「ノーラン節。」ダークナイト ライジング ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
ノーラン節。
伝説が、壮絶に終わったワケか…。
なるほど…。待ちに待たされて(友人に)ずいぶん遅くなった
レイト鑑賞、まぁ期待通りというか^^;ビックリ感はなかった。
前作のジョーカーの印象が強すぎるのもあるけど、
この監督はそれほどアクションには拘っていないようだ…。
独自のスタイルで見事な映像世界を披露しているけれど、
ドキドキワクワクするような(あるワケないけど)躍動感はない。
暗い・重い・やるせない雰囲気がズドーン!と心まで浸食し、
スッキリ消化させる展開には程遠い。これは好き好きだけど、
そんなわけでいつも私はこの監督作品を、なが~く感じるのだ。
出来が悪いとか飽きがくるとかではなくて、ただただ長い(爆)
決してつまらなくはないんだけどねぇ、何でだろう^^;
今回もバットマンことブルースは、徹底的に傷めつけられて、
苦しみ、耐え忍んで、更に高みへと成長していくんだけど、
もう~カッコいいとかいえないほど痛々しい!(涙)
執事でなくたって、泣きそうになりますわな。
あそこまで自己犠牲を払おうとする暗黒街の精鋭の本分を、
何で街の人は分からないの!分かれよ!いい加減気付けよ!
お前ら、誰のおかげで暮らせていると思ってんだ!(うるさい?)
アメコミ版・宮沢賢治ともいえる、雨・風・そして爆弾にもマケズ。
これだけ壮絶な主人公の世界観を用意したのだから、
そりゃ敵役も壮絶でないと!というわけで、今回のベインも
やりたい放題。あのT・ハーディ?と思うほど、誰だか分からない。
彼の中盤までの勢いが段々減速する後半で、エ?と思うような
オチが用意されているんだけど、これ…よく観ると途中で何か
気付いちゃうんだよねぇ…。あの、岩登り(子供編)のシーンで。
細かいことを言ってもナンですが^^;
やっぱり回想シーンで使われる子供キャストって、一応は(ねぇ)
おそらく似た子を探すと思うんですよねぇ。
あの子、ベイン君に見えました??(爆)いや~私にはとても…。
(T・ハーディの素顔はカッコいいですよ。念のため)
前回の重々しい(誰も盾つけないほどの)場面展開に比べると、
今回は画面は暗くても、けっこうアメコミテイスト。勧善懲悪な
分かり易い展開になっているし、新たなメンバー(可愛いね~)が
参入して色も添えられている。お色気方面にも疎い監督(ワザとか)
と思われるが、なかなか面白味が出ていて良かった。
C・ウーマンって、いわゆる峰不二子系なところが本当に魅力的。
A・ハサウェイがどれくらい?と心配するも、シャープでなかなか。
ロビンに至っては…ファンとしてはとても嬉しいキャスティング。
この監督はキャストを大切にしている?(囲うとはいいませんが)
と思えるような常連組も多い。
双方の信頼関係が映画の完成度を高めるのは言う間でもないけど、
いつも同じメンバーで同じ展開(シリーズものは別として)には
ならないように、とはいえ独自の世界観を大切に頑張ってください。
…なんか続きが観たくなるなぁ~(だってロビンが^^;)
(ヤーレン、ノーラン、ノーラン、ノーラン、ノーラン…バイバイ♪、と)