ドラゴン・タトゥーの女のレビュー・感想・評価
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「どうやって逃げ伸びたの?」「わたしも助けられたんです」
登場人物にそれぞれ微妙に共通点があり、さらに人名が覚えにくく物語を理解するのに僕は何度か観ることになりました。
ダニエルクレイグ演じるミカエルは一見すると頼りのない役柄ではありますがこの映画に出てくるクズ男共と比べてしまうと英雄扱いです。
そしてこの映画の主人公、ルーニーマーラ演じるサランデルは言葉数の少ない、名ハッカーです。後半のベンネルストレムへの痛快な復讐(ミカエルへの)、変装は観てて気持ちよかったです。
終わり方は本当に切なく、ミカエルには本当に身近な存在、そう例えばサランデルの気持ちを汲み取って欲しかったと思いました。彼女の言動的に難しいことかもしれませんが、、
この映画を見た後は毎回、女性を大事にしたいと改めて思います。色々な意味をこめて
オープニング、エンディングへのこだわりはさすがと思えました。
僕の大好きな作品の一つです。
ルーニー・マーラは ダニエル・クレイグの調査の助手となる。 そこから2人は40年前の事件の真相に確実に近づいていくのだった。
動画配信で映画「ドラゴン・タトゥーの女」を見た。
劇場公開日:2012年2月10日
2011年製作/158分/R15+/アメリカ
原題:The Girl with the Dragon Tattoo
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
ダニエル・クレイグ
ルーニー・マーラ
クリストファー・プラマー
スティーヴン・バーコフ
ステラン・スカルスガルド
ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲンベン
クトゥ・カールソン
ロビン・ライト
デヴィッド・フィンチャー監督
ダニエル・クレイグはジャーナリスト。
ある企業を告発した記事の訴訟で敗訴。
そのことで大金と名誉失っている。
ある日スェーデンの巨大企業の元会長から40年前に起きた少女失踪事件の調査を頼まれる。
ルーニー・マーラには23才になった今でも後見人がいる。
過去に彼女が起こした刑事事件のためだった。
ルーニー・マーラは新しい後見人から度々性的虐待を受けたが、これに強烈な反撃をする。
映画がはじまってから70分後に、ルーニー・マーラは
ダニエル・クレイグの調査の助手となる。
そこから2人は40年前の事件の真相に確実に近づいていくのだった。
徐々にお互いを信頼していく2人。
ラストシーンは
切なくて胸が熱くなる。
同じシリーズの他の5作品も見たくなる。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
アートなサイコサスペンス
いつか見なければ、と思いつつようやくの鑑賞。
ハードな描写が実に効果的、スパイシーと効いた作品だった。
それでもグロくならず、ギリギリ見られる映像美は、なかなかモノスゴイモノを見た気にさせてくれる。
原作はもう半世紀ほど前のベストセラーだとか。
閉所のドメスティックで湿ったサイコ加減に、鑑賞しながら横溝正史や松本清張を思い出してしまった。
主人公、二人視点で両側から結末へ収れんしてゆく凝った謎解きや、どんでん返しは絶妙。
ジリジリ、じわじわ加減も長尺ながらじれったく感じさせないから、これまたお見事。
もちろんそこには主演のお二人の力量も大きいと感じる。
特に、互いの関係の変化や、リスベットの私的な部分というサスペンスの筋書きには直接影響しない箇所が、この作品をただの謎解き探偵ゲームから文学的なものに押し上げているな、と美味しく鑑賞できた。
難点があるとすれば、日本人の私には気を抜くと、
誰が誰だかごっちゃになりそうになるというところ。
ところで、リスベットが地下鉄でスリにあった後、奪い返したバックと共にエスカレーターを尻で滑り降りるのは、スカイフォールとまんま同じアクションなのですが、ナニカ意識されてたのかしらん。
そんなリスベット、見るほどに「攻殻機動隊 arise」の少佐に見えてしかたなく。
唯一、ホッとできたのは、なにもかもスペックがフツーな人を演じてるダニエル・クレイグでした。
コンビ再びの続編などを期待してしまう次第。
追記、「プロミシング・ヤング・ウーマン」と根底は似てる
素敵な映画だね・・
これだけ大掛かりなサスペンスでありながらなんて切ない映画なんだろう。涙がジワリと出ます。本題は本題で面白かったけど、何と言ってもひとりの少女の恋心・・・こう来たかぁ~。点数もっと上でもいいかも‥あと何回かは見る事になるでしょう~
デヴィッド・フィンチャーのいいところが凝縮してる(個人的に)
オープニングからカッコいいが溢れ出している。
北欧の静かで美しい世界とは無縁に思える猟奇殺人、この世界観を映像や音楽で絶妙に融合させている傑作。
「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」のリメイクなんだけど、まるで別物。さすがデヴィッド・フィンチャーと感じました。
タトゥーの女が食った作品
オープニングのImmigrant Songにびっくり、さすがのフィッシャー選手らしいセンスのいい映像美ですが、何はともあれ、タトゥーの女の存在感が圧倒的でジェームスボンドも霞む。
金田一とかポアロなんかもそうですけど、この手の有名探偵小説系の映画化は読んでないと話についていくのはほぼ無理です。人名や顔はよほど頭のいい人でないと付いていけませんが、それでもこの作品は大まかな流れは理解できるのでいい方でしょう。
ルーニー・マーラかっこいい
2022年6月22日
映画 #ドラゴン・タトゥーの女 (2011年)鑑賞
原作読んだのが約10年前なんだけど、見ながらすぐにあらすじを思い出した
ハリウッド版だけあってテンポがよかったな
冒頭クレジットのカッコよさが本編を凌駕している
映画の中でミステリーを使う場合・・あまり難しすぎると見てる人は理解できない。映画では謎やトリックはある程度シンプルでないと。・・ この映画を見ているそばから登場人物の名を覚え、写真が何を意味しているか理解して全てどうなってるか分かる人は東大に入れるぐらいの学習力の持ち主なんだろうと思った。
この映画が面白いと言って気に入ってる人は恐らく主人公の女性キャラクターに惹かれたのだと思う。 しかし私はちょっと今ひとつだった 。この女性キャラクターは精神がかなり病んでいるという設定なんだけども主人公との行動にそれが見られない 。これじゃあリュック・ベッソン作品によくある無口で天才で乱暴で運動神経抜群で・・誰にでも描けるベタキャラだ。主人公に出会って突然、精神が正常になったのか?異常性欲のコンサルタントに復讐する部分で異常性を描いているつもりだっただろうが、既視感があって物足りなかった。キャラ作りにもっと工夫が欲しかった。
それから、基本、話が長すぎる。 最初と最後が一つの話になっており、真ん中の部分が別の話になっていて二つの話をくっつけたような構成になっている。 それによって人物が多すぎ映画が長すぎ 話が複雑すぎる結果になってしまった。 私はこれを2回に分けて見たが一回で見れる人は何と言う忍耐強い人だろう・・
メインになってるストーリーも犯人の意外性のなさとか斬新さが感じられなくて面白くなかった。 聖書がらみのネタもとってつけたような感じでゴマカシだと思った。
この物語全体で一番興味を惹かれたのは ・・やばいから逃げようと思うシーンで 逃げなかった・・というあの辺の人間心理の説明だった。
ちなみにオープニングのカッコイイ曲を布袋寅泰がスーパーソニックジェネレーションというアルバムの中でカバーしている。それも超かっこいいのでぜひ聴いてほしい。
クソ男多くね
クソ男多くね?
レイプ野郎とかDV野郎とかサディスティッククソ男とか
とりわけ主人公は一番くそです…
でも話がめっちゃおもろかった
そうそう!こういうミステリーみたかったんよ!って感じ
地味なとこやけど推理パートのBGMが好き
それでいてダラダラせずに刺激的なシーンも多くてだらけなかった
こんなおもろい映画みんな見ればいいのに!って思ってたらガッツリ濡れ場出てきたので(しかも二段構え)人に勧めるときは注意します…
リスベットに幸あれ!!
男ってほんとしょーも無いよね。
偉そうに説教かましてレイプしてくるやつとか最悪。
そんな野郎はみんなリスベットに入れ墨してもらいなさい!
賢くて美しい破天荒な女、かっこよすぎ。
どうか幸せになっておくれ!!
あいつは所詮不倫野郎だから、ほっとけ!きっと他にもいいヤツおる!あの、偽造カードとかくれるやつとか意外といいかもよ!…と、ただただリスベットを観ていられればいい、そんな映画でした。
ダニエル先輩も、素敵っす。紳士でお洒落で、
寡黙なのにどこか可愛らしい。
ボンドでもボンドじゃなくても、素敵っす。
ミステリーのトコは、一応物語を進める上で必要っちゃ必要なんですが、この映画の楽しみはそこじゃないと思いました。
映像がカッコよくて、キャラが魅力的なら、話しとか犯人とかどーでもいいよね。
55点
映画評価:55点
内容は面白い!
観る価値もある!
フィンチャーだしね
ですが2時間30分以上あります。
そのうちの半分は主人公二人が出会うための前降り
ドラゴンタトゥーの女がどういう環境で生きてきたのか、どんな事が得意なのか等々。
そうやって、
丁寧に丁寧に
作品が作り込まれています。
残りの半分が本番ですが、
事件の真相自体は何の事はない
まぁ、よくある奇人変人の話しなのですが、
おそらく、
この作品はそこにはない。
何故タイトルがドラゴンタトゥーの女なのか
そうです。
あくまで彼女の紹介がメインであり、
事件の真相やら、何やらはオマケです。
彼女が誰に好意を抱き、逆に誰に敵意を向けるのか。
敵意を向けられた人はどんな目にあうのか、
好意の進展の仕方や、舌足らずな彼女の辿々しいコミュニケーションの取り方等。
そういったのを楽しむ作品なんです!
だからミステリー部分はオマケです。
ですので、オマケに対して欠点というのもあれですけど、キャラクター(容疑者)が認識しずらいのでドラマとかの方が絶対良いタイプの内容だなと。
そんなこんなで、
私の期待とは違っていたのですが、
そういった視点の映画も楽しいなぁと思いました。
【2022.3.3観賞】
話の筋を全て把握はできなかったが
公開された時のCMか何かでタイトルを聞いて、その内容に強い印象を持っていたのを覚えている。ヤクザもんか何かと思いはしたか記憶はない。今回9年たった今見ることとなり、その理由は結局明かされなかったが。
デヴィッド・フィンチャーが監督ということで、ファイトクラブを楽しめた自分としては興味深く身始めた。結果として、とてもおもしろかった。
自分は込み入った話をすぐ把握していくのが苦手なので、犯人を推理していく様子の解釈も大まかな理解にとどまったが、それでも面白かった。最初の走り出しは込み入った話だな、と苦手意識があったが、ミカエル(主人公、記者)のクールさやリスベット(ハッカー)の極端な性格(クールでキュート)の魅力によるものだろう。
印象に残ったシーンは2:00:00頃のシーンだ。敵でありながら、天才的な理解力を示しながら話すその内容にも真理が含まれていて、その考えをもっと聞かせてほしいと思った。「なぜ人は本能を信じない?様子が変だったり人の気配を感じたりする君も''何か''を感じたのに中に入ってきた私は無理強いなどしなかった~痛みへの恐れより相手の気を損ねたくないのだ~皆自分から来る」という一連の言葉は真理を感じた。本能で感じてもそれを何かが抑制してうまく行かなかったという経験はある。そしてこの敵はその本能をうまく使うことができているということだ。
ラストは可愛そうだと思ったが、最後まで引っ張られた問題にリスベットが直面して決断を下したという意味で別に悪いとは思わなかった。だけど、どこかで相棒としてまた何かの事件に取り組んでほしい、それを見たいという願いはある。
ラストが辛い…辛過ぎる。
テーマとなっている
性差別の表現がすごかった。
原作だと
現実で虐げられてきた女たちの、虐げてきた男たちへの復讐の物語である。とのこと。
女として生まれてきただけで
男から暴力をうけたり
差別をうけたりする女性がいて
それに立ち向かう様を描いた作品なのだと知って
私の中で物語が完結した。
それを知る前までは
見終わってもこの物語をどう捉えていいのか分からなかった。
その知識を頭に入れてから見たかったな、と思ったので書きました(笑)
以下感想。
マルティンを殺しても良いか?
と確認するシーンで
ミカエルのために
仕返ししようとしてる
リズベットの愛情が伝わる。
だからこそ
ラストは辛すぎた…。
リズベットのあの気持ちに
共感できるからこそ
最後感情移入しちゃったな…。
甘めのハードボイルド
オリジナル版の「ミレニアム」は未見。
序盤はわりとスローな展開。
犬神家的な大金持ち一族のドロドロ? ドラゴン・タトゥーの女はいつ本領を発揮する?
もしかして現在進行形の事件は過去の事件の再現? いやん高偏差値な構成ー
などと多少のんびりした気分で見ていましたが、事件の正体が明らかになるにつれ、なぜフィンチャーにオファーが来たのか完全に理解。
聖書とシリアルキラー、それね!
そこから一気にハードルが下がってゲスな目つきで見はじめました。
ちょっと長いけど普通にエンタメとして楽しめます。
中盤以降のバディ展開にはなんか味つけ甘めだなあ、とかなんとかいいながら完全に顔がにやける。
「羊たちの沈黙」のクラリスとレクター博士の関係を想起させるシーンもあったり。
クレバーなのに不器用すぎてイマイチ気持ちが伝わらないのも案の定もどかしい。
古くて新しい暴力の告発、そして古典的なハードボイルドものの立場を男女逆転で描いていることがこの作品の狙いを雄弁に語っていることでしょう。
甘めの味つけも、この狙いを前提にすれば致し方ないのかな。
あのダニエル・クレイグがシャーロックのジョン的に情けなイケオジを演じてて新鮮。
見かけはシャープだけど強くない。
ハウスオブカードでおなじみのロビン・ライトもちゃんと人間味のある役でなんか安心する。
ルーニーマーラはたとえどんな格好でも完璧に美少女。かわいい。だけどあんなに脱ぐ必要あったのだろうか? ネタがネタだけに…
もう望み薄ですが…いちおうこのコンビでの続編はよ。
不思議な魅力を放つ
子供には見せられないようなエグいシーンも多くあるが、それを補って余りある、不思議な魅力を強く放つ作品。
既に映画化されていたのに、フィンチャーはよほど原作に魅力を感じたのか。明らかにこちらの方が輝いている。
失踪した大富豪の姪、複雑な家系という、古典ミステリー小説風の舞台設定と、スウェーデンの寥々とした異国情緒、パンクなヒロイン、デイビッド・フィンチャーの端正な美意識がミックスされ見どころが多い。
淡々と進行しているようで、じわじわ盛り上げ続ける脚本がお見事。キャストも豪華。事件解決後のリズベットの活躍は蛇足にならず、登場人物と物語に厚みをもたらしている。
同じスタッフ、キャストで続編が観たいと皆が思ったはず。これは叶わなかったが。
【”ヴァンゲル家の一族” ミレニアムシリーズ第一作を、デヴィッド・フィンチャーがダーク、ソリッド、スタイリッシュな映像で、第一級のサスペンスアクションに仕立て上げた作品。】
ー 内容は、人口に膾炙しているので割愛 ー
■感想
・ルーニー・マーラがダーク・ヒロインを身体を張って演じ、一躍トップ女優の地位を築いた記念すべき作品。
鑑賞当時は、ルーニー・マーラを「ソーシャル・ネットワーク」でチラッとしか見た記憶しかなく、凄い女優さんが出てきたなあ・・、と思っていたらその後の活躍は御承知の通りである。
・原作は、ミステリー要素の強い、推理小説の一級品であるが、デヴィッド・フィンチャー監督は、
それに、スリリングなアクション、戦慄的なビジュアル要素を強めに絡め、第一級のサスペンスアクションに仕立て上げた。
・クリストファー・プラマー、ステラン・スカルスガルド等名優も存分に魅力を発揮しており、ミカエルを演じたダニエル・クレイグは当然ながら良く、名だたる役者の抑制しながらも、印象的な演技に魅了された。
<前半は、天才ハッカー、リズベットのビジュアルに代表されるSMの雰囲気が漂い、後半は魔性の血を引く一族の、濃密な人間関係に魅入られた作品。>
<2012年3月 劇場にて鑑賞 鑑賞記録なし(何故? 涙・・)>
<2021年1月5日 別媒体にて再鑑賞>
■蛇足
・2019年1月 ミレニアムシリーズ第4作を原作にした作品「蜘蛛の巣を払う女」が、デヴィッド・フィンチャー製作総指揮により、クレア・フォイ、シルヴィア・フークスをメインキャストに据え、公開された。
面白かったが、今作のトラウマになるような、インパクトを超える事は出来なかった・・。(個人的意見です。)
静寂と暴力、冬の北欧が美しい
レッド・ツェッペリンによる「移民の歌」を女性が唄うオープニングから最後まで、静寂と暴力、冬の北欧の美しさと猟奇殺人という相反する世界を映像美と俳優、監督のデビィッドフィンチャーが見事に調和のとれた作品に仕上げています。
何度でも見たくなる傑作。
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