「スコセッシの映画愛」ヒューゴの不思議な発明 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
スコセッシの映画愛
スピルバーグみたいに子供が楽しめるSF冒険ファンタジー映画を作ったかと思いきや、映画の創世記を中心にジョルジュ・メリエスの晩年を描いたような半自伝的内容にも思われ、邦題の娯楽性をイメージする題名に良くも悪くも騙される。
ロケットが突き刺さった月の奇妙な顔から「月世界旅行」だとジョルジュ・メリエスを知らなくても支障は無いが、何ら知識もないと大人でも戸惑うような物語構成で、単なる子供向けかと思いきやスコセッシが本作を撮った理由や意味は何となく理解出来る。
まぁ単純にデ・ニーロとのコンビ作やギャング物を撮るスコセッシが好きな自分には合わないが、退屈せずに楽しめる内容ではある。
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