあって、これからなにをするのか。物語の始まりを『バットマン・ビギンズ』でしっかりと描いた分、終わりへ向かうブルース・ウェインの描き方は少し物足りなかった。
◯カメラワークとか
・これと言って挙げたくなるカットはなかったけど、全体的にスケールの大きいカメラワークとド派手なCGが退屈させない。
◯その他
・本作はゴッサムシティがヤバいっていう部分が物語の多くを占めてるんだけど、ゴッサムシティの人たちは何を思って暮らしているのかが描かれない。ゴッサムシティをフィールドにした「ベイン対バットマン・警察」っていう戦いの構図しかないのが気になった。前二作はバットマンの行動に対して報道が騒ぎ、住民の感情が揺れて、警察や会社のスタンスが動くから「ゴッサムシティ」っていうコミュニティを見ることができてた。今作はそこらへんがないがしろにされてた気がする。悪者として隠れていったバットマンなのに何故か許された感出てるし。地下から警察を救ったシーンとか、バットマンと警察が邂逅するときに一言二言やりとりがあっても良さそうだけど、ゲームのNPCのごとくバットマンの横を無表情で通り過ぎて行く。だから街が単なるフィールドになっちゃってて、複雑に駆け引きしてるようで、やってるのは「ベイン対バットマン・警察」だけのように見えてしまった。
着地点は非常に買う
念のため、「ビギンズ」と「ダ-クナイト」を観なおした。
誰もあんまり言わないけど、「ビギンズ」はヒーロー誕生秘話としては、かなりつまらない部類に入る。他のどのヒーローものよりもはるかにコスプレしてヒーローとなり、町を救う動機が弱いのだ。
そしてもっと誰も言わないのが、「ダークナイト」が傑作と言っている人のその理由。
「ダークナイト」は「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」のように、主人公が打ちのめされ、退いていくところで終わる。こういうの、好きな人多いよな。
正直、傑作扱いはそれだけ、のような気もするが。
「ダークナイト」の敵ジョーカーは存在はカオスそのものだが、ずいぶん用意周到なカオスで、そのため脚本はカオスしまくりでびっくり。
なぜかみんなそこに目をつぶりたがる。
ノーランの雰囲気がみんな大好きなんだねええ。
それはおいといて、ジョーカーはバットマンがいて、初めて自分が完成する、といったが、それはどんなに信念をもっても対峙すればするほど、混沌がそれを飲み込む、ということだ。信念あるものと信念なき悪とは勝負にならず、バットマンは退くしかないのだ。
しかしこのときのバットマンにそこまでの街を救う信念があったかどうかは、やはりはっきりしない。このへんは「ビギンズ」の責は大きい。そして本作にそのテーマを持ってくるのだから、さらに残念な思いがした。
とにかく「ダークナイト」はバットマンに退いてもらうための映画。
今回の「ライジング」は邦題、原題ともかく「退いた」から「前に出てもらう」話だ。もっというとてめえのケツはてめえでふけ、という話でもある。
あのときは信念は全て敵の手のひらで踊らされただけかもしれない。しかし、それでも「信念を持って、自分でケリをつけろ」という話なのだ。
だからこそ、本作の敵はオチも含め、まさに「信念ある敵」である。
バットマンは立ち上がらなくてはならないのだから、信念をもつ敵でないといけないのだ。
今回その信念を取り戻す。バットマン、ゴードン、そして市民、警察隊。
例え「穴」という笑ける展開があっても、それはそれでよし。ラストの自己犠牲っぽいのとかも、まあよいよい。
作り手はアメリカの向かう姿を一つの思いとして、本作のバットマンに投影したのかもしれないね。
オレはそうした本作自体のブレない着地点については、大いに共感を憶える。むしろカオスを描きたいがために、その有り得ない展開を無理やり詰め込んだ「ダークナイト」よりかはまっすぐな本作のほうがオレは好意的にみる。
ほかその1
とはいっても相変わらず、長い上映時間にうざい演出とうざいジマーの低重音。
ほかその2
キャットウーマンはバットポッドを乗り回したり、バットマンを騙したり、峰不二子ぽくてかっこいい。でもどうせなら、目を見せる扮装のほうがいいなあ。
ほか3
ファンじゃないんで、ラストは特に感動しない。
しかし遺志(意思)を継ぐもの、信念を受け継ぐもの、としてあの演出はやはりグッとくるねえ。
良かった。
何度目の視聴かは不明!
•とても綺麗な終わり方だと思った!
•ヴィランのベインの入れ替わりはすごい良かったが、前作のヴィランであるジョーカーより魅力的には見えなかった、、
•だが1作目から見ればわかる回想シーンは激アツで興奮した!
ラストシーンで若手警察官ジョン・ブレイクは 本名がロビンであることが判明する。 この物語は4作目の「The Dark Knight Returns」(2025年公開)に引き継がれる。
動画配信で映画「ダークナイト ライジング」を見た。
2012年製作/165分/G/アメリカ
原題:The Dark Knight Rises
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2012年7月28日
クリスチャン・ベイル
ゲイリー・オールドマン
トム・ハーディ
ジョセフ・ゴードン=レヴィット
アン・ハサウェイ
マリオン・コティヤール
モーガン・フリーマン
マイケル・ケイン
マシュー・モディーン
クリストファー・ノーラン監督
地方検事ハービー・デントの死から8年。
デントの犯した罪を被った
ブルース・ウェイン/バットマンは隠遁生活を続けている。
ブルースは母の形見である真珠のネックレスをメイドに盗まれる。
メイドはセリーナ・カイル(キャットウーマン)である。
セリーナが盗んだ指紋が悪用され、
投資資金が溶けてブルースは破産。
億万長者から一文無しになった。
ブルースは核融合施設が悪用されないように
ウェイン産業をミランダに譲渡した。
バットマンに復帰したブルースだが強敵ベインにギタギタにされ、
奈落へと連れて行かれ幽閉された。
ベイン一味は核融合施設を奪い、
物理学者を使いそれを核爆弾化する。
ベインは橋を封鎖し、
数週間後にゴッサムシティを消滅させると宣言する。
バットマンはベインを止めることができるのか?
中盤以降、見ていてつらいほど、
ボロボロになるブルース・ウェイン/バットマン。
終盤で意外な人が黒幕で悪だと判る。
ラストシーンで若手警察官ジョン・ブレイクは
本名がロビンであることが判明する。
この物語は4作目の「The Dark Knight Returns」(2025年公開)に引き継がれる。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
いつの間にか
見どころ満載なんですが、盛り込んだ分ストーリーが駆け足気味というか、「え、いつの間に?」みたいなのが多かったですね。
まず、クリーンスレート。セリフで説明あるんですが割と重要なアイテムなので時間割いてもっと観客にその存在を示してあげても良かったんじゃ?終盤出てきたときに「あー冒頭で言ってたやつかな?キーアイテムだったんですね」くらいしか印象無かったです。
次に、ブルースの研究。会社の財源使って何やら原子力関係の研究してたみたいだけど、唐突感満載。
地下牢?の中の時間の流れとゴッサムとの位置関係。ブルースが背骨曲がって治療→治ってからのトレーニング→完治からの脱出→ゴッサム到着・・この一連の流れ、結構早すぎません?あんなに一方的にベインにボコられておいて、地下牢で筋トレしただけで強くなりますかね?精神と時の部屋ならまだしも・・
他にも、ゴードンさんタフ過ぎだとか、ベイン退場の呆気なさとか、ツッコミどころが多かった印象です。ノーラン作品はどっちかと言うと真面目でリアリズムな作風が強いと感じているので、上記のツッコミどころを許せる雰囲気もないのが残念でした。
背景分からず
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核爆弾を作った敵が、それを街に仕掛ける。
隠居していたバットマンは復活し、一旦は敵に幽閉されるも脱出。
そしてバットマンが会社を譲ったオバさんが真犯人と判明。
しかしもう時限爆弾を解除することが不可能となり、
バットマンが飛行船みたいなのに積んだまま飛び去って、遠くで爆発。
命を捨てて街を守ったバットマンは賞賛される。
しかしどうやったんか知らんけど、まだ生きていた。
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テンポも良く面白いんだと思うけど、いかんせん背景が分からん。
これが続きものの映画の駄目なところ。前回のことなんて覚えてへん。
ここで終わってベスト。
すこし都合が良すぎたところがありました。
まず取ってつけたような恋愛劇。どんだけ金があっても家に来た泥棒の事を好きにならんでしょ。
ラスボスの強いですよアピール。いや強すぎて現実味ないでしょ。銃バンバン撃ってる世界であんな頑丈なんおかしいやろ。
しかしいい所もあった。本部長が良いキャラしてる。よく最後まで死ななかったよね。
バットマンの意志を引き継ぐ者が現れる。
アルフレッドと最後には仲直りする。
ウェインが元気になる。
くらいです。最後が良かったので感動しました。ありがとう。
長いけど見れる
俳優陣が豪華、最後泣ける
トム・ハーディの顔がマスクのせいで全然見えないのが残念
アルフレッドがちょっと可哀想
核爆弾はどの映画でも沖に捨てる
ジョセフは刑事役似合う
エイダン・ギレンが序盤にちょこっと出ててビックリ
追記
解説を呼んでたら最後の解釈が間違っていた
ブルース・ウェインは死んでなかった。アルフレッドとブルース・ウェインは感動の再会をしていた!あのシーン夢だと思ってた。夢というか、インセプションみたいに観客に夢か現実かの判断を任せているのかと思ってた。良い終わり方!!
予想上回るストーリー展開、アクションも魅力的なヒロイン、複数の伏線を回収するラストの格好良さ
クリスチャン・ベール演ずるブルース・ウエインが今後のウエイン産業の経営を託したマリコン・コティヤールことミランダが、地下監獄から脱出した子供であり、事件の黒幕であったことは予想外で、良い意味で驚かされた。確かに、2人が抱き合った時、彼女の背中には傷跡があったのだが(傷跡の由来は明らかにされず、その点ではスッキリせず)。
マスクをした新しい悪役ベイン(トム・ハーディ)の怖さと凄さを見せる、出だしの核物理学者誘拐のための飛行機アクション、その目的や利用も明らかにされる迫力満点のフットボール場でのそれ自体の破壊映像、バットマンが乗りこなすバイク及び飛行装置ザ・バットのスピード感、今回もアクション的映像は迫力満点で悪くない。黒幕が明らかになってからベインが飼い犬的になってしまう様も時代を反映してか、興味深かった。
ヒロイン・キャット・ウーマン演じたアン・ハサウエイ、歌が抜群に上手いのは知っていたがアクションもこれ程イケるとは。黒ずくめの密着した衣装を身を付け、真っ黒な大きなバイクを颯爽と運転する彼女にすっかりと魅了されてしまった。盗難シーン無しで、いきなり美しい真珠のネックレスを身につけたハサウェイを登場させ、意外なタイミングでいきなり悪役ベインにバットマンを引き渡す悪女ぶりを際立たせる展開。ラストの二人のハッピーシーンを生かす意味もありノーラン監督、流石の演出。
命と引き換えにゴッサム市を核爆発から救ったバットマン、今後は誰が街を守るのか、そしてウエインが幸せになった姿を見たかったのにと傷心の状態で執事をやめたマイケル・ケイン。それら全てを短く凝縮したかたちで解決するラストの映像が、ハンス•ジマーによる音楽も相まって実にカッコ良かった。この監督、やはり最高。
綺麗な終わりかた
バットマンという仮面を被った男の終わりの物語。
1人の人間の選択と生き方を描く作品なんだと思う。
ただ、1・2から比べると敵がしょぼい、、、
まぁ、バットマン自身も老いとか怪我とかで弱くなってるんだけどもさ、、、、
そこらへんの描写がヒーロー映画としては、うーんって形。
ただ、最後ロビンが後継者として継ぐんだろうなとか考えると胸が熱くなるよね。
82/100
後からじわじわと良さが
1回目映画館で観終わった時の評価は3.5だった。
やはり、2作目と比べてしまったからだ。
ジョーカーとベインの悪役の魅力を比べていた。
ベインに歯が立たないバッドマンなんて見たくない。
アルフレッドとの決別も嫌だ。
最後の展開はワンピースのアラバスタ編!?
黒幕の動機が弱く、最後はあっけない!?
等々考え「うーん」と思っていたからだ。
久しぶりに2回目鑑賞。
後からじわじわと良さが滲み出てくる感じ。
そうか、これはバッドマンの、
いやブルースウェインという人間の内面、
挫折から立ち上がるまでを描いているんだ。
と思ってから、見え方が変わった。
ジョーカーとベインを比べるとかそういうことじゃない。
前回の嘘で塗り固めた勝利
最愛の人を亡くし、心も身体もボロボロの
状態からもう一度立ち上がるのだ。
内面性を上手に描いたすごい作品やんか。
執事のアルフレッドの想いもよく伝わってきたし
最後はものすごくハッピーエンドじゃないか。
海外のカフェで出会うシーンとか粋だし、
ゴードン刑事に自分の招待を遠回しに明かすシーンとかも
エンディングのクレジットが流れてくるときに
いいなぁと思ったシーンが
次から次へと浮かんでくる。
ダークナイトの三部作として
いいエンディングをむかえていることに
改めて気づくとともに
大好きなシリーズであることを
再確認しました。
いやー最高だわ。
手塚治虫を感じた・・・
“穴”に落とされたブルースが壁をよじ登るシーンはまさしく「火の鳥:黎明編」とそっくりだったし、最後のバットマンが取った行動も鉄腕アトムの最終回を想起させるものでした。いや、絶対見てるでしょ?ノーラン。
前作でのラストでヒーローから犯罪者へと自ら落ちてしまったバットマンことブルース・ウェイン。8年の月日が経ち、ハービー・デントが英雄として称えられ、デント法なる法律まで作られていたゴッサム・シティ。しかし、警官を含む5人を殺害したのはバットマンじゃなくてハービーだと知る人物がいた。それを知る唯一の証人ゴードン本部長が真実を明らかにしようとするも、原稿をポケットに入れ、無難なスピーチをするのだった。彼が三部作にて巡査部長、警部補、本部長と昇進しているのも面白い。
キャットウーマン=セリーナ・カイル(アン・ハサウェイ)も重要な人物なのですが、ミシェル・ファイファーと比べても遜色なかったです。最初は登場させるつもりはなかったというノーラン監督。なんとなくオマケ感もありました。ミランダ・テイト(マリオン・コティヤール)は最初から胡散臭かったし、キャットウーマンがいつか助けに来てくれると祈るように見てしまったのも事実。「このまま2人で逃げましょう」という言葉には、俺だったら従うなぁ・・・って、ダメダメじゃん!
破産したり相棒とも言えるアルフレッドも辞めちゃうし、怪我だらけのブルースもどん底に突き落とされ、ベインにもこてんぱんにやられて穴の中へ。「人はなぜ落ちる?這い上がるためだ」という1作目『バットマン ビギンズ』の伏線が活かされます。また“恐怖”や死ぬことを恐れるといったテーマも一貫していました。
バットマンは死んだのか?生きてたのか?と二通りの解釈も可能なエンディングだったけど、ネックレスが発見されなかったり、自動操縦をブルースが半年前に取り付けていたとか、アルフレッドがイタリアのカフェで出会ったりとか、生きてる説の方が多数派のようです。また、ブレイクの本名がロビンだったというのもファンサービスの一つ。続編の可能性まで考えられるほどニクいエンディングストーリーでした。
最終章は伝説へ
悩み、負の部分が強調された前作から、最終章は暗黒のヒーローが力勝負で勝ち取る勝利。そこにセンチメンタルさはない。第一作の種明かしも交えすっきりするが、ここにも勝者の栄光はない。バットマンもキャットウーマンも戦う一人として警官たちと同等に扱われ,
ヒーローは一人一人の戦う人たちの印象。
1作目からのマイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、ゲイリー・オールドマン、おなじみの出演者もずっと記憶に残るだろう。
稀代のガッカリムービー。『バットマン ビギンズ リターンズ』だこれ!!
クリストファー・ノーラン監督による「ダークナイト・トリロジー」の第3作。
引退状態だったバットマンの前に現れた強敵ベインとの戦いを描くシリーズ最終作。
出演はクリスチャン・ベイル、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、ゲイリー・オールドマン、キリアン・マーフィ等のお馴染みのメンバー。
追加キャストとして女盗賊セリーナ・カイル役に『プラダを着た悪魔』『アリス・イン・ワンダーランド』のオスカー女優アン・ハサウェイ。
新たなる敵ベイン役に『インセプション』『裏切りのサーカス』のトム・ハーディ。
新ヒロインのミランダ・テイト役に『インセプション』『ミッドナイト・イン・パリ』のマリオン・コティヤール。
新米刑事ジョン・ブレイク役に『(500)日のサマー』『インセプション』のジョセフ・ゴードン=レヴィット。
など、いわゆるノーラン組と言われるお馴染みのキャストが名を連ねる。
また、1作目の『バットマン ビギンズ』より、リーアム・ニーソン演じるラーズ・アル・グールが再登場を果たしている。
「ダークナイト・トリロジー」の2作目、『ダークナイト』の素晴らしい完成度により、果てしなく高くなってしまった本作へのハードル。
真面目なノーランのことなので、真っ向勝負でそのハードルを飛び越えようとしたのでしょうが、結果は…
結論から言えば、決してつまらない映画ではない。3時間近い上映時間でありながら退屈はしなかった。
ヒーロー映画の定番はしっかりと押さえられており、映像的にゴージャスでおぉー!と思うところもあった。
今作の、特に素晴らしかったところは、やはりアン・ハサウェイ演じるキャットウーマン!
ゴーグルを上げた姿がネコ耳に見えるという発想は中々にセンスがあります。
とにかく、アン・ハサウェイがでているだけで映像的なクオリティが上がりまくる。人間離れしたルックスとスタイルは本当に凄い!
これまでのシリーズでは、何故かヒロインがパッとしない人選だったことを考えると、ようやく本作でまともなヒロインが出てきてくれたな、という感じです。
さて問題はここから。
その他に良かった所…が特に無い。特に無いんですよ本当に!
今作の問題点はとにかく脚本の練り込み不足。それに尽きると思います。
ただでさえ穴だらけの脚本の上、高すぎるハードルを越えるために富裕層と貧困層の対立という社会問題を盛り込もうとした結果、それが全く上手くいっていないため、全体の構造がもうガタガタ…
ノーラン本人も「やべぇ。やっちまったな…」と思ったんじゃないでしょうか?
大体、本作は別に『ダークナイト』の続編じゃないんです。あの『バットマン ビギンズ』の続編なんです。
正直『ダークナイト』での出来事を丸ごと無かったことにしても、少し脚本を弄れば物語が成立してしまう。
つまらなくはないが、そんなに面白くもない『バットマン ビギンズ』の続編を何故作ろうと思ったのか?
影の軍団に興味のある観客がどれほどいるのか?
脚本の穴にツッコミを入れていてもキリがないので省略しますが(文字通りの「穴」での出来事の件とか最悪でしたね…)、とにかく本作で悪かったのは、一応最強の敵ベイン。
ベインに魅力が全くなかった。世紀末的な見た目もダサいし、体型も強そうじゃないし、計画もダルいし、思想も共感できないし、オチはあんなんだし…
こんなもんをあのジョーカーの後に出しても盛り上がるわけが無い。まぁ、ヒースの演じたジョーカーの後ではどんなに魅力的な悪役を出したとしても霞んでしまうでしょうが…
ベインとバットマンのステゴロ格闘シーンはまさに失笑もののダサさ。
ノーランは本当にバトルアクションをとる才能がない。
とにかく酷いと思ったのは、バットマンvsベインの後ろでごちゃごちゃやってる警官隊vs自警団のアクション。ここはなんだ?チークダンスでも踊ってんのか?
アルフレッドの扱いは最悪だった。一番大事な局面で何をお暇を貰ってんですかねぇ…
また、新キャラのブレイクはもっと活躍させるべきだった。
それこそ戦闘不能になったブルースに代わり新しいバットマンになるべく、ブルースが直々に特訓をし、ベインに立ち向かうという展開だってよかった筈。
何より、今回の出来事は全てバットマンの過去のミスが引き起こしていることが気に入らない。
『ダークナイト』のラストで、バットマンが罪を被るという展開がなければ(改めて考えると、このオチも納得出来ないけど)。
また、『バットマン ビギンズ』でラーズを見殺しにしていなければ。
この辺が凄くモヤモヤして気持ち悪かったです。
脚本は最悪ですが、全体としては楽しかったんですよ。
ミランダが実は…という展開は正直驚いたし。
でも、前作が良すぎたあまり本作の出来にガッカリしてしまったというのは否めない。
とはいえ、なんとか綺麗に纏めたというだけでも立派かな、と思います。
個人的にバットマンが好きなのでこの点数ですが、映画の出来だけでいえばもっと点数が低くてもしょうがないのかなぁ。
ベイン最高!
バッドマン好きには申し訳ないんですが、実はバッドマンあんまり好きじゃなかったんですよねー。
ヒーロー映画やのに暗いし。
でもこれは!悪役のベインがステキすぎる!
ジョーカーのカリスマ性は高く評価されてるけど、断然ベインのほうがカリスマ性あることない!?
ラグビー場でのマイクパフォーマンスとか身震いした!
ヴィラン好きにはたまらない映画でした😂
ありがとう、ブルース・ウェイン・・・
前作があまりにも世間で評価が高かったので、プレッシャーで大変だったでしょうねえ・・・ですが、見事に完結しましたね! 僕はこちらの方が好きです! 正義の心を持つ若い後継者にあとを頼み、セリーナと結ばれ、アルフレッドの願っていた通りの人生を歩んでいてよかった(涙) 普段は字幕で観ていて吹き替えに切り替えて観る時もあるのですが、マリオン・コティヤールの吹き替えの声優さん、いい声でしたね~(笑) 最後の方の「深く突き刺さるナイフ」の台詞を言うシーン、よかったなあ(笑) 最後マリオン・コティヤールの乗る車両がガードレール?を突き破って下の道路に落下するシーン、好きです!
前作のダークナイトを観てこちらも気になる観ました。 アクションシー...
前作のダークナイトを観てこちらも気になる観ました。
アクションシーンが多くて観ていて飽きなかった。
前作でバットマンは、ジョーカーの手によって街の悪者になりそのまま引退をしていた。
そんな時に強力な敵が現れて戦いに向かう事になるというお話でした!
負けても何度も立ち上がるバットマンに感動した!
最後のシーンは、全てに繋がるそんなシーンだと思いました。
知的ではなくアクション映画
最初から最後までアクション全開で、その1つ1つの画作りが非常に細かく、その場に没入するほどの興奮を得られた。
ただ、ノーランの他映画で見られる知的な構成や、ダークナイトのような心理描写は薄く、ただただアクションとして楽しむに尽きる。
蛇足だが、最後のシーンでワンピースのアラバスタ編を思い出してしまった笑
締め方は上手い
ダークナイトがとても面白かったのでこの作品は不安でしたが、しっかり前作のジョーカーと今回のベインとで悪役のイメージを変えていたと思います
内容は2部目が1番かとは思いますが、映像に関して言えば自分自身は今作の方が好きです
ベインの倒され方や黒幕の黒幕っぽさにはやや不満もありますが、伏線はキチンと回収して、最後には小ネタも追加したり、最後のシーンも良く考えれば結論が出るところもいいと思いました
全66件中、1~20件目を表示