「まあまあだった」ダーケストアワー 消滅 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
まあまあだった
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ロシアが舞台で、光体が人間を襲う。光に触れた人間は一瞬にして消滅して人類滅亡の危機が訪れる。
ところが光がロープ状になって人間をずるずる引っ張る場面もあり、意図がさっぱりわからないし、どうやってその対象を選んでいるのか不明で、設定の適当さをうかがわせた。
光体は電磁波の何か集積のようなものなので、鉄やガラスに囲まれていれば大丈夫というのが次第に判明する。だったら車の中は超安全ではないのかとこれまた腑に落ちなかった。
5~6人の若者だけが生き残り、他の生き残りを探すというのが中盤のストーリーであった。ところがこいつらさっぱりキャラが立っておらず、何も感情移入できなかった。若い男女がいるにもかかわらずエロい展開も皆無だし、因縁があるものがいたのに特に根深い対立があるわけでもなかった。変に大人だった。
籠城して電磁砲みたいなのを作っていたデブのおじさんが一番かっこよかった。人間が一瞬で灰になって消滅するので、無残な死体が残るわけでもなく、苦しみもなく、死に方としては理想的な感じで全く怖さがなかった。
スリルも興奮も特にない割にあまり退屈もしなかった。全く面白くないかと言えばそうでもなく、しかし特に見なくていい映画だった。
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