ラブ・アゲインのレビュー・感想・評価
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シフティングが効いてる
スティーブ・カレルを イケメン扱いにして、ジュリアン・ムーアを コメディに引き込んで、マリサ・トメイを ちょっとイカれてる女教師にキャスティング。 あまり芸のない色男 ライアン・ゴズリング(私はあまりタイプじゃないけど)を“見たまんまジゴロ”で抜擢。 そこへ 喋りが面白いエマ・ストーンをシリアスなシーンで採用したもんだから、なんだか配役だけで ぐちゃぐちゃになってると思いきや、これがアタリでした。 いい!こういう意表をついたシフティングが 意外な面白さを引き出していました。
40代の生真面目な男カルは、妻エミリーに 離婚を切り出される。 高校時代からエミリー以外の女性とデートもしたことがないカルだったが、ある夜、バーでプレイボーイのジェイコブと知り合い、ジェイコブの助言で ファッションや髪型を磨いて新しい人生を歩もうとする(作品情報より抜粋)。
ホームドラマの延長と考えてみれば それまでですが、点と線を結び合わせて絡み合う人間関係や それぞれが抱える悩みなどを皮肉やギャグを交えてコメディ仕立てにしているところが 『ラブ・アクチュアリー』を思い起こさせたりして楽しいです。
特に「シリアスな場面でも笑わせる スティーブ・カレフ」ってある意味 演技力があるんだなぁと見直しました。
ジョディー・フォスターの後釜の印象が残る ジュリアン・ムーアも、意外とどうしてコメディで キュートな演技。 スティーブとの釣り合いはこの際 触れずに、新境地を開いたジュリアンを 祝福したいです。
演技派のマリサ・トメイ、彼女は 何をさせても上手いですね。 オーバーリアクションに汚い言葉で罵るなんて、普通にやられるとウザいですが、マリサがやると 笑えます。
そして最近 注目の女優さん、エマ・ストーン。 とにかくお喋りちゃん、大きな目をクリクリさせて 大御所たちと肩をならべて演技。 セクシーさに欠けるので、ちょっと背伸びした演技(配役)でしたが エマの魅力はアピールできていたと思います。
エマの相手役、脱いだらすごいんです ライアン・ゴズリング。 彼も 最近よくスポットライトが当たる俳優さんですね。 年齢設定がイマイチ不明で、後半はその立ち位置に 「んー…」と理解しづらかったですが まあスティーブ主演なので あんまり目立つイケメンだと成り立たないってことで(納得)。
あ、オマケ出演の ケビン・ベーコンもいました。 …多分『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』の宣伝をしに来ただけだと思います(笑)
全体的に ほんわかキュートなイメージが残る作品。 カップルでデート鑑賞するのに お勧めです。 あ、あと 邦題はストレートすぎて味気ないので、原題のままでもいいのになぁと思いました。
P.S. スティーブの娘・モリーを演じた子役ちゃん、ジョーイ・キングという可愛らしい子がいるのですが お顔(特に目元)がレイチェル・ワイズ似の美少女です。 お見逃しなく!(『世界侵略:ロサンゼルス決戦』にも 出演中!)
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