「結局はアメコミヒーロー」ダークナイト ライジング ЯКさんの映画レビュー(感想・評価)
結局はアメコミヒーロー
色々期待値が高かっただけに私には普通だった…
監督はラストが初めから決まっていたと言っているが… このラストはある意味お決まりではなかろうか…?
やはりダークナイトを超える作品には及ばない。
見終わった私個人の感想は
『ビギンズ並』でしかない。
せっかく前作でお決まりの『アメコミ映画』から脱したと思っていたのに…今作で見事に「あ、そういえばバットマンはアメコミだったな」と思い返ざるえなかった。
冒頭〜中盤にかけてのキャットウーマンとの絡みはとてもよかった… キャットウーマンはある意味今作での唯一の救いだな
日本で言う「藤子ちゃん」的な位置の彼女。
深追いせず我が道を行く悪女のままなのがとても良かった。
そうだ、とにかく原点にある
彼らの役目を果たせばよかったんだ…
バットマンは復活ですら登場は良かったものの…
ベインに向かって何も堂々と自らアジトに一人で向かっていくのが気にくわない。
あんなに当初は闇夜で待ち伏せしてそうな彼が
キャットウーマンを使ってまでも歩いて向かう意味がわからない。
彼は闇に潜んでこそ彼なのだ。
闇を見方にせず、白昼堂々と警察と一緒に戦う姿がどうもバットマンらしくなく…
正義にも悪にも属さない そんな彼が私たちは観たいんだ!
なのに今回はただの敵との戦いになっていたな
ベインも薄い。
ただの筋肉バカではないか。 ジョーカーとは真逆のキャラと言うが…あまりにも力任せだ。
なのにいざバットマンに与えた拷問と言うのが甘い甘い。
もっといたぶりだして観るのも辛いくらいを期待していただけに…あの中盤の這い上がるまでの件が正直、つまらなかった。
どん底から這い上がるなら
ある意味Vフォーみたいに究極まで落として欲しかったよ…(ナタリーを見習え!) あの這い上がるシーンはある意味ヒーローものの王道な気がする。
あの中盤さえなければ 私はもっと評価出来た。
後半の皆が団結して頑張っていたのはわかるが、 真の悪役はミランダだったわけだ。
それはインセプションを観ていた人間からすれば大体わかってしまうだろう…
あの女優さんしばらくトラウマだよねυ
にしてもまぁ 最後の役目を果たしたバットマン。
それからロビン誕生を残してのラスト。
これはまさに新シリーズの匂いがするのは…私だけだろうか? もしあるなら次回こそ私は期待したい
脱アメコミを。