アジャストメントのレビュー・感想・評価
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忘れていた愛を思い出した
マット…カッコいい❤
運命すら変えてしまう愛なんて…なんて素敵✨
2人が惹かれ合うシーンが、ホントの事のように自然に感じました。
昔は愛を信じてたんだけど、この枯れ果てた心が潤いました😌
運命
サスペンス映画と思ってましたけど恋愛映画に近い映画でした。運命を乗り越えて結ばれる2人・・・素敵やん。失恋してる人、カップルどっちでも観れます。SF、サスペンス、恋愛、ジャンルが難しいですけどまぁ良い映画ですね~ でもちょっと退屈になるのがね~盛り上げ方が今一つ。
NYには、人の運命を変える不思議な力ある?どこまで貴方は自分を信じるだろうか?
あなたは、運命を信じるだろうか?この映画は、運命が存在するか、しないのか?と言う、この人生の謎に、新たなイメージを作り上げたユニークなラブコメディーと言える。
あなたが、もし運命論者でそれを信じているなら、自分の身の上に起こる事柄の総てには、自分では理解出来なくても何か理由が有ると考え、良い事も、悪い出来事も人生で起きるその総てを運命として比較的容易に受け入れることが可能だろう。しかし、その一方で運命を全く信じない人間には、自分が人生で経験する総ての事柄は、自分の力で、創り上げてきた実力の賜物と感じる事だろう。だが、そう言った事柄の総てが、自分の知らないところで、第三者の手によって作り上げられていたとしたら、人の行動や、感情は、いかに変化して行くのか?その上、他者によって創作された、その出来事自体を、本人の意思で、また変える事が、出来るのか?と何とも、複雑な人の運命を操るのは、本当は、誰なのか?と言う難問を、会う筈の無かった女性に出会い、運命を感じてしまったM・デイモン扮するデヴィットが、彼女との出会いを運命の恋と勘違いし、信じてしまう事で、運命の歯車は、書き変えられる事になると言う奇想天外な話しを、映画にした、M・デイモンには、珍しい、ファンタジーとも言うべき恋愛作品である。彼は操作される運命に逆らい、自らの手で、その彼女との出会いを本当の運命として再び自分の身の上に、引き寄せてしまうまでを、軽快に、NYの街を所狭しと、自在に駆け巡る、最もロマンチックなラブコメのこの映画は、M・デイモンの彼の今迄と違う魅力を展開する優れ物だ。『ボーン』シリーズでは、細身のマッチョが、魅力的だった彼も、『インフォーマント』以降は、ガチマッチョに成りつつある現在では、ラブストーリーは、もうそろそろ卒業か、と言う頃であるけれど、演技派の彼ならでは、まだまだこれからも、この手の作品にも、期待を見出すことが、出来るのかも知れないと期待を見せつけてくれるのだ。結構これからは、H・グラントなみに、ラブコメの新たな魅力にハマるのかも知れない。『ヒヤ・アフター』でも、そう言えば霊能者と言う特殊な青年の恋愛を巧みに演じていた。これから、俳優デイモンの彼の運命は如何に?彼は俳優の運命を書きかえると言う事が出来るのか?この映画を見ていて、
はらはらと、映画それ自体より、気になるのだった。『インビクタス』は、これも全く違う役どころ。いつも、多彩な面を見せてくれる彼の出演する作品に、はずれはないと、私は個人的に、いつでも安心して楽しんでいるのだが、今回も後味の良いラストで、満足出来る作品であった。
映画では、多種多様な人の人生模様がいつも展開する。しかし、その中で描かれる人生の物語が、必ず観客の人生にも、共通する要素を何か描き出し、かつ新たに、観客の人生に今までにない視差と、人間理解を誘う事が出来る作品を、秀作と私は定義している。この作品も人生に対する、ある視点を示してくれていたと思う。映画との出会いも、人生の一つでもある。時に一冊の本や、一本の映画が、その人の運命を大きく変える事すらある。
どの映画を選び、どの作品を見ないかは、自己責任であるはずだが、これも誰か第三者によって創造されていたとしたら、あなたは、自己の人生を何処まで信じて生きてゆくだろう?この映画は自分を信じる力を呼び覚ましてくれる良作の一本であった。
小品なりに面白い
以下twitter(@skydog_gang)への投稿に加筆――
SFかと思ったらラブふぁんたじーだった。
荒唐無稽なお話も確かな演技で説得力が与えられ、所々こみあげるものがあった。印象的には『世にも奇妙な』の一遍を映画の尺に伸ばしたような小品。
「ディック原作の小物」という共通点的にも『ペイチェック』に近い手触り。
運命は決められているもの?自ら切り開くもの?
物語は~
上院議員候補のデビット(マット・デイモン)は
魅力的なダンサーエリース(エミリー・ブラント)と出会い恋におちます。
でも本当は出会う運命ではなかった2人。
アジャストメント・ビューロー(運命捜査局)は2人を引き離そうと
デビットを拉致しますが・・・。
フィリック・K・ディックの短編小説『調整班』の映画化です。
お話の展開は単純で、良く言えば解りやすく
悪くいえば、何のひねりもなくて物足りないって感じ。
そんな中、独特の存在感を出しているのが
一線は退いているものの、ここぞ!という時に出動する
運命捜査局のエージェント役、テレンス・スタンプです。
彼が若かりし時の作品、【コレクター】は怖かったなぁ。
小さい頃からTVで何回か観て、その度に観なきゃ良かった・・・
と後悔してました。
でも今、久しぶりにまた観てみたいかも~です。
私たちが生活する中で、急に携帯が繋がらなくなったり
普通ではありえないことがおこるのは
運命捜査局がくるい始めた運命を予定通りに戻そうといている!
という設定。
そっかぁ。
そう考えると合点がいくってことあるかも・・・。
本当にありがちなストーリー展開ですが
最後の〆の感じが“運命”について私がいつも思っていることと同じだったので
なんだか嬉しくなりました。
アジャストメント星は~☆☆☆3つです。
どこでもドアで追いかけっこしてる場合ちゃうやろ
複雑化するSF要素に、神が人類を統括する宗教的ニュアンスが加わり、発想の面白さよりも、敷居の高さを痛感する結果となった。
神様だって、数に限りがあるから全人類を管理できるのは不可能だ。
故に将来、偉人となる有能有る逸材達をピックアップ。
彼らが暴走し、世界を壊滅させないよう過ちを修正するのが『調整』の目的らしい。
だが、天才と見なす基準値がわからない。
未来のアメリカを指揮する政治家マット・ディモンがマークされるのは、100歩譲って納得できる。
が、一方、世界的振り付け師として名を馳せる予定の奥さんのような芸術家の場合、調整員はどう査定しているのだろうか。
アートは調整しようがないと思う。
甚だ疑問だ。
そもそも、男と女のスッタモンダぐらいで神様もムキになるなよと云いたい。
終盤戦、追い詰める担当調整員は、上層部の総意をジミー画伯、間違えた、マット・ディモン議員にドヤ顔で発表する。
「君と結婚したら、彼女は街のダンス教室の先生止まりやねん。それやと、せっかくの彼女の経歴が大きな損失になるやろ」
えっ、
スケール小ちゃ。
どこでもドアでニューヨーク中を追いかけっこしてる場合ではない。
最後に短歌詠んで帰ろ。
では一首。
『引力に 零れし運命 追い掛ける 拓く轍の 波紋結ふ空』
by全竜
結構奥が深い
マット・デイモンが主演なので観に行きました。
ディックの「調整班」が原案と言われていますが、
設定も登場人物もむしろH・G・ウエルズの
「The door in the wall」(塀についたドア)の方が近く
この2作を巧みにミックスした作りになっています。
ウエルズの主人公は、行きたいと思いつつも
ドアの向こうの世界へ行くことができなかったのですが
ディックはむしろ行くことに肯定的です。
この映画がディックの「調整班」を原案にしていると言っているのは
それがあるからなんでしょう。
向こうの世界に行く、つまり自分の内面に降りていくということを
なかなかうまく表現しているファンタジックで楽しい映画だと思います。
女優さんもきれいだけど、何と言っても
マット・デイモンの無垢な表情がいい!
マット・デーモン
マット。デーモンはかっこ良かった。内容も、実は人生はある部局によって調整されていると言うおもしろいテーマです。結局はヒーローとヒロインが愛によって運命を変えてしまう恋愛ドラマだと思いました。ただやたら年月が長く、ダラダラ感がありました。でもドアからドアへ逃げていくシーンはまるで、どらえもんのどこでもドアみたいで笑えました。
せっかくマット・デイモンを投入しているのだから、本格アクションにすべきでした。
フランス生まれの神学者ジャン・カルヴァンは、人間の運命は神によって、定められているという予定説を説きました。
この予定説に従えば、その人が神の救済に与れるかどうかは、予め決定されており、この世で善行を積んだかどうかといったことではそれを変えることはできないとされます。例えば、教会にいくら寄進をしても救済されるかどうかには全く関係がなく、神の意思を個人の意思や行動で左右することはできない、ということなんですね。
なんで冒頭から小難しいことを並べるかというと、本作は予定説を地で行く作品だったからなのです。
人間の運命は絶対者によって定められて、介入することが出来ないものかどうか、皆さんならどう思われるでしょうか?他力信仰では往々にして、運命は変えられないものという考え方が強くなってしまいます。こういう予定論は、仏教から見たら、ちょっと疑問に思ってしまうのですね。仏教では、どんなに凡人でも日々の爪の火を灯すような僅かな精進をコツコツ積みかさねていけば、法輪すらも転じることが出来る、すなわち悪しき運命を変えていき、やがては仏となれるというのが仏教の基本的考え方です。
本作は、一見不動の予定説を描いた作品と見せかけて、最後の最後に実はとばかり、個人の情熱や頑張りが予定説を超えていくというオチをつけたところが、気に入りました。
カルヴァンは、思想を述べるだけだったけれど、本作に登場するアジャストメント(運命調整局)のエージェントたちは、執拗に人の運命があらかじめ決められたとおり調整しよう、要らぬ御節介を焼き続けます。
彼らが執拗なのは、主人公の上院議員を目指しているデヴィッドが本来乗るべきでないバスに乗ってしまったため、世界は修復困難な別の道を歩むことになってしまったから。
ただ、せっかくマッド・デイモンを投入しておきながら、地球規模の危機が、バスでたまたま出会ったエリースと一目惚れするというラブロマンスに原因が矮小されてしまうのがいただけません。ボーンシリーズの脚本家が監督をしているのなら、もっとスリリングなネタを思いつかなかったのでしょうか。
エージェントたちが、必至に地球規模の危機を回避させようと、デヴィッドに介入する姿は、人の恋路を邪魔する小姑のそれと対して変わらない理不尽さばかり感じてしまいました。
定められた人生を書き換えていくラブストーリーにしたかったのなら、『ジュリエットの手紙』のようにもっとロマンチックに徹するべきでしょう。ふたりが恋を成就させようと、「どこでもドア」のような運命の扉をパカパカ開いて、エージェントから逃げ惑う姿は、良くできたドラえもんのストーリーのようです。逃避行のシーンは、中途半端にアクションを取り入れていているものの、冒頭から追っ手の存在をネタバレしたため、スリルな感じがしませんでした。やはり謎の存在、しかもどこからでも現れる神出鬼没なところから得体の知れない集団が襲ってくるからスリリングなんですね。
本作のウリであるマット・デイモンの不思議な疾走感と意外性のあるストーリー展開は、稚拙なネタバレによって、すっかり盛り上がりに欠けるものになってしまいました。それでもマット・デイモンの存在感でギリギリ映画としては成立しているので、見て損はないでしょう。
ともかく、ふたりが恋に落ちると、世界が危機に瀕してしまう。主人公は、恋にうつつを抜かさず、まっすぐに大統領の座に突き進み、世界の危機を救うリーダーにらなくてはいけない。そういう運命の「予定」に沿って、運命調整局の面々は全力で、ふたりの恋の成就を阻止しようとします。
それに対して、エリースを諦めきれないデヴィッドは、持ち前の反骨精神で、逆に運命調整局に乗り込み、調整局のボスに直談判しようとします。さてさてデヴィッドの情熱は、天に通じるのか。ほぼ「神」ともいえる存在の、調整局のボスが下す味な判断にご注目あれ。
最後に、運命の扉は決して唯一無二ではないということを実感できる作品です。いま何かで失敗して失意のどん底にある人でも、本作の最後のメッセージに触れられれば、きっと失敗というドアを開くことが、成功に導くために必要な過程なのだということが実感できると思います。一つの扉は閉まっても、それが縁でもっと大きい成功への扉が開くのですね。D.カーネギーの名言のように、『道は開く』ものなのです。
ほんの些細なことで、運命のコースが変わっていく。
カテゴリー的にファンタジーなのかサスペンスなのか?予告編を見た時点でなんとなく内容は分かると思うんですけど、本編もまあ、そこから外れない内容ではあります。
運命で決められたものって、どこまでがそうあるべきで、どこからが偶然によって変わっていくものなのか。
見ている間にどんどん変わっていく道筋が面白いですね。
彼女とそこで会わなかったら、ここで携帯がならなかったら、そこでコーヒーをこぼしたら。。。そんな些細なことで、運命のコースが変わっていく。
そんな中、デヴィットとエリースはすごい求心力で惹かれあっていく。。。
エージェント達が全力で潰しに来るところも怖いんですけど、どうして、そこまでこの一人の男の人生に干渉しようとしているのか、徐々に明らかになってきますが、ビューローの人たちが、ちゃんとしたヒエラルキーに従って行動していて、自分の役割と権限がしっかりしててwそのお役所っぽいところが面白かったですね。
ただ、映画として、予告で予想できる以上の展開がなかったのはちょっと残念かなぁ。。。
丁寧にデヴィットの心情とかバックグラウンドを描いているので、分かりやすいといえばそうですが、ちょっとダラダラしているっていう風でもある。もう少しアクション的な部分があってもいいかもしれませんね。
個人的に嫌いではない、充分楽しめましたけど、大作みたいな派手な展開はないです。
最初に関わるエージェント役のアンソニー・マッキーがすごいセクシーでかっこよかったですw
運命を切り開け!!!!君こそが人生の議長だ!!!!
おぉ~…!!なかなか楽しませてくれましたよ!!
鑑賞前の印象は、フィリップ・K・ディック原作の映画化と云うことで、何ていうか所謂『運命操作というアイデア勝負のみでグイグイストーリー引っ張ってく、力強く且つコンパクト、そして手堅く纏めましたんですよこの映画!!』的な風体?の作品に仕上げてるんだろうね、位に思って鑑賞したんですけど…
(イメージとしては秀逸なショートショート読んで思わず膝打つ感じ?)
でも…ちょいと風向きが違いました。
何でしょうかね、このやたらな疾走感!
愛やら運命やら、壮大なテーマぶち上げて、魂で結ばれた恋人との成就目掛けてひたすら天に歯向かい、唾し、ただただ突き進む!
目の前に聳え立つ超自然なる運命にガチンコで挑む!
愚直なほどにラブストーリー!
震えるぞハート!!!!燃え尽きるほどにヒート!!!!(あ、スイマセンw)
『ダークシティ』の様なカルトな仕上がりにもせず、本当にサラリとハイパーナチュラル描いちゃう、その『脱力』加減と“真実の愛”という無二なる『暑苦しさ』の競演w
見応えあったな~。
面白かったです。
奥が浅い
短編ものとしてなら面白い素材かもしれないが、長編でやるにはもう少し奥の深い話にしてほしかった。
人の運命、世界の政情をコントロールする話であれば、原作は後発になるが松岡圭祐の「千里眼」シリーズに登場する組織“メフィスト・コンサルティング”の方が複雑で面白い。メフィストの幹部ダビデというキャラも人間味があって楽しい。
世界情勢を操る組織でありながら、所詮と言っては失礼だが、デヴィッドとエリースの出会いに執着するだけで、この作品にマット・デイモンが出演するだけの価値があったのか、出来上がった作品からはまるで必要性を感じない。ましてやテレンス・スタンプに至っては宝の持ち腐れである。
エミリー・ブラントもいい女優さんではあるが、この人はヒロイン(主役)をやるよりも準主役の方が適した役者だと思う。「ウルフマン」も「ガリバー旅行記」もぱっとしなかった。それに引き換え、力のある女優をアシストする側に回った「プラダを着た悪魔」や「サンシャイン・クリーニング」は表情といい演技といいイキイキとして見える。
唯一ハマっていたのは、運命を操ることに悩める局員ハリーを演じたアンソニー・マッキーぐらいだ。
どんなに名の通った役者を配備したところで、“どこでもドア”みたいなものをドタバタと駆使されるだけでは、SFとしても恋愛ドラマとしてもどうにも中途半端で、「アメージング・ストーリー」みたいなオムニバスもののなかの一編あたりが見合った土俵であろう。
締めも、100分も観たあとのラストにしてはあまりにも安易すぎる解決法で肩透かし。だったら、初めからそうしてやれよと思ってしまう。
結構楽しめました
恋愛物なら観てもいいかなって気持ちで行ったので、結構面白かったです。
恋する二人に割って入る運命調整局。着手した事業計画はとにかく完了させるつもりらしいお役人達の、真面目なユルさがなかなか楽しめました。
担当調整官ハリー、下っ端はこき使われるらしく過労気味。調整官って要は徒歩移動だからね。彼は天使っぽく美しい、キーパーソンでした。彼目線で話が進んでも面白かったかも。あの組織、もっと上層部も見てみたい気がしました。
そして結局みんな、走る、走る。
調整余地のあるような未来への細かな枝分かれは、本気なら選択余地もあるくらいの大雑把なものなのかもしれません。
デビッドを演じたマット・デイモン、出会いのトキメキも、たわいない会話も、物陰から見つめる眼差しも、恋のドキドキ感は申し分なしでした。
クライマックスだけがちょっとドキドキ不足、おしい。
水曜日作品
エミリーブラント、美しい第一印象、登場させ方はうまい。
芝居はうまくない。
作品を受けきれずに演技が破綻しているところが多々見られる。
美しいだけに印象が強く前半で存在に飽きる。
自分の見せ方の切り口が貧しすぎる。
マットデイモンにかなり助けられている。
いわゆる山場になってくると、緊張感の盛り上がりとともに
表情、身体が硬直を見せ表現にならない。フリーズ感あり。
ラストでは完全に印象が平坦化して何を表現しているのか伝わってこない。
不思議なことにだんだん、おばあさんに見えてくる。
結果見終わって1時間で忘れる。
水曜日にどうぞ。
ボーンシリーズのマッド・デイモンじゃないけど・・・
予告編の作り方に問題があると思います。完全にSFアクションを期待して観に行きました。
でも、人間味あふれるマッド・デイモンは違った魅力がありました。
コメディチックでもありラブロマンスでもあり、大がかりなVFXや派手なアクションが無くても楽しめる作品でした。原作SF小説を読んでみようかな。
完全なるラブストーリーじゃん。
完全なるラブストーリーでしょ!!!!
ちょっと想定外。
天使(金城武「死神の精度」に出てくるような天使)たちによって、運命は操作され、外れると軌道修正される。一人の女性との出会いが忘れられない主人公は、天使の居眠りミスにより二度と出会うはずのない女性と再会。
大統領候補の運命を持つ男の人生を「調整」するため、天使の数々の邪魔(といっても、停電にしたり、携帯を圏外にしたりかわいいもの)に立ち向かう、愛を貫くために!!
ヒロイン役が、「プラダを着た悪魔」の先輩秘書。おぉ~。出世!
もっとSF色が強いのかと思ってたので、拍子抜けだけど、マットデイモンのここまで恋愛ものっていうのも意外だな~。
サスペンスを装う、設定の凝ったSFラブ・ストーリー
人の運命は予定が決まっていて
逸脱しないように調整局が介入しているという
このユニークな設定に翻弄される男女を描く
魅力的設定も、若干の粗あり
几帳面に観ずともツッコミどころは少なくない
しかし、そんなところは軽くスルーできる味わいがある
引き裂かれる運命に、苦しむもひたむきに抗う
そんな彼らの悲哀に同情させられ
目まぐるしい展開は飽きさせず、最後まで目が離せない
ロマンチックに例えれば“近未来的ロミオとジュリエット”
SF好きなオレには、中々の快作だった
上院選立候補も敗色濃厚なデイヴィット
そんな窮地で 「偶然」 出会ったエリースと恋に落ちる
数年後、二人が再会すると謎の集団がその恋路の邪魔をする
目的も正体もわからない、運命を揺るがす集団
抵抗し意思を貫こうとする二人の運命は? というお話
原題: The Adjustment Bureau = 調整局 がキーになるのだが
この設定を、すんなり受け入れないと始まらない
「メン・イン・ブラック」 のような黒スーツに帽子をかぶる
そんな神出鬼没な調整員が、そこらじゅうに配備され
運命の書を持って、人間をモニターして操作をする
その特殊能力の一つが、既存のドアを別の空間へと繋げるもの
“どこでも”というよりは“どこかへ”行ける“どこかへドア”
終盤にポイントとなるこの能力は、視覚的にも面白い
彼らはその能力や身なりに比べ、意外に作業が雑で抜けている
そのため、いらん問題が起こり手間が増える
それがまた、皮肉にも話を面白くさせるから笑わせる
このあまりの雑さに、ツッコミを堪えるのがツラすぎだ
部下の手におえなくなると上司が登場し
仕事の意義に疑問抱いたり、勝手なことをしたりする調整員
現実社会でも、普通に転がっていそうな組織問題
そんな人間臭さが、こんな特殊能力者の組織でも起こっている
妙な親近感を感じる設定に、いい意味で苦笑いした
その障害に立ち向かう、デイヴィットとエリース
二人が愛を育てていく様子は、刹那的だが理想的
弱ったデイヴィットが元気付けられる出会いや
偶然再会したバスでいちゃつく場面
ほっこりさせられることこの上なしの甘酸っぱさだ
予期せぬ偶然、弱さを受けとめる献身、進展を拒む障害
これら揃えば、否が応にも恋に落ちて当然
ひたむきな彼らに感情移入をして応援させられる
ボーンシリーズを始め、悩める役が似合うマット・デイモン
相変わらず、いつでも眉間にシワ寄せ悩んだような顔つきだ
本作でも走るし、逃げるし、悩むし
困っているデイヴィットがうまくハマってくれる
また、エミリー・ブラント演じるエリースのサッパリ具合もいい
「プラダを着た悪魔」 の秘書や 「ガリバー」 などの王女役よりも
彼女のアクティブさが活かされ好印象
先日見た 「アンノウン」 のダイアン・クルーガーといい
強い意志を持ってチャキチャキいいたいことを言う女性、かなりツボだ
惜しいのはデイヴィットの設定の深みと言うか
重みがちょっと少ないこと
設定は大胆でも、結局パーソナルな問題になってしまい
壮大さが感じられず、チマチマしたのは残念
また、シャマラン監督風にモヤッとした部分があるのも
気になる人がいるだろう
オレはそれでも十分楽しめたし、問題ではないのだが
運命のせいと誤魔化さず
真っ直ぐ意志を貫く重要さがテーマだろう
だが、そんな主義主張にこだわると堅苦しくてツマラない
ちょっと複雑な設定下での恋愛映画
そう見た方が、エンタメとして楽しめる
テイストとしてはレイチェル・マクアダムスの
「きみがぼくを見つけた日」にも通じるものがある
たまには、こんな変化球である恋愛映画も悪くない
結構好きな作品
何ていうか、他の方のレビューにもありますが、この作品はSFやアクションでは無く、ラブストーリーです。
大作というより、マットデイモンが出て無かったら単館系の作品だったかも。
個人的にはマットデイモンは?でしたが、エミリーブラントは、いつもより抑えめな演技ながら、魅力的で良かったです。
最近はブラックスワンや八日目の蝉とか、ヘビーな作品ばかり見ていたので、箸休め的映画として◎
普段たくさん映画を観る方なら、息抜きにオススメです。
障害のある恋は燃えるよね。
『ブレードランナー』『トータル・リコール』『マイノリティ・リポート』・・・と、数多くの作品が映画化されているフィリップ・K・ディック原作の作品の映画化。もちろん、この作品も、これまでの作品と同様、SFなんですが、より恋愛物語色が強くなっています。
『ジェイソン・ボーン』シリーズや『グリーン・ゾーン』でマッチョな役どころを見せたかと思うと、『オーシャンズ11』シリーズでは若造扱いの詐欺師、かと思えば、『ヒア アフター』では霊能力に悩む若者と、様々な役を見せるマット・デイモンですが、この作品では、将来有望な若手政治家の役を演じています。多彩ですね。しかも、その政治家姿は、中々堂に入っています。流石、中退したものの、ハーバードに入っただけのことはありますねぇ。
さて、ここからは、ストーリーに少し入ります。先にも記したように、SFではあるものに、恋愛物語が強い作品になっています。言ってしまうと、愛し合う二人の間に障害があるものの、愛の力で二人は乗り越えていく・・・と言う事になるのでしょうか? 話としてはアリだと思うのですが、フィリップ・K・ディックと言う条件を加えると、微妙。結局、“調整局”の謎は明らかになりません。う~ん、でも、【議長】に関するあの示唆は、やっぱり、【議長】=【全知全能のあのお方】と言う事なんでしょうか?
その辺りは置いておいたとしても、人の運命を左右するにしては、“調整局”の能力が良く分かりません。人の運命を左右するほどの能力があるのに、移動するには、決まったところにしか行くことが出来ない、中途半端などこでもドアの様なモノしか無いし、強制執行班の面々も、かなり現代的な装いと、執行力。そういう事を言うと、何故かデヴィッドを助けるハリーが(そう言えば、助ける理由が不明なままだった)、何故か疲れていて、大事な時についうっかり(つまり、居眠り)して任務遂行に失敗してしまうと、人間味あふれる“調整局”エージェントになっています。って言うか、“調整局”のエージェントって、人間なの? 任務的に考えると、普通の地球人では無いと思うんですけどね?
NYを舞台にした物語と言う事もあり、マイケル・ブルームバーグNY市長が、出ていました。あと、オルブライト元国務長官らしき人物が、画面に映っていたような気がするんですが・・・?
冷静に考えると、突込みどころ満載の作品です。ですが、あまり突っ込もうと思わない程度に、上手く仕上げられています。マット・デイモンの演技力なんですかね?
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