ドラゴン・タトゥーの女のレビュー・感想・評価
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ルーニー版リスベットの儚さ
デヴィッドフィンチャー版「ドラゴン・タトゥー」です。
プライムに上がっていたので久しぶりに観ました。
当時ダニエルクレイグと、ルーニーマーラの起用もインパクトがありました。
オープニングの「移民の歌」はちょっと軽いけど、bgのハードコアな映像がフィンチャーぽくて良いですね。
こちらもじっくり見せるサスペンスな作り。
オリジナルに漂う陰鬱は抑えめに、スタイリッシュさを増しています。なのでキャッチーで見易い作りになっていると思います。
二人が共闘して進める過程なども、静かなのにテンポが良かったですね。
そしてやはり何と言ってもルーニーですよ。
ハリウッドリメイクで一番印象的なのは、彼女のキャラクターでしょう。
より原作の設定に近いであろう容姿、空虚な空気、ファッションからバイクに至るパーツ、作品のアイコンとしてより強烈な印象を残していたと思います。
それとキュート。オリジナルよりも少し弱く、少し人間味を持たせているのがうまいですね。
オリジナルと違うそのラストも、ルーニー版リスベットの儚さをよく演出していたと思います。
このリメイクはオリジナルの世界を壊さず、かつ新しいアプローチも見られとても面白かったです。
TaToo女リスベットに刻まれた心のタトゥーが垣間見え、泣く
リスベットの心境が変化を事件解決を通して描いている 推理部分は細か...
「どうやって逃げ伸びたの?」「わたしも助けられたんです」
登場人物にそれぞれ微妙に共通点があり、さらに人名が覚えにくく物語を理解するのに僕は何度か観ることになりました。
ダニエルクレイグ演じるミカエルは一見すると頼りのない役柄ではありますがこの映画に出てくるクズ男共と比べてしまうと英雄扱いです。
そしてこの映画の主人公、ルーニーマーラ演じるサランデルは言葉数の少ない、名ハッカーです。後半のベンネルストレムへの痛快な復讐(ミカエルへの)、変装は観てて気持ちよかったです。
終わり方は本当に切なく、ミカエルには本当に身近な存在、そう例えばサランデルの気持ちを汲み取って欲しかったと思いました。彼女の言動的に難しいことかもしれませんが、、
この映画を見た後は毎回、女性を大事にしたいと改めて思います。色々な意味をこめて
オープニング、エンディングへのこだわりはさすがと思えました。
僕の大好きな作品の一つです。
リスベットは ミカエルの調査の助手となる。 そこから2人は40年前の事件の真相に確実に近づいていくのだった。 徐々にお互いを信頼していく2人。 ラストシーンは 切なくて胸が熱くなる。
動画配信で映画「ドラゴン・タトゥーの女」を見た。
劇場公開日:2012年2月10日
2011年製作/158分/R15+/アメリカ
原題:The Girl with the Dragon Tattoo
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
ダニエル・クレイグ(ミカエル)
ルーニー・マーラ(リスベット)
クリストファー・プラマー(ヘンリック・ヴァンゲル)
スティーヴン・バーコフ(ディルク・フルーデ)
ステラン・スカルスガルド(マルティン・ヴァンゲル)
ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン(ニルス・ビュルマン)
ベンクトゥ・カールソン(ホルゲル・パルムグレン)
ロビン・ライト(エリカ・ベルジェ)
デヴィッド・フィンチャー監督
ミカエルはジャーナリスト。
ある企業を告発した記事の訴訟で敗訴。
そのことで大金と名誉失っている。
ある日スェーデンの巨大企業の元会長から40年前に起きた少女失踪事件の調査を頼まれる。
リスベットには23才になった今でも後見人がいる。
過去に彼女が起こした刑事事件のためだった。
リスベットは新しい後見人から度々性的虐待を受けたが、これに強烈な反撃をする。
映画がはじまってから70分後に、リスベットは
ミカエルの調査の助手となる。
そこから2人は40年前の事件の真相に確実に近づいていくのだった。
徐々にお互いを信頼していく2人。
ラストシーンは
切なくて胸が熱くなる。
同じシリーズの他の5作品も見たくなる。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
アートなサイコサスペンス
いつか見なければ、と思いつつようやくの鑑賞。
ハードな描写が実に効果的、スパイシーと効いた作品だった。
それでもグロくならず、ギリギリ見られる映像美は、なかなかモノスゴイモノを見た気にさせてくれる。
原作はもう半世紀ほど前のベストセラーだとか。
閉所のドメスティックで湿ったサイコ加減に、鑑賞しながら横溝正史や松本清張を思い出してしまった。
主人公、二人視点で両側から結末へ収れんしてゆく凝った謎解きや、どんでん返しは絶妙。
ジリジリ、じわじわ加減も長尺ながらじれったく感じさせないから、これまたお見事。
もちろんそこには主演のお二人の力量も大きいと感じる。
特に、互いの関係の変化や、リスベットの私的な部分というサスペンスの筋書きには直接影響しない箇所が、この作品をただの謎解き探偵ゲームから文学的なものに押し上げているな、と美味しく鑑賞できた。
難点があるとすれば、日本人の私には気を抜くと、
誰が誰だかごっちゃになりそうになるというところ。
ところで、リスベットが地下鉄でスリにあった後、奪い返したバックと共にエスカレーターを尻で滑り降りるのは、スカイフォールとまんま同じアクションなのですが、ナニカ意識されてたのかしらん。
そんなリスベット、見るほどに「攻殻機動隊 arise」の少佐に見えてしかたなく。
唯一、ホッとできたのは、なにもかもスペックがフツーな人を演じてるダニエル・クレイグでした。
コンビ再びの続編などを期待してしまう次第。
追記、「プロミシング・ヤング・ウーマン」と根底は似てる
素敵な映画だね・・
デヴィッド・フィンチャーのいいところが凝縮してる(個人的に)
タトゥーの女が食った作品
冒頭クレジットのカッコよさが本編を凌駕している
映画の中でミステリーを使う場合・・あまり難しすぎると見てる人は理解できない。映画では謎やトリックはある程度シンプルでないと。・・ この映画を見ているそばから登場人物の名を覚え、写真が何を意味しているか理解して全てどうなってるか分かる人は東大に入れるぐらいの学習力の持ち主なんだろうと思った。
この映画が面白いと言って気に入ってる人は恐らく主人公の女性キャラクターに惹かれたのだと思う。 しかし私はちょっと今ひとつだった 。この女性キャラクターは精神がかなり病んでいるという設定なんだけども主人公との行動にそれが見られない 。これじゃあリュック・ベッソン作品によくある無口で天才で乱暴で運動神経抜群で・・誰にでも描けるベタキャラだ。主人公に出会って突然、精神が正常になったのか?異常性欲のコンサルタントに復讐する部分で異常性を描いているつもりだっただろうが、既視感があって物足りなかった。キャラ作りにもっと工夫が欲しかった。
それから、基本、話が長すぎる。 最初と最後が一つの話になっており、真ん中の部分が別の話になっていて二つの話をくっつけたような構成になっている。 それによって人物が多すぎ映画が長すぎ 話が複雑すぎる結果になってしまった。 私はこれを2回に分けて見たが一回で見れる人は何と言う忍耐強い人だろう・・
メインになってるストーリーも犯人の意外性のなさとか斬新さが感じられなくて面白くなかった。 聖書がらみのネタもとってつけたような感じでゴマカシだと思った。
この物語全体で一番興味を惹かれたのは ・・やばいから逃げようと思うシーンで 逃げなかった・・というあの辺の人間心理の説明だった。
ちなみにオープニングのカッコイイ曲を布袋寅泰がスーパーソニックジェネレーションというアルバムの中でカバーしている。それも超かっこいいのでぜひ聴いてほしい。
クソ男多くね
クソ男多くね?
レイプ野郎とかDV野郎とかサディスティッククソ男とか
とりわけ主人公は一番くそです…
でも話がめっちゃおもろかった
そうそう!こういうミステリーみたかったんよ!って感じ
地味なとこやけど推理パートのBGMが好き
それでいてダラダラせずに刺激的なシーンも多くてだらけなかった
こんなおもろい映画みんな見ればいいのに!って思ってたらガッツリ濡れ場出てきたので(しかも二段構え)人に勧めるときは注意します…
リスベットに幸あれ!!
男ってほんとしょーも無いよね。
偉そうに説教かましてレイプしてくるやつとか最悪。
そんな野郎はみんなリスベットに入れ墨してもらいなさい!
賢くて美しい破天荒な女、かっこよすぎ。
どうか幸せになっておくれ!!
あいつは所詮不倫野郎だから、ほっとけ!きっと他にもいいヤツおる!あの、偽造カードとかくれるやつとか意外といいかもよ!…と、ただただリスベットを観ていられればいい、そんな映画でした。
ダニエル先輩も、素敵っす。紳士でお洒落で、
寡黙なのにどこか可愛らしい。
ボンドでもボンドじゃなくても、素敵っす。
ミステリーのトコは、一応物語を進める上で必要っちゃ必要なんですが、この映画の楽しみはそこじゃないと思いました。
映像がカッコよくて、キャラが魅力的なら、話しとか犯人とかどーでもいいよね。
55点
映画評価:55点
内容は面白い!
観る価値もある!
フィンチャーだしね
ですが2時間30分以上あります。
そのうちの半分は主人公二人が出会うための前降り
ドラゴンタトゥーの女がどういう環境で生きてきたのか、どんな事が得意なのか等々。
そうやって、
丁寧に丁寧に
作品が作り込まれています。
残りの半分が本番ですが、
事件の真相自体は何の事はない
まぁ、よくある奇人変人の話しなのですが、
おそらく、
この作品はそこにはない。
何故タイトルがドラゴンタトゥーの女なのか
そうです。
あくまで彼女の紹介がメインであり、
事件の真相やら、何やらはオマケです。
彼女が誰に好意を抱き、逆に誰に敵意を向けるのか。
敵意を向けられた人はどんな目にあうのか、
好意の進展の仕方や、舌足らずな彼女の辿々しいコミュニケーションの取り方等。
そういったのを楽しむ作品なんです!
だからミステリー部分はオマケです。
ですので、オマケに対して欠点というのもあれですけど、キャラクター(容疑者)が認識しずらいのでドラマとかの方が絶対良いタイプの内容だなと。
そんなこんなで、
私の期待とは違っていたのですが、
そういった視点の映画も楽しいなぁと思いました。
【2022.3.3観賞】
話の筋を全て把握はできなかったが
公開された時のCMか何かでタイトルを聞いて、その内容に強い印象を持っていたのを覚えている。ヤクザもんか何かと思いはしたか記憶はない。今回9年たった今見ることとなり、その理由は結局明かされなかったが。
デヴィッド・フィンチャーが監督ということで、ファイトクラブを楽しめた自分としては興味深く身始めた。結果として、とてもおもしろかった。
自分は込み入った話をすぐ把握していくのが苦手なので、犯人を推理していく様子の解釈も大まかな理解にとどまったが、それでも面白かった。最初の走り出しは込み入った話だな、と苦手意識があったが、ミカエル(主人公、記者)のクールさやリスベット(ハッカー)の極端な性格(クールでキュート)の魅力によるものだろう。
印象に残ったシーンは2:00:00頃のシーンだ。敵でありながら、天才的な理解力を示しながら話すその内容にも真理が含まれていて、その考えをもっと聞かせてほしいと思った。「なぜ人は本能を信じない?様子が変だったり人の気配を感じたりする君も''何か''を感じたのに中に入ってきた私は無理強いなどしなかった~痛みへの恐れより相手の気を損ねたくないのだ~皆自分から来る」という一連の言葉は真理を感じた。本能で感じてもそれを何かが抑制してうまく行かなかったという経験はある。そしてこの敵はその本能をうまく使うことができているということだ。
ラストは可愛そうだと思ったが、最後まで引っ張られた問題にリスベットが直面して決断を下したという意味で別に悪いとは思わなかった。だけど、どこかで相棒としてまた何かの事件に取り組んでほしい、それを見たいという願いはある。
ラストが辛い…辛過ぎる。
テーマとなっている
性差別の表現がすごかった。
原作だと
現実で虐げられてきた女たちの、虐げてきた男たちへの復讐の物語である。とのこと。
女として生まれてきただけで
男から暴力をうけたり
差別をうけたりする女性がいて
それに立ち向かう様を描いた作品なのだと知って
私の中で物語が完結した。
それを知る前までは
見終わってもこの物語をどう捉えていいのか分からなかった。
その知識を頭に入れてから見たかったな、と思ったので書きました(笑)
以下感想。
マルティンを殺しても良いか?
と確認するシーンで
ミカエルのために
仕返ししようとしてる
リズベットの愛情が伝わる。
だからこそ
ラストは辛すぎた…。
リズベットのあの気持ちに
共感できるからこそ
最後感情移入しちゃったな…。
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